こんにちは。「motofrontier」の「マコト」です。
最近、ツーリング先の道の駅やパーキングエリアで、ネオクラシックと呼ばれる新しいバイクに混じって、本物の旧車たちが元気に走っている姿をよく見かけるようになりました。古いデザインのバイクが世代を超えて愛されている光景は、いちライダーとして本当に嬉しいものです。
その一方で、環境規制の波によって「空冷エンジン」という内燃機関の傑作が新車市場から姿を消しつつある現状には、一抹の寂しさを感じずにはいられません。
そんな時代の転換期において、かつては「教習車」として誰もが一度は触れたことのあるホンダの名車、CB750 RC42の値上がりや中古相場の高騰が、今静かに、しかし確実に進行しています。
空冷4発の絶版車バブルと言われて久しい昨今ですが、このCB750 RC42に関する価格上昇の動きは、単なる投機的なマネーゲームではなく、もっと本質的な「実力への再評価」が進んでいるサインなのかもしれません。
- ✅ 昔教習所で乗ったCB750にもう一度乗りたいが、今買うと高すぎるのではないかと心配だ
- ✅ ゼファー750が高騰しすぎて手が出ないので、現実的な選択肢としてCB750 RC42を検討している
- ✅ 「値上がり」と聞くけれど、教習車のイメージが強くて本当に将来的な資産価値があるのか疑問だ
- ✅ 古いバイクなので、故障のリスクや部品の供給状況など、維持できるかどうかが不安だ
もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。
CB750 RC42の値上がりと市場動向

ここでは、近年の過熱する旧車ブームの中で、CB750 RC42がどのような位置付けにあるのか、具体的な市場データを交えながら詳細に解説します。これが一過性の流行なのか、それとも正当な評価による構造的な価格上昇なのか、その背景にある市場心理の変化を見ていきましょう。
中古相場が高騰している理由
これまで長い間、CB750 RC42は「安くて、丈夫で、どこにでもある大型バイク」というポジションに甘んじてきました。しかし、2025年現在の市場データを分析すると、その認識は完全に改める必要があります。
業者間オークションや個人売買の取引データを見ると、かつてなら車検付きの実働車でも30万円台で容易に手に入ったような車両が姿を消し、現在は相場の底値が明確に切り上がっていることがわかります。
具体的には、走行距離が5万キロを超えていて、外装に傷があり整備が必要な状態の車両(いわゆるベース車)であっても、40万円台後半から50万円近くで取引されるケースが増えています。
これは、単に流通するタマ数が減っているだけでなく、市場が「動く空冷4発」というだけで、最低でも50万円近い資産価値があると認めている証拠だと言えるでしょう。
また、「CB750 RC42 値上がり」の背景には、消費者が「消費税や諸費用がかからない個人売買のリスクを取ってでも、少しでも安く良質な個体を確保したい」という心理が強く働いているようです。
一方でショップでの小売価格においては、消耗品を交換し、しっかり納車整備された車両が総額100万円を超えることも珍しくなくなっており、かつての新車価格(約70〜80万円)を大きく上回るプレミア価格で流通するフェーズに完全に移行しています。
市場のTier(階層)構造の変化
現在、RC42の市場は以下の3つの階層に分かれています。
- Tier 1(プレミアム):最終型、CBXカラー、低走行車。100万円超えも当たり前。
- Tier 2(スタンダード):走行2〜4万km、後期型。70〜90万円の実用ゾーン。
- Tier 3(ベース):過走行、要整備。かつての「激安車」はなくなり、底値は45万円〜へ上昇。

ゼファー750との価格比較
CB750 RC42の価格動向を語る上で避けて通れないのが、永遠のライバルであり、同じ空冷750ccクラスを牽引してきたカワサキ・ゼファー750の存在です。ご存知の通り、ゼファー750の中古相場は異常とも言えるバブル的な高騰を見せており、状態によっては200万円、あるいはそれ以上のプライスタグが付けられることも珍しくありません。
この「ゼファーバブル」とも言える状況が、皮肉にもRC42の相場に強力な「流出効果(スピルオーバー)」をもたらしています。「空冷ナナハンの雰囲気を味わいたいけれど、さすがに200万円クラスのゼファーは高すぎて予算オーバーだ」という現実的なライダー層が、代替案としてCB750 RC42に注目し始めたのです。
当初は「ゼファーが買えないから仕方なく」という消極的な選択だったかもしれません。しかし、実際にRC42を手にしたユーザーが、その圧倒的な信頼性や、ホンダらしい精緻なエンジンフィールに触れることで、「むしろこっちで正解だった」という積極的な評価へと変化し、結果として需要が拡大しました。
| 車種 | 中古相場レンジ(目安) | 市場の立ち位置 | ユーザーの傾向 |
|---|---|---|---|
| カワサキ ゼファー750 | 120万 〜 280万円 | 投機対象・コレクション | 資産価値重視、指名買い |
| ホンダ CB750 (RC42) | 40万 〜 100万円 | 実用旧車・最後の砦 | 「乗って楽しむ」実走派 |
年式やカラーによる価値の違い

1992年から2008年まで、実に17年という長期間にわたって生産されたロングセラーモデルだけに、年式や仕様によって市場価値には明確な「階層」が存在します。中古車選びで失敗しないためにも、大きく分けて3つの世代があることを理解しておきましょう。
まず、エンジンやホイールがブラック塗装されていることが多い「前期・中期モデル(1992-2003年頃)」。そして、排ガス規制に対応しつつ装備を大幅にアップデートした「後期モデル(2004-2008年)」です。市場価値として現在安定して高値を維持しているのは、圧倒的に2004年以降の後期モデルです。
後期モデルでは、夜間の視認性を高めるマルチリフレクターヘッドライトや、盗難防止システムのHISS(Honda Ignition Security System)が標準装備されており、現代の交通事情でも安心して乗れる点が実用派ライダーから高く評価されています。(出典:本田技研工業『ロングセラーのロードスポーツバイク「CB750」をマイナーモデルチェンジし発売』)
| 世代 | 年式目安 | 主な特徴 | 市場価値評価 |
|---|---|---|---|
| 前期・中期 | 1992-2003 | ブラックエンジン(※一部例外あり)、マフラー出口形状など | 比較的安価(40-60万円)。電装系の経年劣化に注意が必要。 |
| 後期 | 2004-2008 | マルチリフレクター、HISS装備、サス改良 | 人気・高値(70-100万円)。実用性と信頼性のバランスが最高。 |
ファイナルエディションの人気
数あるモデルバリエーションの中でも、別格の扱いを受けているのが2007年・2008年に販売された「スペシャルエディション」や最終型です。特に往年の名車CBX400Fを彷彿とさせる赤/白や青/白のカラーリング、そしてCB750Fのスペンサーカラー(銀/青)を纏った個体は、その美しい見た目から強烈な人気を誇ります。
これらのモデルは、単なる移動手段としてではなく、「コレクションとしての資産価値」が完全に見出されており、小売市場でも100万円を大きく超えるプライスが付くことが常態化しています。「普通のRC42」と「限定カラーのRC42」の間には、性能差は全くないにもかかわらず、純粋な所有満足度と希少性によって数十万円の価格差が存在します。
もしあなたが資産価値を重視するなら、多少高くてもこのゾーンを狙うのが正解ですが、純粋に走りを楽しみたいなら、あえてスタンダードなカラーを選ぶことで初期投資を抑える賢い買い方も可能です。
評価される走行性能とカスタム

「教習車だから退屈なんでしょ?」「優等生すぎて面白みがない」……かつてそんな風に言われていたCB750 RC42ですが、そのイメージはもはや過去のものとなりつつあります。
ここでは、実際にオーナーとなったライダーたちが感じているリアルな評判や、スペック表には表れないこのバイクの「味」について深掘りしていきます。
ユーザーの評判と口コミの変化
かつては「特徴がないのが特徴」と揶揄されることもあったCB750 RC42ですが、最近のSNSやレビューサイトでの口コミを見ると、その評価軸が大きく変化していることに気づきます。特にリターンライダーからは、「若い頃は刺激が足りないと思っていたけれど、経験を積んだ今乗ると、この素直さが最高に心地よい」といった声が多く聞かれます。
現代のバイクは電子制御スロットルやトラクションコントロールで武装されていますが、RC42にはそういった介入は一切ありません。アクセルを開けた分だけ加速し、ブレーキを握った分だけ減速する。この「アナログでダイレクトな操作感」が、逆に新鮮で「自分で操っている」という喜びに繋がっているようです。
教習車として長年採用され続けたという事実は、今や「プロが認めた究極のスタンダード」「日本人の体格に最適化された操作系」というポジティブな要素として、市場から再定義されています。
最高速などのスペックを検証
カタログスペック上の数値だけを見れば、最高出力75馬力(PS)というのは、100馬力超えが当たり前の現代の大型バイクと比較して控えめに感じるかもしれません。しかし、RC42に搭載されている空冷直列4気筒エンジン(RC17E型)の真価は、ピークパワーではなくそのトルク特性にあります。
低回転域から湧き出るようなフラットなトルクは、発進や追い越しの際にライダーに一切のストレスを与えません。公道走行において「パワー不足」を感じる場面は皆無と言っていいでしょう。
最高速に関しては、サーキット等のクローズドコースであればメーター読みで200km/h近くまで伸びると言われていますが、このバイクの本領はそこではありません。時速40kmで流す街中から、時速100kmでの高速巡航まで、あらゆるステージを「平和に、かつ爽快に」こなす汎用性の高さこそが、RC42が持つ真のスペックなのです。
CB750 (RC42) 主要スペック
- 型式:BC-RC42
- エンジン:空冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
- 総排気量:747cc
- 最高出力:75ps / 8,500rpm
- 最大トルク:6.5kg-m / 7,500rpm
- 車両重量:235kg
- シート高:795mm
マフラー交換とカスタムの幅
CB750 RC42は、純正のスタイリングが完成されているためそのままでも十分美しいですが、カスタムベースとしても非常に優秀です。特にオーナーの間で人気なのがマフラー交換です。
純正マフラーは静粛性が高いものの重量があるため、ショート管やチタン製のフルエキゾーストマフラーに換装することで、大幅な軽量化とともに、空冷4発特有の「フォーン」という乾いた重低音をよりダイレクトに楽しむことができます。
また、RC42はその素性の良さから、ジムカーナ競技のベース車両としても愛用されています。そのため、バンパーガードやバックステップ、サスペンションのアップグレードパーツなど、「走る・曲がる・止まる」を強化するための機能系パーツも豊富に流通しています。外装をCB750F仕様にするキットなども存在し、自分好みのスタイルに仕上げる楽しみは、この年代のネイキッドバイクならではの醍醐味と言えるでしょう。
足つきの良さとツーリング適性
教習車ベースであることの最大の恩恵は、その圧倒的な「扱いやすさ」と「足つきの良さ」にあります。シート高は795mmと、大型バイクとしては低めに設定されており、シート形状もスリムなため、身長160cm台の方でも安心して両足を着くことができます。
この「立ちゴケの不安がない」という絶大な安心感は、見知らぬ土地へ行く長距離ツーリングにおいて、精神的な疲労軽減に直結する極めて重要な要素です。
加えて、アップライトなバーハンドルによるライディングポジションは、長時間の走行でも腰や首への負担が少なく、リアシートも広くて平らなため荷物の積載性も抜群です。
「週末にふらっと遠出したい」と思ったとき、気負わずにガレージから出せる相棒として、RC42は最高のパフォーマンスを発揮してくれます。SS(スーパースポーツ)のような緊張感を強いられることなく、景色を楽しみながら旅ができる、まさに「大人のツーリングバイク」です。
長く乗るための寿命と維持管理
中古車価格が上がっているとはいえ、製造から時間の経ったバイクであることに変わりはありません。「高いお金を出して買ったのに、すぐに壊れてしまったらどうしよう」という不安は、旧車購入を検討する誰もが抱くものです。しかし、結論から言えば、CB750 RC42は「維持管理の難易度が最も低い旧車」の一つです。
ここでは、購入後に後悔しないために知っておくべき耐久性の真実と、長く付き合っていくための具体的な維持管理のポイントを、私の経験を交えて徹底的に解説します。
エンジン寿命と耐久性の高さ
CB750 RC42の心臓部である空冷直列4気筒エンジン(RC17E型)は、単に頑丈なだけではありません。教習所という、バイクにとって最も過酷な環境での使用を前提に設計されているため、その耐久性は「オーバースペック」と言っても過言ではないレベルにあります。
教習車としての使用環境を想像してみてください。真夏の炎天下、時速10km以下の低速走行、頻繁な半クラッチ操作、急制動、そして幾度となく繰り返される転倒。これらすべてに耐えうるよう、オイルクーラーの標準装備による熱対策や、各部ベアリングの強化など、徹底的な耐久設計が施されています。
実際に、走行距離が8万キロや10万キロを超えた車両でも、異音ひとつなく元気に走っている個体を私は何台も見てきました。一般的なバイクであれば「寿命」と判断される5万キロという距離も、RC42にとっては単なる「折り返し地点」に過ぎません。適切なメンテナンスさえ受けていれば、「エンジンが壊れて廃車」というケースは極めて稀なのです。
整備現場のリアルな声
多くのバイクショップやメカニックが口を揃えて言うのは、「RC42のエンジンを開けても、中身が綺麗すぎて拍子抜けする」という言葉です。定期的なオイル交換さえしていれば、主要な摺動部品は驚くほど摩耗しません。これは、RC42のエンジンがいかに堅牢に作られているかを証明する、現場からの確かな証拠です。

故障しやすい弱点と対策箇所
いくら「ゾンビ」のように頑丈なRC42といえども、機械である以上、経年劣化によるトラブルは避けられません。特に、製造から20年近く経過した車両に乗る上で、必ず頭に入れておくべき「アキレス腱」が存在します。それは、熱害を受けやすい「電装系」です。
ホンダ車の宿命とも言われることが多いのですが、エンジンの回転数を電気に変える「ジェネレーター(発電機)」と、その電気を整流・電圧制御する「レギュレーター」のパンクは、RC42オーナーが直面する最もポピュラーなトラブルです。空冷エンジンはエンジン自体の発熱量が多いため、その熱が電装部品に悪影響を与え、寿命を縮めてしまうのです。
| 部品名 | 故障時の症状 | 対策と予防 |
|---|---|---|
| レギュレーター | バッテリー上がり、電球切れ、異臭 | 放熱フィンのついた対策品へ交換、電圧計の設置 |
| ジェネレーター | 発電不良、バッテリー充電されない | ステーターコイルの巻き直し、新品交換 |
| パルスジェネレーター | エンジンがかからない(特に暖気後) | 突然死するため、予備を持っておくか予防交換 |

これらの部品が故障すると、出先でエンジンがかからなくなるリスクがあります。しかし、脅かすつもりはありません。これらは「消耗品」と割り切って、納車時や車検のタイミングで新品(あるいは信頼できる社外品)に交換してしまえば、その後数万キロは安心して乗ることができます。トラブルが起きてから対処するのではなく、「壊れる前に換える」予防整備こそが、旧車と長く付き合うコツです。
廃盤が進む純正部品への対応
これからRC42に乗る上で、避けて通れない最大のハードルが「純正部品の供給問題(欠品・廃盤)」です。ホンダは他メーカーに比べて部品供給が良い方ですが、それでも生産終了から時間が経ち、外装パーツや一部の機能部品が「ご相談パーツ(在庫限り)」や廃盤になりつつあります。
中でも深刻なのが、エンジンの点火タイミングを制御するコンピューターである「イグナイター(CDI)」の欠品です。これが壊れるとエンジンが不動となりますが、純正新品は入手困難な状況が続いています。しかし、ここで諦める必要はありません。RC42はその人気ゆえに、H.CRAFT(エイチクラフト)などのサードパーティメーカーから、純正互換の新品イグナイターが供給されています。
また、中古部品市場(ヤフオク!など)の流通量もまだ豊富です。純正が出ないなら社外品を使う、中古良品をストックしておく、流用情報を調べる。こういった「知恵と工夫」があれば、維持不能に陥ることはまずありません。むしろ、そういった情報を集めて愛車を維持していく過程も、絶版車ライフの楽しみの一つと言えるかもしれませんね。
維持費を抑えるメンテナンス
維持費を抑えて長く乗るための秘訣は、基本中の基本ですが「オイル管理」に尽きます。空冷エンジンはオイルへの依存度が高いため、3,000kmごと、あるいは半年に一度のこまめな交換がエンジンの寿命を大きく左右します。
また、開放型バッテリーを採用しているモデルでは、バッテリー液の点検も重要です。液が減ったまま走行すると、レギュレーターなどの電装系に過度な負担をかけ、高額な修理代に繋がる恐れがあります。日頃の小さなケアが、結果として最大の節約になるのです。
【Q&A】CB750 RC42購入前のよくある質問
記事の締めくくりに入る前に、これからCB750 RC42の購入を検討されている方からよくいただく質問を、Q&A形式でまとめました。疑問点の解消にお役立てください。
Q. 大型二輪免許を取りたての初心者ですが、RC42は扱えますか?
A. はい、世界で一番扱いやすい大型バイクの一つだと断言できます。
長年教習車として採用されてきた実績が示す通り、低速でのバランスの取りやすさ、アクセルワークに対する穏やかな反応は、初心者が大型バイクに慣れるための最高の教科書です。「最初の大型」にRC42を選ぶことは、上達への近道と言えるでしょう。
Q. ゼファー750の「妥協」として買うと後悔しますか?
A. いいえ、乗ればその完成度の高さに満足するはずです。
確かに「Z」ブランドのカリスマ性には及びませんが、故障の少なさ、静粛性、ギアチェンジの滑らかさといった「機械としての完成度」はRC42のほうが一枚上手です。「壊れない空冷4発に乗りたい」という目的であれば、妥協どころか最良の選択肢となります。
Q. 燃費はどのくらいですか?
A. 街乗りで15〜18km/L、ツーリングで20〜23km/L程度が目安です。
キャブレター車としては標準的な数値です。タンク容量が20リットルと大きいため、満タンであれば高速道路を使ったロングツーリングでも350km〜400km近く無給油で航続可能です。
Q. ジムカーナなどの競技にも使えますか?
A. はい、非常に高いポテンシャルを持っています。
RC42はジムカーナ界でも人気のベース車両です。特にハンドルの切れ角の深さと、低回転からの粘り強いトルクは、パイロンスラロームなどの細かいセクションで強力な武器になります。
CB750 RC42の値上がりと今後の予測

最後に、この記事の総括として、今後の市場相場の予測と、これから購入を検討されている方へのメッセージをお伝えします。
結論から申し上げますと、現在のCB750 RC42の値上がり傾向は、単なる投機的なバブルではなく、市場原理に基づいた「適正価格への修正プロセス」であると私は分析しています。
二輪車の排出ガス規制強化により、キャブレター車や空冷大排気量モデルの新規開発および継続生産のハードルが劇的に上がり、結果として「昔ながらの空冷4発」が市場から姿を消さざるを得なかった背景があります。(出典:国土交通省『二輪車の排出ガス基準を強化』)
ゼファー750などが投機対象として150万円〜200万円超という非現実的な価格帯へ移行してしまった今、RC42は「現実的な価格で手に入り、かつ日常的に乗って楽しめる最後の空冷ナナハン」として、市場に残された最後の良心と言えます。状態の良い個体、特に後期型やスペシャルエディションは年々減少しており、今後相場が大きく下落する可能性は極めて低いでしょう。
緩やかに、しかし確実に価値が上昇していく中で、私たちライダーが取るべき行動は一つです。
【まとめ】CB750 RC42購入の決断ポイント
- RC42の値上がりは一過性のブームではなく、空冷エンジンの希少化に伴う「正当な再評価」である
- ゼファー750が高騰した今、100万円以下で狙えるRC42は「乗れる資産」として最良の選択肢である
- 「教習車=耐久性が高い」という事実は、中古車購入における最大のリスクヘッジ(安心材料)となる
- 電装系の弱点は明確であり、社外品を活用した予防整備で十分にコントロール可能である
- 「いつか乗りたい」と思っている間に良質な個体は市場から消えていくため、今のうちに行動すべきである
CB750 RC42は、カタログスペックの数字や、カタログを飾る美辞麗句では語り尽くせない、「日本の道を走るために生まれた、優しさと強さ」を持ったオートバイです。
もしあなたが、価格高騰や維持への不安で二の足を踏んでいるなら、ぜひ一度、中古車ショップで実車のエンジンをかけてみてください。空冷フィンが刻むリズムと、身体に伝わる確かな鼓動を感じた瞬間、「このバイクなら、これからのバイクライフを任せられる」と確信できるはずです。最高の相棒との出会いが、あなたを待っていますよ。