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CBR600RR ファイナルエディションは実在する?その真実と「真の最終型」の価値を徹底解説

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イメージ:motofrontier

こんにちは。「motofrontier」の「マコト」です。

CBR600RR ファイナル エディション。この言葉で検索しているあなたは、きっとホンダの600ccスーパースポーツに特別な思い入れがある方だと思います。

もしかして、生産終了の噂や限定台数の情報を探していたり、最後のモデルのスペックや新車価格、あるいは中古市場でのリセール価値について知りたいのかもしれませんね。

この「ファイナルエディション」という響きには、何か特別な期待感があります。ですが、その存在については少し複雑な事情があるんです。

この記事では、CBR600RRのファイナルエディションと呼ばれるモデルの真実、過去モデルとの比較、特徴的なクイックシフターや特別なカラーリングの有無、そして気になる発売日や価格の動向まで、あなたの疑問にすべてお答えしていきます。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • ✅CBR600RRのファイナルエディションって、本当に発売されたの?
  • ✅「最後のCBR600RR」って聞いたけど、どのモデルのこと?
  • ✅限定モデルなら、中古価格やリセール価値は上がってる?
  • ✅最終型とそれまでのモデルで、何がどう違うのか知りたい。

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。

CBR600RR ファイナル エディションは実在する?

CBR600RR ホンダ公式サイト画像
出典:HONDA公式サイト

まず、この「ファイナルエディション」という言葉が持つ響き、すごくワクワクしますよね。私もその一人です。ですが、このキーワードには少しだけ「ねじれ」があります。この章では、その言葉の真相と、なぜ多くのライダーがこの言葉で検索するのか、その背景に迫ってみたいと思います。

ホンダ公式には存在しない名称

いきなり結論からお伝えすると、ホンダが「CBR600RR ファイナルエディション」という名前で公式に発売したモデルは、実は存在しません。

「え、じゃああの噂はなんだったの?」とガッカリさせてしまったらすみません。ですが、どうかご安心ください。私たちが「ファイナルエディション」という言葉に期待する、「特別で、最後を飾るにふさわしいCBR600RR」は、確かに存在するんです。

ヤマハのSR400が「Final Edition」とはっきり銘打って、タンクに特別な塗装やエンブレムを施して発売されたのとは、事情が少し異なります。CBR600RRは、そういった「お別れのセレモニー」的な名前こそ与えられませんでしたが、その歴史には「最後」と呼ぶべきターニングポイントが何度もあったんですね。

つまり、私たちが探しているのは「名前」ではなく、その「本質」。「600cc直列4気筒スーパースポーツ」という存在の集大成と呼べるモデル、そのものではないでしょうか。

なぜ噂が?二度の生産終了の歴史

なぜ噂が?二度の生産終了の歴史
イメージ:motofrontier

では、なぜ「ファイナルエディション」という言葉がこれほどまでに広まったのでしょうか。それは、CBR600RRが持つ「二度の生産終了」という非常に複雑な歴史が関係していると私は考えています。

まず、時系列で整理してみましょう。

【CBR600RRの複雑な歴史】

  1. ~2016年頃:【一度目の生産終了】
    欧州の排出ガス規制「ユーロ4」や国内の排ガス規制に対応せず、ヨーロッパや日本など多くの市場では一度ラインナップから姿を消しました。この時、多くのファンが「600ccスーパースポーツの時代は終わった」と嘆きました。
  2. 2020年:【電撃的な復活】
    ところが2020年、アジアや国内レースシーンの需要に応える形で、電撃的にフルモデルチェンジ版が国内で復活します。これが私たちが「ファイナルエディション」と呼ぶモデルです。
  3. 2022年:【二度目の生産終了】
    しかし、この2020年モデルも、2022年11月から継続生産車にも適用される、さらに厳しい「令和2年排出ガス規制(ユーロ5相当)」には適合していませんでした。そのため、「このモデルで本当に最後だ」と誰もが確信し、ファンやメディアの間で自然と「ファイナルエディション」と呼ばれるようになったんです。
  4. 2024年:【奇跡の延命】
    誰もが終わりを覚悟した中、なんと2024年2月に「令和2年規制」に対応した後期型(8BL-PC40)が発売されます。これはまさに「奇跡の延命」でした。

このように、「もう最後かもしれない」という状況が何度もあったからこそ、「ファイナル」という言葉が、特定のモデル(主に2020年型)を指す愛称として独り歩きしたんですね。

CBR600RRの生産終了と復活の流れについては、CBR600RRの生産終了後も安心して楽しめる理由と今こそ狙い目なワケでも、より詳しく解説していますので、併せて読んでみてください。

読者が探す「特別なCBR」の正体

「ファイナルエディション」という名前のモデルが存在しないことは分かりました。では、私たちがこの言葉で探している「特別なCBR600RR」とは、具体的にどのモデルを指すのでしょうか? おそらく、以下の2つのどちらかを探している場合が多いんじゃないかなと思います。

過去の特別なカラーリングとは

一つは、過去に発売された限定カラーモデル、いわゆる「スペシャルエディション」のことです。

CBR600RRは歴史が長いので、特にレースファンにとって印象的なカラーリングがいくつかありました。

  • PC37時代(2005年~):故ニッキー・ヘイデン選手やマックス・ビアッジ選手が駆ったMotoGPマシンを彷彿とさせる、テレフォニカ・モビスター・ホンダ(Telefonica Movistar Honda)のレプリカカラー。
  • PC40時代(2009年~):ホワイトをベースに鮮やかなブルーのラインが入った限定カラーや、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)カラーなど。

これらは確かに「特別」で、今でも中古市場で人気が高い希少なモデルです。ですが、これらはあくまで「Special Edition」や「限定カラー」という扱いで、性能や装備が最後という意味での「Final Edition(最終仕様)」という位置づけではありませんでした。

噂された限定台数の真実

もう一つは、「最後のモデルは限定台数で発売されたのでは?」という噂です。

結論から言うと、2020年に復活したモデル(事実上のファイナルエディション)が、「国内限定〇〇台」といった形で公式にアナウンスされた事実はありません。

ただし、これは「たくさん生産された」という意味とは全く違います。各種情報を見ても、日本国内向けの生産数自体が非常に限られていたのは事実のようです。

当時の販売状況はすさまじく、取り扱いがホンダドリーム店限定だったこともあり、事前予約の段階で注文が集中しました。店舗によっては入荷枠が早い段階で埋まり、抽選販売や予約受付を停止したという話もあるほどです。

「新車がどこにも買えない」という声が多く聞かれ、結果として、公式な限定車ではなかったものの、限定車と同じかそれ以上に希少なモデルとなったわけです。「今を逃したら二度と新車で買えない」という熱気が、このモデルをさらに特別な存在にしました。

歴代モデルとの比較ポイント

歴代モデルとの比較ポイント
イメージ:motofrontier

では、私たちが探している「特別なモデル」=2020年以降の復活モデルは、それ以前のCBR600RR(例えばPC37や、PC40の前期・中期型)と何が違うのでしょうか。

違いは一目瞭然です。デザインや装備はもちろん、中身の電子制御に至るまで、はっきり言って、「まったくの別物」と言っていいほど劇的に進化しています。

【2020年以降モデルの主な進化点】

  • 電子制御:IMU(慣性計測ユニット)を搭載し、コーナリングABSやトラクションコントロール、ライディングモードをフル装備。
  • 外観:MotoGPマシン譲りのウイングレットを装備したカウル。
  • 装備:フルカラーTFT液晶メーターやLEDヘッドライト。
  • 性能:ライドバイワイヤ採用、エンジンも改良され121PSに。

特にPC40の前期・中期型(~2016年)も非常に完成度の高いバイクでしたが、それらと比較しても、2020年型は「新世代」のバイクです。具体的に見ていきましょう。

年式ごとの馬力やスペックの違いについては、CBR600RRの馬力を年式別に徹底比較!78馬力と121馬力の違いとは?で詳しく解説しています。

電子制御:旧モデルとの決定的な差

最大の進化点は、ボッシュ製IMU(慣性計測ユニット)を搭載したことです。これにより、車体の傾きや加速度をリアルタイムで検知できるようになりました。旧モデルには、ABS搭載車はあっても、これほど高度な電子制御はありませんでした。

このIMUの搭載により、コーナリング中でも適切に作動する「コーナリングABS」や、スリップを制御する「トラクションコントロール(HSTC)」、さらには「ウイリーコントロール」まで実現しています。これはもう、旧モデルとは安全マージンもサーキットでの攻め方も、次元が違うと言えます。

空力とデザイン:ウイングレットの衝撃

見た目で最も分かりやすい違いが、フロントカウル両端に設けられた「ウイングレット」です。これは単なる飾りではなく、MotoGPマシン「RC213V」の技術をフィードバックした本物の空力パーツ。高速域でダウンフォース(車体を地面に押さえつける力)を発生させ、加速時のウイリーを抑制したり、高速コーナーでの安定性を高めたりする効果があります。

フロントマスクも旧型の大ぶりなライトから、シャープな二眼LEDヘッドライトに変更され、より現代的でアグレッシブな「CBR-RR」シリーズの顔つきになりました。

装備の近代化:TFTメーターと灯火類

旧モデルはアナログタコメーターとデジタル液晶の組み合わせでしたが、2020年型からはフルカラーTFT液晶ディスプレイに変更されました。これにより、視認性が向上したのはもちろん、ライディングモードや各電子制御の設定状況など、膨大な情報をライダーに分かりやすく表示できるようになりました。灯火類もウインカーを含めフルLED化されています。

それ以前のモデルも素晴らしいバイクですが、電子制御、空力、装備の全てにおいて、この最終型が圧倒的に現代的です。見た目も中身も、まさに「集大成」と呼ぶにふさわしい進化を遂げているんですね。

最終型こそ「真の最終回答」

公式な名前があろうがなかろうが、問題はそこではありません。CBR600RRの長い歴史において、中身が最も「ファイナル」にふさわしいのはどのモデルか。その本質に迫りたいと思います。そして、その答えは間違いなく「2020年以降の現行モデル」だと私は断言します。

衝撃の復活と当時の発売日

2020年8月21日に発表され、同年9月25日に発売された最終型CBR600RR。(出典:本田技研工業株式会社 ニュースリリース)これは本当に衝撃的なニュースでした。

前述の通り、ヤマハYZF-R6やスズキGSX-R600といったライバルたちが次々と公道モデルの販売を終了し、誰もが「ホンダももう600ccクラスから撤退だ」と思っていた矢先です。アジアや国内のレースシーン(全日本やアジア選手権)での需要や、CBRシリーズ20周年という節目があったとはいえ、厳しい規制(ユーロ5/令和2年規制)の施行直前に“駆け込み”で復活を果たしたんです。

これはもう、ホンダの「600cc直列4気筒スーパースポーツの火を、このまま消してたまるか」「レースで勝つためのベース車を供給し続ける」という、メーカーとしての執念の表れだったとしか思えません。

最終型が誇る圧巻のスペック

最終型が誇る圧巻のスペック
イメージ:motofrontier

その執念は、もちろんスペックにも色濃く表れています。

まずエンジン。599cc直列4気筒という基本は変えずに、カムシャフトや吸排気の改良によって、従来の約118PSから89kW(121PS)/14,000rpmへと絞り出された国内フルパワー。これはもう、公道では使い切れないほどのハイパワーです。

そして何より、先ほども触れたIMU(慣性計測ユニット)を搭載したことによる、スロットルバイワイヤと連動した電子制御のフルパッケージです。

【主な電子制御パッケージ】

  • パワーセレクター(5段階):出力特性を選べます。
  • HSTC(9段階+OFF):トラクションコントロール。後輪のスリップを制御。
  • ウイリーコントロール(3段階+OFF):加速時のフロントアップを制御。
  • セレクタブルエンジンブレーキ(3段階):エンブレの効き具合を選べます。
  • コーナリングABS:車体が傾いていてもABSが作動。

さらに、MotoGPマシン(RC213V)や兄貴分のCBR1000RR-R FIREBLADEの技術をフィードバックしたウイングレット付きカウルは、伊達じゃありません。

サーキットでの高速域でダウンフォースを発生させ、フロントの接地感と安定性を高めるための本気の装備です。まさに「ホンダが今持てる技術をすべて注ぎ込んだ」圧巻のスペックです。

標準装備のクイックシフター

標準装備のクイックシフター
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特に注目したいのが、アップ・ダウン両対応のクイックシフターが標準装備された点です。(※2020年発表時はオプション設定でしたが、2024年の延命モデルでは標準装備となりました。この点が実質ファイナルと呼ばれる理由の一つですね)

これは、クラッチ操作なしでシフトチェンジが可能になる機構です。サーキット走行でのコンマ1秒を削る場面ではもちろんですが、実は公道、特にツーリングでの疲労軽減にも大きく貢献します。

シフトアップ時の加速の途切れなさと、シフトダウン時のブリッピング(回転合わせ)不要のスムーズさは、一度味わうと戻れない快適さがあります。

旧モデルのオーナーからすれば、これほどうらやましい装備はなかったでしょう。このクイックシフター一つとっても、このモデルが「ただ延命させただけ」ではなく、「最後のスーパースポーツとして完璧な形に仕上げる」というホンダの強い意志を感じますね。

新車価格はいくらだった?

これだけの装備を詰め込んだ最終型、気になるのは当時の新車価格です。

2020年9月発売時のメーカー希望小売価格は、カラーリングによって異なりましたが、おおむね税込で約160万円前後でした(グランプリレッドが1,606,000円、マットバリスティックブラックメタリックが1,573,000円)。

そして、奇跡の延命を果たした2024年モデルの価格は、1,606,000円(グランプリレッド)となっています。(クイックシフターが標準装備になったことを考えると、実質値下げとも言えます)

600ccクラスとして約160万円という価格は、一見すると高額に感じるかもしれません。

しかし、ライバルのカワサキ Ninja ZX-6R(2024年モデルで約156〜160万円前後)とほぼ同価格帯でありながら、IMUやウイングレットといった、よりレース志向の最新電子デバイスをフル搭載していたことを考えれば、むしろ妥当、あるいはバーゲンプライスだったとさえ言えるかもしれません。

前述の通り、この価格でも2020年当時は予約が殺到し、欲しくても買えないという状況が続いたわけです。

プレミア化する現行モデルの価値

生産が終了(あるいは奇跡的な延命中)となった今、この「事実上のファイナルモデル」の価値はどうなっているのでしょうか。中古市場の動向と、その将来性について考察してみたいと思います。

中古市場の動向とプレミア価格

中古市場の動向とプレミア価格
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新車が手に入りにくい状況が続いた影響で、中古市場での価値は当然ながら高騰しています。特に2020年~2022年にかけての「規制前モデル」は希少です。

驚くべきことに、発売から数年しか経っていないにもかかわらず、走行距離の少ない極上車は新車価格を上回るプレミアム価格で取引されているケースが少なくありません。情報によると、税込で180万円から200万円近いプライスタグが付けられることもあるようです。

2024年モデルが登場したことで、中古市場の価格も少しは落ち着くかもしれませんが、600cc直4SSというカテゴリー自体の希少価値が下がったわけではないので、高値安定が続くと私は予想しています。

【中古車選びの注意点】

希少車ゆえに、状態のチェックは通常より慎重に行う必要があります。特にスーパースポーツという特性上、前オーナーがサーキット走行に使用していた可能性も考えられます。

  • カウルの傷(特に下部やエッジ部分)
  • ステップやレバー先端の削れ
  • タイヤの摩耗具合(特にサイド部分の荒れ)
  • 修復歴の有無

こういった点は、信頼できる販売店でしっかりと確認し、可能であれば整備記録なども見せてもらうことをおすすめします。

特に、中古で狙う場合は「逆車か国内仕様か」「保安基準や車検への適合」といったポイントも重要になります。詳しくは、CBR600RR逆車と国内仕様の見分け方を徹底解説|公道での現実と車検リスクも参考にしてみてください。

今後のリセール価値を考察

では、将来的なリセールバリュー(再販価値)はどうなるでしょうか。

これはあくまで私の考察ですが、リセール価値は極めて高い水準で推移する可能性が高いと見ています。なぜなら、このモデルには「ホンダのミドルSS最後のガソリン車(になるかもしれない)」という、強烈なストーリー性があるからです。

ヤマハ SR400のFinal Editionが、生産終了後に価格が高騰したように、純粋な内燃機関、特に高回転まで回して楽しむ600cc直列4気筒というカテゴリー自体が、もはや「歴史的な遺産」になりつつあります。

今後、バイクの電動化がさらに進めば、「あの頃のガソリンエンジンの咆哮をもう一度」と、新車で買えなかった世代のライダーが中古市場で探し求めることは想像に難くありません。コレクターズアイテムとしての価値がさらに高まっていくのではないでしょうか。

愛車の価値を守るために、今すぐできること

記事の中でも触れた通り、CBR600RRの最終モデルは「歴史的な遺産」として、将来的な価値も非常に期待されています。ですが、その価値を最大限に維持するには、日々のコンディション管理と盗難対策が何よりも重要です。

せっかく手に入れた「真のファイナルエディション」を、雨風や紫外線による劣化、そして最悪の事態である盗難から守らない手はありません。

特に「ウイングレット」という特殊な装備も付いているため、カウル形状にフィットする高耐久・防炎のバイクカバーは必須アイテムと言えるでしょう。

また、これだけのプレミアモデルになると、残念ながら盗難のターゲットにも非常にされやすくなります。強力なアラーム付きディスクロックや、地球ロック用のU字ロック、長期間乗らない時のためのバッテリーチャージャーも揃えておき、万全の体制であなたの宝物を守りましょう。

楽天市場やAmazonでは、CBR600RRのオーナーから実際に評価の高いセキュリティグッズやメンテナンス用品がたくさん見つかります。ご自身の保管環境に合わせて、最強のアイテムを探してみてください。

CBR600RR ファイナルエディションに関するQ&A

この記事を読んでいただいた方から寄せられそうな質問や、私がよく聞かれる疑問について、Q&A形式でお答えしていきますね。

Q.結局、「ファイナルエディション」という名前のバイクは売ってないんですか?

A.はい、その通りです。ホンダが公式に「CBR600RR ファイナルエディション」という名前で発売したモデルはありません。
ただ、2020年に規制対応前に駆け込みで復活したモデル(と、それをさらに規制対応させた2024年以降の現行モデル)が、事実上「最後の600cc直4SS」になるだろう…というロマンと希少性から、ファンやメディアの間で愛称として「ファイナルエディション」と呼ばれている、というのが実情ですね。

Q.2020年モデルと2024年モデルって、何が違うんですか?

A.一番大きな違いは、「排出ガス規制」への対応です。

  • 2020年型(2BL-PC40):当時の国内排出ガス規制(平成28年規制)に適合していましたが、2022年11月以降に適用された新しい基準(令和2年排出ガス規制)には対応していません。
  • 2024年型(8BL-PC40):より厳しい現行の排出ガス規制(令和2年排出ガス規制/いわゆるユーロ5相当)に対応したモデルです。

スペック上の最高出力(121PS)やトルクに変更はありませんが、2024年モデルではクイックシフターがオプションから標準装備に変更されたのが大きなポイントです。見た目や基本的な電子制御、ウイングレットなどは共通ですよ。

Q.中古で買うなら、2020年型と2024年型、どっちがいいですか?

A.うーん、これはすごく悩ましい問題ですね…。エンジンのフィーリング(特に低中速)が規制前後で微妙に違う可能性は否定できませんが、公道で乗る分には基本性能は同じと考えて良いと思います。
2020年型は「規制前最後のモデル」という響きにロマンがありますし、2024年型は「現行で最新」という安心感とクイックシフター標準装備が魅力です。
どちらも希少価値が高いことには変わりないので、最終的には出会った個体のコンディションと価格、そしてご自身の好みで決めるのが一番かなと思います。

Q.CBR600RRって、今からでも新車で買えますか?

A.2024年2月に規制対応モデルが発売されましたが、これも生産数は限られていると言われています。
取り扱いはホンダドリーム店限定となりますが、非常に人気が高いため、店舗やタイミングによっては新車の在庫がほとんど残っていなかったり、入荷待ちになっている可能性があります。
情報が錯綜しやすいので、ネットの噂だけでなく、お近くのホンダドリーム店に最新の在庫状況や受注の可否を直接問い合わせてみるのが一番確実ですね。

これが「真のCBR600RR ファイナル エディション」

これが「真のCBR600RR ファイナル エディション」
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さて、CBR600RRの「ファイナルエディション」を巡る旅もこれで終わりです。最後に、この記事の最も重要なポイントをまとめます。

  • ホンダから「ファイナルエディション」という名前のモデルは発売されていない
  • 私たちが探しているのは2020年に復活した「事実上の最終モデル」のこと
  • その最終モデルは電子制御や空力など歴代最強のスペックを誇る
  • 希少性から中古市場では新車を超えるプレミア価格が付いている
  • これこそが600cc直4の歴史を締めくくる「真の最終回答」である

結論として、ヤマハ SR400のような名前こそ付きませんでしたが、CBR600RRにおける「真のファイナルエディション」と呼ぶべき存在は、間違いなく2020年以降に復活した現行モデル(8BL-PC40含む)です。

これは、600cc直列4気筒スーパースポーツという存在自体が絶滅する時代に、ホンダが持てる技術のすべてを注ぎ込んだ、歴史的な「最終回答(ファイナルアンサー)」です。

もしあなたが中古市場や、あるいは奇跡的に残っている新車でこのモデルに出会えたなら、それはもう「名前のないファイナルエディション」を手に入れる、本当に貴重なチャンスかもしれませんよ。

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