本ページはプロモーションが含まれています

YAMAHA

なぜMT-07はこれほど酷評されるのか?「安っぽい」「サスがダメ」という評価の裏側と真実

雨の都会に佇むヤマハMT-07のクールな外観とダークサイド・オブ・ジャパンの世界観

こんにちは。「motofrontier」の「マコト」です。

ヤマハのMT-07、かっこいいですよね。ダークサイド・オブ・ジャパンという世界観を体現したあのアグレッシブなスタイル、私も個人的に大好きなデザインです。

これから大型バイクにステップアップしようと考えている方や、気軽に乗れるミドルクラスを探している方にとって、MT-07は必ず候補に挙がる一台ではないでしょうか。

でも、購入を真剣に検討して情報を集め始めると、ネット上でMT-07に対する「酷評」や、それに付随して「安っぽい」「疲れる」「サスがダメ」といったネガティブな意見を目にしてしまい、不安になっている方も多いはずです。

せっかく決して安くはない買い物をするわけですから、「買った後に後悔したくない」「自分には合わないんじゃないか」と心配になるのは当然のことです。

特に、足つきやサスペンションの評価などは、カタログスペックだけでは分からない感覚的な部分だけに、失敗したくないという心理が働きますよね。

MT-07に対してネット上で囁かれる「ダメだ」「後悔」「不具合」などのネガティブな評価キーワード一覧

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • ✅ ネットの評判が悪くて購入に踏み切れない
  • ✅ 「安っぽい」という意見が本当か気になっている
  • ✅ 長距離ツーリングで疲れるのが不安だ
  • ✅ サスペンションや走りの評価が自分に合うか心配

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。

MT-07の酷評は真実なのか

インターネット上、特にSNSや個人のブログ、掲示板などを見ていると、MT-07に関する様々な意見が飛び交っています。その中には絶賛する声もあれば、辛辣な言葉で批判する声もあります。

しかし、その「酷評」のすべてが、あなたにとっての真実であるとは限りません。まずは、なぜこれほどまでに意見が割れるのか、厳しい意見が出る背景にはどのような事情があるのかを冷静に分析してみましょう。

酷評と真価は表裏一体であることを象徴するコインのイラスト

買って後悔してしまう人の特徴

MT-07を購入して「失敗した」「買わなければよかった」と後悔してしまう人には、実はいくつかの明確な共通点があるように見受けられます。

それは、バイクのキャラクターと、ライダーの使用目的がミスマッチを起こしているケースです。具体的には、このバイクに対して「クラスを超えた高級感」や「完璧な長距離ツアラー性能」を求めてしまった場合に、不満が爆発しやすい傾向にあります。

より具体的に「後悔しやすい人の共通点」や、維持費・寿命・リセールまで含めて整理した記事もあります: MT-07を買って後悔する人の共通点とは?維持費・寿命・リセールまで徹底解説

例えば、リッタークラスのバイク特有の「どっしりとした重厚感」や、所有欲を満たすような精巧な金属パーツの質感を最優先する方にとっては、MT-07のコンセプトは少し方向性が異なります。

MT-07は徹底した軽量化とコストダウンによって成立しているモデルであり、その設計思想は「軽快さ」に全振りしています。そのため、「重さこそ正義」「高級感こそ全て」という価値観で接すると、どうしてもチープに見えてしまうのです。

また、高速道路を使って一日500km以上を移動し、キャンプ道具を満載にするような「大陸横断的なツーリング」をメインに考えている場合も、不満が出やすいでしょう。

MT-07は本来、街中のストップ&ゴーや、週末のワインディングを軽快に楽しむために設計された「ストリートファイター」です。そのため、「何でもできる万能選手」や「快適な旅の相棒」を期待しすぎると、その特化したキャラクターとのギャップに戸惑い、結果として「疲れるバイクだ」という評価につながってしまうのです。

欠点として挙げられる要素

では、具体的にどのようなポイントが「欠点」として指摘され、酷評の対象となっているのでしょうか。ネット上の声を詳しく分析すると、主に以下の4つの要素に集約されることが分かります。

主な酷評ポイントとその詳細

項目具体的な指摘内容
質感の欠如タンクカバーをはじめ外装に樹脂パーツが多く多用されており、「プラスチック感が強くておもちゃみたい」「高級感がない」という意見。
サスペンション初期設定が非常に柔らかく、減衰力も不足気味。「コーナーでフワフワする」「ブレーキで沈み込みすぎる」という走りへの不満。
シートの快適性シートのクッションが薄く、形状も前下がりであるため、「30分でお尻が痛くなる」「ツーリングが苦行」という悲鳴に近い声。
積載性の低さリアシートが小さく、荷物固定用のフック(ストラップホルダー)が“使いやすい位置に少ない/固定が工夫しづらい”ため、キャンプ道具などの大きな荷物を積むのが難しいこと。

これらは確かに、実際にオーナーとなった方々の偽らざる生の声であり、MT-07というバイクが抱える事実の一側面を表しています。特にサスペンションやシートの問題は、多くのユーザーが共通して挙げるポイントであり、メーカー側も年次改良で対策を講じてきている部分でもあります。

悪い評価を鵜呑みにすべきか

しかし、ここで一つ注意深く考えたいのが、酷評している人の「ライダーとしてのレベル」や「過去の経験値」です。ネットのレビューを読む際は、「誰が言っているのか」を想像することが非常に重要です。

例えば、「サスペンションがフニャフニャで全然ダメだ」と切り捨てているのが、普段からサーキット走行を楽しみ、リッターSS(スーパースポーツ)を乗り継いできたベテランライダーだったとしましょう。

彼らの基準は「限界走行時の安定性」にあるため、MT-07のサスペンションは頼りなく感じるはずです。しかし、これから大型バイクデビューをする方や、景色を楽しみながらのんびりツーリングを楽しみたい方にとっては、そのベテランが酷評する「柔らかさ」が、逆に「路面の凸凹を吸収してくれる乗り心地の良さ」や「街乗りでの扱いやすさ」としてプラスに働くことも多いのです。

また、「パワー不足」という意見も同様です。200馬力近いモンスターマシンを知っている人からすれば73馬力のMT-07は非力かもしれませんが、公道で楽しむには十分すぎる、むしろ使い切れる楽しさがあるパワーです。

ネット上の意見は、あくまでその人の物差しで測った評価に過ぎません。すべての酷評を真に受けて萎縮してしまうのではなく、「自分のスキルや用途にとっては、むしろメリットになるのではないか?」という視点を持つことが大切だと私は思います。

安っぽい質感と走りの誤解

「安っぽい」「走りが不安定」といったネガティブなワードは、裏を返せばMT-07の最大の武器である「軽さ」や「フレンドリーさ」と表裏一体の関係にあります。ここでは、そうした欠点とされる要素をポジティブな視点から捉え直し、なぜMT-07がこれほどまでに支持されているのかを解説します。

車体が安っぽいのは武器になる

MT-07の外装には、燃料タンクカバーをはじめ多くの樹脂(プラスチック)パーツが使われています。これが「安っぽい」「チープだ」と言われる最大の原因です。確かに、磨き上げられた金属の輝きを持つクラシックバイクのような重厚感はありません。

しかし、この樹脂パーツの多用は、単なるコストカットだけが目的ではありません。最大の狙いは「圧倒的な軽さ」の実現にあります。金属パーツを多用すれば質感は上がりますが、その分車重は増し、ハンドリングは重くなり、初心者には扱いづらい鉄の塊になってしまいます。対してMT-07は、装備重量で184kg(現行モデル)という、教習車のCB400SFよりも軽い数値を実現しています。

(出典:ヤマハ発動機公式サイト『開発ストーリー:MT-07』

この軽さは、立ちゴケのリスクを劇的に減らし、「今日はちょっと乗ろうかな」という気軽な気持ちを後押ししてくれます。また、もし転倒して傷をつけてしまっても、樹脂パーツなら交換費用も比較的安く済みます。

タンクが凹んで数十万円の修理費がかかるバイクとは違い、傷を恐れずガンガン使い倒せる「最高の遊び道具」として見れば、この樹脂製ボディもまた、機能美と言えるのではないでしょうか。

MT-07の樹脂パーツ採用による圧倒的な軽さと取り回しの良さを示す図解
マコト
マコト
色々なライダーの話を聞いていると、初めての大型バイクで一番怖いのは、実は「立ちゴケ」による修理費の高さだったりします。
その点、MT-07の「樹脂パーツ」は、見方を変えれば「維持費を抑えてくれる味方」とも言えます。高級車で傷つくのを恐れてビクビク乗るよりも、このバイクで肩の力を抜いて楽しんでいる人の方が、結果的に長くバイクライフを満喫できている印象がありますね。

サスペンション評価の裏側

「サスが柔らかすぎて怖い」という意見も散見されます。特に初期型(2014〜2017年)においては、リアショックの減衰力が弱く、ギャップを越えた後に車体がいつまでも揺れ続けるような挙動を示すことがありました。これは確かにコストダウンの影響を受けている部分ではあります。

しかし、メーカーがあえてこのセッティングにした背景には、「日常域での快適性」を重視したという側面があります。ガチガチに固められた高価なスポーツサスペンションは、サーキットでは最高ですが、日本の荒れた一般道やマンホールの上では突き上げが激しく、街乗りでは疲れてしまいます。MT-07の初期設定の柔らかさは、街中の段差や荒れた路面での衝撃をよく吸収し、ライダーに優しい乗り味を提供してくれます。

この「猫足」のような動きは、特に荷重移動(ブレーキやアクセルで車体の姿勢を変えること)を学ぶ段階のライダーにとって、挙動が分かりやすく扱いやすいというメリットになります。「バイクがどう動こうとしているか」が手に取るように分かるため、ライディングの上達を助けてくれるのです。

街中の段差を吸収し荷重移動を学びやすいMT-07のしなやかなサスペンション挙動

高速道路がきついと感じる理由

「高速道路で疲れる」「風圧がきつい」という声については、これはMT-07に限らず、カウル(風防)のないネイキッドバイク全般に言える宿命です。時速100kmで走行すれば、ライダーの身体は強烈な風圧に晒されます。これを「MT-07の欠点」とするのは少し酷かもしれません。

加えて、MT-07はその軽さゆえに、大型トラックの横を通過する際の風圧や、強い横風の影響を受けやすく、車体がふらつくことがあります。また、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が1400mmと短めに設計されているため、直進安定性よりも旋回性能が勝っており、路面の継ぎ目でハンドルが取られるような挙動を感じることもあります。

しかし、これは「ワインディングでのヒラヒラとした軽快なハンドリング」との完全なトレードオフです。高速道路を矢のように直進する安定性よりも、峠道を思い通りに曲がれる楽しさにフォーカスしたバイクだと割り切れば、この特性も納得できるはずです。

どうしても高速走行が辛い場合は、後付けのスクリーン(バイザー)を装着することで、胸元への風圧を軽減し、疲労を大幅に抑えることが可能です。

高速走行時の風圧による疲労とシートによる尻の痛みのメカニズム図解

ドンツキはトルクの証である

低速走行時、特に1速や2速でアクセルを全閉から少し開けた瞬間に「ガクン!」と車体が飛び出すような挙動、いわゆる「ドンツキ」が気になるという意見も根強くあります。特に初期型モデルや、排ガス規制対応のための燃調セッティングの影響で指摘されることが多い症状です。

しかし、これは単なる制御の粗さだけではなく、MT-07が搭載する「CP2(クロスプレーンコンセプトの2気筒)」エンジンの強烈なトルク特性によるものでもあります。

「マスター・オブ・トルク」というキャッチコピーの通り、このエンジンはアクセルを開けたその瞬間から、リアタイヤを地面に押し付けるような豊かなトルクが発生します。

最初はギクシャクしてしまい、渋滞やUターンで神経を使うかもしれません。しかし、慣れてくるとこのダイレクトな反応が、右手の操作とエンジンの鼓動が直結しているような快感に変わります。

退屈な優等生エンジンのバイクでは味わえない、「操っている実感」や「機械との対話」がそこにはあります。丁寧なアクセルワークを練習するための良い教材だと捉えれば、ライダーとしての腕も確実に上がるはずです。

MT-07に搭載されたCP2エンジンの内部構造とマスター・オブ・トルクの概念図
マコト
マコト
最近は電子制御でスムーズに「走らされる」バイクが増えていますが、MT-07のようなダイレクトな挙動は、ある意味で「最高のライディング講師」と言えるかもしれません。
「最初はギクシャクしたけど、MT-07のおかげでアクセルワークが繊細になった」という声を本当によく耳にします。ここを乗り越えた時、あなたは間違いなく今より上手なライダーになっているはずです。

疲れるシートと足つきの悩み

バイク選びにおいて、身体的な負担や足つき性は切実な問題です。「尻が痛い」「足がつかない」といった悩みは、購入後の満足度を大きく左右し、最悪の場合は乗らなくなってしまう原因にもなります。ここでは、それらの悩みに対する現実的な解釈と、具体的な対策について解説します。

長距離で疲れる本当の理由

MT-07で長距離を走ると疲れると言われる最大の要因は、シートの形状にあると言われています。特に純正シートは、タンクに向かって傾斜した「前下がり」の形状をしています。

これにより、走行中の振動やブレーキングのたびに、ライダーの体が無意識のうちに前方(タンク側)へズレていってしまうのです。

その結果、ライダーはズレ落ちないようにニーグリップ(太ももでタンクを挟むこと)で常に体を支え続けたり、腕でハンドルを突っ張ってしまったりして、余計な筋力を使ってしまいます。これが「気づかないうちに体力を消耗する」本当の理由です。

また、タンク容量が13L(現行14L)と、同クラスのライバル車に比べて少なめなことも指摘されます。実燃費はリッター25km以上走ることも珍しくないほど優秀なので、計算上の航続距離は300kmを超えますが、燃料計のメモリが減るのが早いため、心理的な「給油プレッシャー」を感じやすいのも事実です。

しかし、200km〜250kmごとに休憩を入れるのは安全運転の基本ですから、適度な休憩リマインダーだと思えば、それほど大きな欠点ではないとも考えられます。

燃費と航続距離については、実燃費の傾向や「タンク13Lでも不安になりにくい考え方」を別記事で詳しくまとめています: MT-07燃費の実態!悪い噂は嘘?タンク容量13Lでもツーリング余裕な理由を徹底解剖

尻が痛い問題は解決できる

「1時間でお尻が限界」「お尻が割れるように痛い」という悲鳴のようなレビューを見かけることもありますが、これは個人差が大きい部分です。しかし、多くのオーナーが経験しているのも事実。ただ、この問題は解決策が確立されており、諦める必要はありません。

【明日からできる具体的な対策】

  • ゲルザブ(座布団)の導入:シートの上に敷くだけのゲル入りクッション。見た目は少し変わりますが、痛みは劇的に軽減されます。
  • ヤマハ純正コンフォートシート:メーカーも問題を認識しており、クッション性と質感を向上させたオプションシートを用意しています。デザイン性も向上します。
  • あんこ加工:専門のシート業者に依頼して、内部のウレタンを低反発素材に入れ替えたり、形状を平らに削ったりする加工です。自分だけの特注シートが作れます。

「シートが痛いからダメなバイクだ」と切り捨てるのではなく、「少し手を加えれば快適になる素材」と考えれば、選択肢から外す理由にはならないはずです。むしろ、自分好みにカスタムする楽しみの一つと言えるでしょう。

マコト
マコト
ネットレビューを見ていると「尻が痛いから売却した」という極端な意見もありますが、個人的にはすごく勿体ないなと感じます。
なぜなら、エンジンやフレームの欠点は直せませんが、シートの不満は「部品を変えるだけ」で100%解決できる悩みだからです。「良いバイクだけど、シートだけは要カスタム」。そう割り切って予算を確保しておけば、この問題は決して恐れる必要はありませんよ。

足つき性が悪いという誤解

カタログスペック上のシート高は805mmです。この数値だけを見て「自分には高すぎる」「足つきが悪そう」と判断して諦めてしまうのは非常に勿体ないことです。なぜなら、足つき性は「高さ」だけでなく「幅」で決まるからです。

MT-07は並列2気筒エンジンを採用し、フレームも極限までスリムに絞り込まれています。そのため、股下の幅が狭く、足を真っ直ぐ地面に降ろしやすい形状になっています。これにより、数値以上に足つきが良いと感じる人が多いのです。

さらに、前述した「柔らかいサスペンション」がここで効いてきます。跨った瞬間に、ライダーの体重でサスペンションがグッと沈み込むため、実際の乗車時のシート高はさらに低くなります。

これにより、身長160cm台の方や女性ライダーでも「意外とかかとまで着く」「片足なら余裕で支えられる」というケースが多々あります。こればかりは体型や体重によるので、ネットの情報だけで判断せず、ぜひ実車に跨って確認してほしいポイントです。

競合車と比較して迷う場合

MT-07を検討する際、よく比較対象になるのがホンダのCB650RやスズキのSV650、カワサキのZ650です。それぞれに個性がありますが、MT-07がどのような立ち位置なのかを整理してみましょう。

MT-07と競合車(CB650R, SV650, Z650)の特徴とおすすめユーザーをまとめた比較チャート
車種エンジンの特徴MT-07と比較した印象・選び分け
ヤマハ MT-07並列2気筒(CP2) トルク重視とにかく軽い。街乗り最強。ウィリーしそうなほどの瞬発力。コスパが高く、いじって楽しむカスタムベースに最適。
ホンダ CB650R直列4気筒 高回転型エンジンが非常に滑らかで高級感がある。高回転の伸びとサウンドは素晴らしいが、車重はMT-07より重く、価格も高め。
スズキ SV650V型2気筒 鼓動感足つきが良く、ハンドリングが素直で癖がない。MT-07よりさらにスリムだが、基本設計は少し古く、装備はシンプル。
カワサキ Z650並列2気筒 バランス型非常にコンパクトで足つきが良い。電子制御(トラコンなど)の導入が早く、安心感が高い。デザインの好みで分かれる。

CB650R側の「後悔ポイント」や維持費感も押さえた上で比較したい場合は、こちらも参考になります: CB650Rを買って後悔する原因を徹底検証!維持費のリアルとそれでも4気筒に乗るべき理由

もしあなたが「所有する喜びとしての高級感」や「4気筒エンジンの咆哮」を重視するなら、予算を足してでもCB650Rを選んだ方が満足度は高いかもしれません。

しかし、「圧倒的な軽さ」と「手の届く価格」、そして「退屈しないパンチのある加速」を求めるなら、MT-07に軍配が上がります。この「軽さ」という性能は、どんな電子制御よりもライダーを助けてくれる最大の武器になります。

カスタムベースとしての魅力

ここまで様々な「酷評」について、その真実と対策を見てきましたが、最終的にMT-07はどういうバイクなのか、私なりの結論をお伝えします。

MT-07の酷評こそ愛すべき点

結論として、MT-07に向けられる酷評の多くは、このバイクが「未完成の素材」であることに起因しています。ヤマハはあえてコストを抑え、必要最低限のシンプルな構成でこのバイクを世に送り出しました。それは言い換えれば、ユーザーが自分色に染め上げるための広大な「余白」を残してくれているということです。

サスペンションが気に入らなければ、オーリンズやカヤバのサスキットに変えれば、走りは劇的に変わります。マフラーの音が寂しければ、アクラポビッチやヨシムラのマフラーに変えれば、CP2エンジンの野太いパルス感を堪能できます。

ハンドル位置、ステップ位置、シート形状……そうやって一つひとつ不満を解消し、手を加えていく過程こそが、バイク趣味の本当の醍醐味ではないでしょうか。

最初から全てが満たされた完成された高級車を求める人には向かないかもしれませんが、「自分と一緒に成長していく」「育てていく楽しさ」を知っている人にとっては、これほど面白く、愛着の湧くバイクはありません。欠点があるからこそ、それを克服した時の喜びもひとしおなのです。

マフラーやサスペンション、シートなどMT-07の欠点を補う豊富なカスタムパーツ群

MT-07購入に関するよくある質問(FAQ)

最後に、MT-07の購入を検討されている方からよく寄せられる疑問について、一問一答形式でまとめました。判断の参考にしてみてください。

Q. 大型免許を取ったばかりの初心者ですが、扱いきれますか?

A. はい、むしろ最初の大型バイクとして最適です。
車重が教習車のNC750LやCB400SFよりも軽いため、取り回しの恐怖感が圧倒的に少ないです。パワーはありますが、アクセルを丁寧に扱えば非常に従順です。

Q. 故障や不具合が多いという噂は本当ですか?

A. いいえ、基本的な信頼性は非常に高いです。
ヤマハの国内工場(またはヤマハ品質管理下の工場)で生産されており、エンジン自体の耐久性は折り紙付きです。「安っぽい」と言われるのは外装の質感の話であり、機械的な壊れやすさとは無関係です。

Q. 維持費は高いですか?

A. 大型バイクの中ではトップクラスに安いです。
燃費が良く(レギュラーガソリン仕様)、タイヤサイズも一般的で選択肢が豊富。カウルがないため整備性も良く、工賃も抑えられがちです。車検費用はかかりますが、ランニングコストは400ccクラスと大差ありません。

MT-07の酷評まとめ

最後に、今回解説したMT-07の酷評に関するポイントを整理しておきましょう。これらを理解していれば、もうネットのネガティブな意見に惑わされることはありません。

ネットの評価よりも自分の感性でMT-07の真価を確かめることを促すメッセージ
  • 酷評の正体は、高級車やツアラー性能を求めてしまった「用途のミスマッチ」や「高望み」によるものが多い。
  • 「安っぽさ」は、立ちゴケの不安を消し去る「軽さ」と「扱いやすさ」という最大のメリットと表裏一体である。
  • サスペンションやシートの不満は事実だが、豊富なアフターパーツを使って後からのカスタムで十分に解決可能である。
  • 批判を恐れず、このトルクフルな「じゃじゃ馬」感を楽しめる人には、最高の相棒になるポテンシャルを秘めている。

ネット上の酷評を見て不安になっていたあなたも、その裏にある「メーカーの意図された設計思想」や「具体的な解決策」を知れば、見え方がガラリと変わったのではないでしょうか。 MT-07は、乗れば乗るほどその奥深さと楽しさに気づかされる、噛めば噛むほど味が出るスルメのようなバイクです。

ぜひ一度、お近くのレンタルバイクやショップで実車に触れ、あなた自身の感性でその真価を確かめてみてください。きっと、新しいバイクライフの扉が開くはずです。

-YAMAHA
-,