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トレーサー9GTの足つきを身長170cmで徹底検証!諦めずに乗るための対策と年式別ガイド

身長170cmライダーのためのトレーサー9GT足つき攻略ガイドと対策マニュアルの表紙画像

こんにちは。「motofrontier」の「マコト」です。

信号待ちで停止する際、路面のわだちや傾斜を見て「あそこに足を着いたらヤバいかも」と瞬時に判断するあの感覚。バイク乗りなら誰もが経験する、ある種の緊張感ですよね。特に新しいバイクへの乗り換えを検討している時、エンジンのスペック以上に気になってしまうのが、この「地面との距離感」ではないでしょうか。

今回は、そんな停車時の不安を解消するために、ヤマハの傑作スポーツツアラーである「トレーサー9GT」の足つき性を、身長170cmのライダー視点で徹底的に検証していきます。足つきが悪いという評判は本当なのか、短足の悩みを持つライダーでも攻略可能なのか、そしてローダウンリンクや厚底ブーツといった具体的な対策がどれほどの効果を発揮するのか。

カタログ数値だけでは分からない、現場のリアルな感覚を詳しくお話ししていこうと思います。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • ✅ 身長170cm前後だけど、トレーサー9GTのスタイリングと3気筒エンジンに惚れ込んでしまい諦めきれない
  • ✅ 足つきが悪すぎて、ツーリング先の砂利駐車場や傾斜地で立ち往生するのが怖い
  • ✅ 2025年モデルの新型とそれ以前の旧型で、足つき性にどれくらい絶望的な差があるのか知りたい
  • ✅ ローダウンやあんこ抜きをすると、せっかくのハンドリングや乗り心地が台無しになるのではと不安だ

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。

トレーサー9GTの足つきを身長170cmで徹底検証

まずは、身長170cmという日本人男性の平均的な体格において、トレーサー9GTというマシンがどのような物理的な「壁」となっているのか、その実態を解剖していきます。一言でトレーサーと言っても、選ぶ年式やグレードによって、その難易度は「天と地」ほどの差があります。

足つきが悪いと言われる理由と境界線

トレーサー9GTは「スポーツツアラー」というカテゴリーに属していますが、その車体構成はMT-09をベースにしつつも、アドベンチャーバイクの要素を色濃く反映させています。これが足つきを難しくしている根本的な要因です。

まず、長距離ツーリングでの快適性を確保するために、サスペンションのストローク量(動く幅)が長く設定されています。これにより、路面の凹凸を見事に吸収してくれるのですが、その分、車体全体の車高が上がり、必然的にシート位置も高くなります。

さらに、エンジンの搭載位置や重心位置も、軽快なハンドリングを実現するために高めに設定されており、これが停車時の「グラつき」を増幅させる要因となります。

そして何より厄介なのが、「シートの幅」です。スポーツ走行だけでなく、一日中走り続けることを想定しているため、トレーサーのシートはお尻を面で支える広めの形状をしています。これが、足を地面に下ろそうとした際に太ももの内側に干渉し、足を「ハの字」に開かせてしまうのです。

幅広シートと長いサスペンションが170cmライダーの足つきに与える影響と足つきアーチの法則の図解

【足つきアーチの法則】

物理的な股下が75cmあったとしても、シート幅で横方向に数センチ消費されてしまうため、垂直方向(地面)に届く有効な長さはもっと短くなります。この「横に取られる距離」こそが、カタログスペック以上に足つきを悪く感じさせる正体です。

身長170cm、股下75cm〜78cmのライダーにとって、この「横に取られる分」が致命的となり、結果としてトレーサー9GTは「乗れるか乗れないかのギリギリの境界線」に位置するバイクとなっているのです。

短足でも諦めない年式別の違い

しかし、ここで希望となる事実をお伝えします。もしあなたが新車・中古車問わず検討の幅を持てるのであれば、2021年から2024年モデル(カテゴリーA)は、私たち170cmライダーにとって「奇跡的」とも言えるフレンドリーな設計がなされています。

この世代のモデルは、シート高調整機能の「ローポジション」を選択することで、シート高を810mmまで下げることが可能です。大型のアドベンチャースタイルで810mmという数値は、他メーカーのライバル車と比較しても異例の低さです。これはヤマハの開発陣が、日本国内の道路事情やライダーの体格を深く考慮してくれた結果だと言われています。

実際に身長170cmの私がこの810mm仕様に跨った感覚としては、「不安はあるが、絶望ではない」というレベルです。両足を同時に下ろすと、かかとは3cm〜5cmほど浮きますが、母指球(親指の付け根の大きな膨らみ部分)はしっかりと路面を捉えることができます。膝にはわずかですが余裕が残り、信号待ちで風に煽られても踏ん張りが効きます。

片足停車を前提にすれば、お尻を数センチずらすだけで、かかとまでベッタリと接地します。車重は約220kgありますが、重心バランスが良いため、片足で支えていても「重すぎて耐えられない」という感覚はありません。この年式であれば、特別な改造をしなくても、慣れだけで十分に日常運用が可能だと断言できます。

2025年モデルのシート高は別格

一方で、これから新車で購入を検討されている方が直面するのが、2025年以降の新型モデル(カテゴリーB)における「高さの壁」です。このモデルチェンジにより、シート高はローポジションでも845mmへと、一気に35mmも引き上げられました。

たかが35mmと思うなかれ。バイクの足つきにおいて、10mmの違いは別世界、35mmの違いは「物理的な断絶」を意味します。170cmの私がこの845mm仕様にノーマルのまま跨ろうとすると、もはや「乗る」というより「よじ登る」感覚に近くなります。

両足を下ろそうとすれば、つま先の先端が触れるか触れないかの完全なバレリーナ状態。膝は伸び切り、股関節の可動域も限界です。この状態で公道のわだちや傾斜に対応するのは、正直に言ってプロ級のバランス感覚がなければ不可能です。片足をつこうとしても、お尻を半分以上シートから落とさなければならず、その動作自体が立ちゴケのリスクを誘発します。

トレーサー9GTの2024年モデル(810mm)と2025年モデル(845mm)における足つき性の違いとバレリーナ状態の比較

なぜここまで高くなったのか。それは、グローバル市場、特に欧州での高速走行時の旋回性能や、より深いバンク角を確保するため、そして電子制御サスペンションの進化に伴うディメンションの見直しが行われたためです(出典:ヤマハ発動機 ニュースリリース)。走行性能としては正当な進化ですが、停車時の静的な安定性においては、日本人ライダーに対して非常に厳しいハードルが課されたと言わざるを得ません。

マコト
マコト
正直、私も新型のスペックを見たときは「マジか…」と声が出ました(笑)。欧州の平均身長(約180cm)に合わせると最適解なんでしょうけど、アジア人には修行のような高さですよね。でも、諦めるのはまだ早いですよ!

不安を解消する具体的な対策とカスタム

「じゃあ、身長が低い自分には新型は無理なのか…」と落ち込む必要はありません。物理的な身長は伸ばせませんが、現代には様々なアフターパーツと調整機構が存在します。ここからは、私が実際に試し、効果を実感した具体的な解決策を、導入しやすい順にご紹介します。

厚底ブーツで物理的にリーチを稼ぐ

車両本体に手を入れる前に、まず検討すべき最強のソリューションが「厚底ブーツ」です。これはマシンの性能を一切スポイルすることなく、純粋にライダーの身体能力を拡張できる唯一の方法です。

具体的には、「WILDWING(ワイルドウイング)」などのメーカーから発売されている厚底仕様のライディングブーツをおすすめします。これらの製品は、つま先部分(ソール)の厚みが約25mm、かかと部分が約50mmに設定されています。これを履くだけで、物理的に「股下が約3cm伸びた」のと同じ効果が得られます。

ワイルドウイング等の厚底ライディングブーツ(ソール25mm・ヒール50mm)による股下3cmアップ効果の解説

2021-2024年モデル(810mm)であれば、これを履くことで両足かかと接地も夢ではありません。2025年モデル(845mm)であっても、「つま先ツンツン」の状態から「指の付け根全体が接地」する状態まで改善されます。この差は精神的な余裕に直結します。

【注意点】

ソールが厚くなる分、チェンジペダルとステップの間に足を入れる感覚が窮屈になります。導入時は必ず、シフトペダルの高さを調整ロッドで少し上げる調整を行ってください。

プリロード調整とあんこ抜きの効果

次に試すべきは、車両に備わっている調整機能の活用です。トレーサー9GTは電子制御サスペンションを搭載していますが、ベースとなるプリロード(初期荷重)の設定を見直すことで、乗車時の沈み込み量(サグ)を稼ぐことができます。

設定メニューから、プリロードを「シングルライダー(荷物なし)」かつ「最弱(Min)」に設定してみてください。また、手動調整式の場合はアジャスターを緩める方向へ回します。

これにより、ライダーが跨った瞬間にサスペンションがスッと沈み込み、シート高が実質10mm〜15mm程度下がります。これは費用ゼロでできるので、納車されたその場ですぐに実践すべきです。

リアサスペンションのプリロード調整(最弱設定)とシートの角を削るあんこ抜き加工による車高ダウンの仕組み

さらに踏み込んだ対策として有効なのが「シートのあんこ抜き」です。これは専門業者(丸直やK’s Styleなど)に依頼し、シート内部のウレタンフォームを削る加工です。

重要なのは、単に座面を低くするだけでなく、「サイドの角を削ぎ落とす(幅詰め)」ことです。太ももが当たる部分をシェイプアップすることで、足を真下にストンと下ろせるようになり、数値以上の足つき改善効果を体感できます。

ローダウンリンク導入時の乗り心地

「厚底ブーツも履いた、プリロードも抜いた、それでもまだ怖い」という場合の最終手段が、サスペンションのリンクプレートを交換する「ローダウンリンク」の導入です。EFFEX(エフェックス)やデイトナなどのパーツメーカーから専用品が出ており、これを装着することで機械的に車高を約20mm下げることができます。

エフェックスやデイトナ製のローダウンリンクパーツによる車高約20mmダウンの効果イメージ

よく懸念される「乗り心地やハンドリングの悪化」についてですが、正直なところ、街乗りやツーリングレベルであれば、むしろ「乗り心地がマイルドになって良くなった」と感じる人も多いです。リンク比が変わることで、サスペンションの動き出しが柔らかくなる傾向があるためです。

ただし、サーキットで限界走行をするような場面では、踏ん張りが効かなくなったり、バンク角が不足してステップを擦りやすくなったりするデメリットもあります。しかし、足つきに悩んで乗らなくなるくらいなら、迷わず導入すべきパーツです。プロショップでフロントフォークの突き出し量も合わせて調整してもらうことで、前後のバランスを崩さずに車高を下げることが可能です。

マコト
マコト
「メーカーが設計したバランスを崩したくない」という気持ち、すごく分かります。でも、立ちゴケの恐怖でガチガチに緊張して乗るより、少し性能が変わってもリラックスして乗れる方が、結果的にバイクとの一体感は増すんですよね。

サイドスタンド交換の必要性

ローダウンリンクを導入する際、絶対に忘れてはならないのが「ショートサイドスタンド」への同時交換です。これをケチると、痛い目を見ることになります。

車高が下がると、相対的に車体が起きた状態(直立に近い状態)で駐車することになります。純正の長いスタンドのままだと、ほぼ垂直に立ってしまい、少し風が吹いたり、地面が右下がりの傾斜になっていたりするだけで、簡単に反対側(右側)へ倒れてしまいます。

ローダウン車で純正スタンドを使用した際の右側転倒リスクと、ショートスタンド交換による安定性の比較図
状態駐車時の傾きリスク
ノーマル適度な傾き安定している
ローダウンのみほぼ直立右側への転倒リスク大
ローダウン+ショートスタンド適度な傾き安定している(ノーマルと同等)

「とりあえずリンクだけ変えて、スタンドは後で…」というのは非常に危険です。立ちゴケして高価なカウルやパニアケースを破損させる修理費を考えれば、ショートスタンド代は決して高い投資ではありません。

お尻が痛い問題を回避する素材選び

足つき対策であんこ抜きを行うと、クッションの厚みが減るため、「長距離でお尻が痛くなる」という新たな悩みが発生しがちです。これを防ぐためには、ウレタンを削ると同時に、高機能な衝撃吸収材を埋め込む加工をおすすめします。

代表的な素材としては「T-NET」や「ソルボセイン」、あるいは「ゲルザブ」の埋め込みなどがあります。これらは薄くても高い衝撃吸収能力を持っているため、シート高を低く保ちながら、純正以上の座り心地を実現することも可能です。

野口シートなどの有名カスタムショップでは、体型に合わせた形状成形とセットで行ってくれます。費用はかかりますが、トレーサー9GTを長く愛用するなら、最も満足度の高い投資の一つになるでしょう。

テクニックでカバーする運用術と結論

ここまでハードウェアによる対策を紹介してきましたが、どれだけ車高を下げても、最後はライダー自身の「運用スキル」が安全を左右します。特に足つきの悪いバイクを扱うには、いくつかの「お約束」があります。

お尻ずらしで停車時の恐怖を克服

最も基本的かつ重要なテクニックが「お尻ずらし(ハングオフ停車)」です。これを無意識レベルでできるようになるまで反復練習してください。

手順はこうです。

  • 1. 停止目標地点に向けて減速を開始する。
  • 2. 完全に止まる直前、まだタイヤが転がっている間に、腰を左側に半個分〜1個分ずらしておく。
  • 3. 右足はステップに乗せ、リアブレーキを踏んで車体を安定させる(アンカーの役割)。
  • 4. 停止と同時に、準備しておいた左足を垂直に下ろす。
停車直前に腰を左へずらして左足一本で車体を支えるお尻ずらし停車の基本動作図解

多くの立ちゴケは、停止してから慌てて足を探そうとする瞬間に起こります。止まる前から「着地態勢」を作っておくことが重要です。また、両足を着こうとする迷いも捨てましょう。「左足一本で支える」と決めてしまえば、重心のコントロールに集中できます。

立ちゴケを防ぐ路面環境の読み方

公道での停車には罠がいっぱいです。特に日本の道路は水はけを考慮して「かまぼこ型」になっており、道路の端(路肩)に行けば行くほど地面が低くなっています。

「後ろから車が来てるから、ちょっと端に寄って止まろうかな…」

この親切心が命取りになることがあります。路肩に寄ると、左足をつく地面は想定よりもはるか遠く(低く)なり、足がついた頃には車体が傾きすぎて支えきれない角度になっているのです。

対策としては、可能な限り「車線の中央寄り」や、トラックの通行でできた「わだちの山部分」を狙って停止位置を決めることです。路面状況を瞬時にスキャンし、「あそこは凹んでいるから避けよう」「ここはマンホールがあるから滑るかも」と予測する習慣をつけること。これが身長をカバーする最大の武器になります。

道路の路肩(NGエリア)と車線中央やわだちの山(OKエリア)による足つき性の違いを示した図解
マコト
マコト
私も昔、景色の良い路肩に止めようとして、足をついたら地面がなくて「あぁ〜!」とスローモーションで倒れた経験があります…。あの時の絶望感と言ったらもう。止まる場所選びは、運転技術以上に大事かもしれません。

パニアケース装着時の注意点

トレーサー9GTのアイデンティティでもあるパニアケースですが、これに荷物を満載にすると、重心位置が「後ろ・上」に移動します。これは停車時のバランス感覚を大きく狂わせます。

空荷の時と同じ感覚で車体を傾けると、パニアケースの重さが遠心力のように働き、一気にグラっと持っていかれます。パニア装着時は、普段よりもさらに慎重に、車体を垂直に保つ意識が必要です。

また、乗り降りの際に足を高く上げようとすると、パニアの蓋に蹴りを入れてしまい、バランスを崩すことがあります。これを防ぐには、サイドスタンドを立てた状態で、左足でステップに乗って立ち上がり、そこから右足をまたぐ「ステップ乗り」が有効です。ただし、サイドスタンドの付け根に体重全ての負荷がかかるため、定期的なボルトの緩みチェックは欠かさないようにしてください。

ライバル車との足つき性比較

参考に、競合となるモデルと足つき感を比較してみます。数値だけでなく、シート幅や車体構成を含めた「170cmライダーの実感」としての評価です。

車種名シート高170cmでの体感評価
トレーサー9GT (〜2024)810mm【比較的安心】
クラス最高レベルの良さ。工夫なしでも乗れる範囲。
トレーサー9GT (2025〜)845mm【かなり厳しい】
完全なつま先立ち。ローダウン等の対策が必須。
ホンダ NT1100820mm【意外とイケる】
シート幅はあるが、低重心設計で数値ほどの恐怖感はない。
カワサキ Ninja 1000SX820mm【普通】
4気筒で車体幅が広いため足が開くが、2025年トレーサーよりはマシ。
スズキ V-Strom 1050855mm【困難】
2025年トレーサーと同等の「ザ・アドベンチャー」サイズ。

足つき以外も気になる!TRACER9 GTオーナー予備軍の素朴な疑問Q&A

足つき性の議論が中心になりましたが、実際に所有して運用するとなると、細かい使い勝手や電子制御の挙動も気になりますよね。ここでは、身長170cmのライダーが直面しがちな「ここどうなの?」という疑問に、マニアックな視点でお答えします。

Q1. 電子制御サスならプリロードもボタン一つですか?

A. いいえ、TRACER9 GTのプリロード調整は「手動ダイヤル式」です。
多くのライダーが勘違いしやすいポイントですが、TRACER9 GTに搭載されているKADS(電子制御サスペンション)が自動で制御・変更するのは「減衰力(硬さ)」のみです。
車高に直結する「プリロード(初期荷重)」に関しては、車体右側(シートレール下付近)にあるリモートアジャスターノブ(黒いダイヤル)を手動で回して調整する必要があります。このダイヤルを「SOFT」方向に回しきるだけで、サスペンションがよく沈むようになり、足つきが確実に改善します。「電子制御だから全部自動」と思い込まず、納車時に必ずこのダイヤルを確認・調整してください。

Q2. ローダウンした場合、センタースタンドは使えますか?

A. 使えますが、引き上げが「劇的に重く」なります。
ノーマル状態のTRACER9 GTは、車重の割にセンタースタンドが軽く上がるよう設計されています。しかし、ローダウンリンクで車高を下げると、地面と車体の距離が近づき、テコの原理が効きづらくなるため、スタンドを掛けるのにかなりの力が必要になります。
170cm前後で体重が軽めの方だと、全体重を乗せても上がらないケースがあります。ローダウン車でセンタースタンドを多用する予定の方は、スロープ(板)をリアタイヤの下に敷いて高さを稼ぐなどの工夫が必要になることを覚えておいてください。

Q3. ハンドルが少し遠く感じます。純正調整で手前にできますか?

A. 残念ながら、純正の調整機能では「さらに遠く」なってしまいます。
これはTRACER9 GTの意外な落とし穴です。純正のハンドルブラケット(ポスト)は反転させることで位置変更が可能ですが、その変化量は標準位置から見て「上に4mm、前方に9mm」です。「前方」とはライダーから離れる方向を意味します。
つまり、標準状態が最も手前の(近い)ポジションであり、小柄なライダーが「ハンドルが遠い」と感じて調整しようとしても、純正機能では解決できません。もしハンドルを近づけたい場合は、社外品の「ハンドルバーライザー(セットバック機能付き)」などを導入する必要があります。

170cmでトレーサー9GTの足つきを攻略

結論として、身長170cmであれば、トレーサー9GTは決して「高嶺の花」ではありません。正しい知識と対策を持っていれば、十分に自分の相棒として手なずけることができます。

身長170cmでも対策を組み合わせればトレーサー9GTを楽しめるという結論と、旅に出ようというメッセージ
  • 2024年モデルまでなら、ノーマルでも許容範囲内。2025年モデルなら迷わずローダウンと厚底ブーツをセットで導入する。
  • 厚底ブーツ(+3cm)とプリロード調整(-1.5cm)の組み合わせで、世界は劇的に変わる。
  • ローダウンリンクを入れる際は、必ずショートサイドスタンドも交換して転倒リスクを回避する。
  • 停車時は路面の傾斜を読み、「お尻ずらし」で確実に片足をつくスタイルを確立する。
  • 何より、足つきの不安を解消すれば、トレーサー9GTが持つ最高の走行性能を心から楽しめるようになる。

「足が届かないから」と諦めてしまうのは、あまりにももったいない名車です。まずはバイク用品店で厚底ブーツを試着し、その足でディーラーへ行って跨らせてもらってください。

きっと「これならイケる!なんとかなる!」という確信が得られるはずです。あなたもトレーサーオーナーになって、地図の果てまで走る喜びを手に入れましょう!

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