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XSR700を買って後悔する前に!足つきの悪さと乗り味の癖を徹底レビュー

XSR700購入前に知っておくべき後悔ポイントのチェックリスト表紙

こんにちは。「motofrontier」の「マコト」です。次のバイク選びで迷って、夜も眠れない時期って一番楽しいですよね。色々なレビューを見たり、YouTubeで排気音を聞いたりして想像を膨らませる時間は、ライダーにとって至福のひとときだと思います。

さて、今回はそんな候補車両の中でも、独特なスタイルで人気を集めるヤマハ「XSR700」についてお話しします。デザインに惹かれて購入を検討しているものの、検索窓に「後悔」という文字が出てきて不安になっている方も多いのではないでしょうか。

実はこのバイク、見た目の雰囲気と実際の乗り味に少しだけ「ギャップ」があるモデルなんです。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • ✅ XSR700のデザインは好きだが、身長が低くて足つきが心配だ
  • ✅ 「後悔」という検索ワードを見て、致命的な欠点がないか不安になっている
  • ✅ のんびり走れるレトロバイクを探しているが、XSR700がそれに合うかわからない
  • ✅ ライバル車のZ650RSとどちらにするか、決め手を欠いている

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。

XSR700を買って後悔する原因と共通点

XSR700を購入して「しまった!」と感じる方の多くは、実はエンジンの性能よりも、納車された瞬間から直面する「車体のサイズ感」や「足回り」に戸惑いを感じています。多くの日本人ライダーにとって、最初のハードルとなるのは物理的な「大きさ」と「高さ」です。ここでは、スペック表だけでは読み取れない現場のリアルな悩みについて深掘りしていきます。

シート高835mmと足つき性の悪さ

XSR700を検討する上で、避けて通れない最大の壁が「835mm」というシート高です。これはミドルクラスのネイキッドバイクとしては異例の高さと言えます。多くのライダーが「レトロバイク=フレンドリーで足つきが良い」というイメージを持っていますが、XSR700はその期待を良い意味でも悪い意味でも裏切ってきます。

カタログスペックの数字だけ見ると「数センチの違いでしょ?」と思うかもしれませんが、実際にまたがってみるとその差は歴然です。特にライバルとなる車種と比較すると、XSR700がいかに「腰高」であるかが分かります。

モデル名シート高特徴
Yamaha XSR700835 mmクラス最高レベルの高さ。

兄弟車MT-07より30mmも高い設定。
Kawasaki Z650RS800 mm親しみやすい足つき設計。

初心者でも安心感が高い。
Yamaha MT-07805 mmXSRのベース車だが低い。

スポーツ走行重視でも足つきは良好。
Suzuki SV650785 mm安心の低シート高。

Vツインエンジンのスリムさも貢献。
XSR700のシート高835mmとライバル車(MT-07、Z650RS)の足つき比較図

このように、兄弟車のMT-07と比較しても30mm高く、直接的なライバルであるZ650RSとは35mmもの差があります。この数値は、ヤマハ発動機が公表している公式スペックに基づいています(出典:ヤマハ発動機公式『XSR700 仕様諸元』)

また、「そもそもXSR700が“不人気”と言われる背景(足つき以外の理由も含めて)」をまとめた記事もあります。XSR700の評価が割れるポイントを広く把握したい方は、あわせて参考にしてください。
XSR700が「不人気」と言われる本当の理由。835mmのシート高とMT-07との価格差を徹底検証

身長170cm以下のライダーの場合、踵(かかと)が浮きどころか、つま先ツンツンの「バレリーナ状態」を強いられることも珍しくありません。「片足なら着くから大丈夫」と思っていても、実際の公道では轍(わだち)や傾斜があります。

両足が着かない不安感は、毎日の通勤やツーリングの楽しさを少しずつ削いでいく要因になります。「レトロで親しみやすい外観」からは想像できないこのシート高のギャップが、最初の後悔ポイントになりやすいのです。

身長や体格で変わる立ちゴケリスク

シートの高さに加えて、その「形状」も足つきの悪さに拍車をかけています。XSR700のシートはスタイリングを重視してフラットかつ幅広に設計されており、角(エッジ)が立っているのが特徴です。

スリムなタンクに対してシート幅があるため、足を素直に真下に下ろすことができず、内腿がシートの角に当たって足を開かされる形になります。

これにより、股下の長さ(アーチ長)が必要となり、数値以上に足つきが悪く感じてしまうのです。さらに、重心位置が高めに設定されていることも無視できません。

車両重量は188kgと決して重すぎるわけではありませんが、高い位置に重量物が集中しているため、一度グラっと傾くと支えるために大きな力が必要になります。

日常のふとした瞬間に潜むリスク

信号待ちや一時停止のたびに、車体を支えるために過度な緊張を強いられます。特に路面に傾斜(カント)がある場所や、砂利が浮いている場面では、足裏のグリップを使えないため「立ちゴケ」のリスクが飛躍的に高まります。「おっと!」と思った時にはもう遅い、というケースが後を絶ちません。

XSR700の幅広シートと高重心による立ちゴケリスクのメカニズム図解

また、取り回しの際にもこの高重心が影響します。またがったままバックしようとしても、つま先しか着かないため踏ん張りが効かず、結局バイクから降りて押さなければならない場面も多いでしょう。これが「気軽に乗り出せない」という心理的なハードルに繋がってしまうのです。

マコト
マコト
数値だけ見ると「うわっ」と思いますが、あの綺麗な水平ライン(ホリゾンタル)を出すためには、どうしてもこの高さが必要だったんですよね。
足つきは犠牲になっていますが、その分デザインの美しさは唯一無二。「慣れでカバーしてでも乗りたい!」と思わせる魔力が、このスタイルにはある気がします。

サスペンションが柔らかすぎる不満

XSR700の柔らかいサスペンションによるノーズダイブと低速時のドン付き解説

走り出してからの不満としてよく挙がるのが、フロントフォーク(サスペンション)のセッティングです。XSR700の純正サスペンションは、非常にソフトな設定になっています。これは、荒れた路面での衝撃吸収性を高めたり、初心者にも挙動を分かりやすくしたりするための味付けとも言えますが、ある程度のペースで走るライダーにはデメリットとして感じられることがあります。

ブレーキ時の激しいノーズダイブ

特に顕著なのが、ブレーキをかけた瞬間にフロントが大きく沈み込む「ノーズダイブ」現象です。信号で止まる程度のブレーキングでも「グンッ」とフロントが沈むため、つんのめるような感覚があり、恐怖心を感じる原因になることがあります。スポーツ走行において荷重移動を学ぶには良い教材かもしれませんが、街乗りでの快適性を求める層にとっては「落ち着きがない」と感じられるでしょう。

ピッチングモーションによる車酔い感覚

また、加速と減速で車体が前後ゆらゆらと動く「ピッチングモーション」も大きいため、一定のペースでワインディングを走っていても車体が安定せず、船酔いのような不安定さを感じるという声も聞かれます。

これを解消するために、フォークオイルの粘度を変えたり、スプリングを硬いものに交換したり、あるいは高価な社外製リアショック(オーリンズやKYB等)へ換装するオーナーさんも多いです。しかし、それには車両価格に加えて数万〜十数万円の追加出費が必要になることを、購入前に計算に入れておく必要があります。

想像と違った乗り味や実用性の欠点

XSR700のレトロな見た目(理想)とMT-07ベースのスポーツ性能(現実)のギャップ比較

次に、エンジンの特性や使い勝手について深掘りしていきます。XSR700の外見はクラシカルですが、中身は現代的なスポーツバイクである「MT-07」です。

この「見た目と中身のギャップ」が、思わぬミスマッチを生むことがあります。特に「SR400」のような牧歌的な乗り味を期待していると、良い意味でも悪い意味でも裏切られることになります。

低速時のドン付きとエンジンの癖

XSR700に搭載されている「CP2エンジン(クロスプレーン・コンセプトの2気筒)」は、トルクフルで非常に楽しいエンジンとして、世界中のジャーナリストから絶賛されています。しかし、その「元気の良さ」が、街乗りや初心者にとっては「扱いにくさ」として映ることがあります。

特に多くのオーナーレビューで指摘されるのが、アクセルを全閉状態から少し開けた瞬間のレスポンスが過敏であること、いわゆる「ドン付き」です。

最近のバイクは排ガス規制に対応するため燃調が薄めに設定されており、これがドン付きを助長する傾向にあります。XSR700の場合、元々のトルクが太いため、わずかなアクセル操作で車体が「ガツン」と前に出ようとします。

「レトロバイクだから、トコトコと穏やかに走れるだろう」と思って購入すると、意外と元気すぎるエンジンに面食らうかもしれません。渋滞時のノロノロ運転や、交差点を曲がる際、Uターンなどの繊細な操作が求められる場面で、バイクがギクシャクしやすいのです。

これを制御するためには、半クラッチを多用したり、非常に丁寧なスロットルワークを身につけたりする必要があります。常にバイク側が「もっと開けて走ろうよ!回そうよ!」と急かしてくるような感覚があり、のんびり景色を楽しんで走りたい時には、逆に気疲れしてしまうというライダーもいます。このエンジン特性は「刺激的で楽しい」と捉えるか、「疲れる」と捉えるかで評価が真っ二つに分かれるポイントです。

マコト
マコト
「見た目は渋いのに、アクセルを開けるとスゴイ」っていうギャップこそが、XSR700の真骨頂ですよね。
のんびりトコトコ走るというよりは、積極的に操って楽しむためのマシン。ある意味、そこらのスポーツバイクよりも「スポーツらしい」一面を持ったバイクだと言えます。

積載性ゼロでツーリングが辛い

XSR700のツーリング適性における欠点(積載性ゼロ、風圧、錆びやすさ)のまとめ

XSR700をツーリングの相棒として考えているなら、覚悟しておかなければならないのが「積載性のなさ」です。大げさ表現ではなく、積載能力はほぼゼロに近いと考えてください。

まず、シート下スペースですが、ここにはバッテリーや配線、ヒューズボックスがぎっしりと詰まっており、車載工具を入れるのがやっとです。車検証や自賠責保険証などの書類を入れるスペースすら確保されていないため、多くのユーザーは書類をジップロックに入れて隙間に押し込むか、ジャケットのポケットに入れて携帯することを余儀なくされます。

ETC車載器の居場所がない問題

さらに深刻なのが、現代のツーリングに必須のETC車載器の設置場所です。本体を収納する場所がシート下にないため、多くの場合は専用の鍵付きケースを使って車体の外側にマウントするか、ポーチに入れてハンドル周りに設置するなどの工夫が必須となります。せっかくの美しいスタイリングが、後付けの機器でゴチャゴチャしてしまうのは、美意識の高いライダーにとっては大きな悩みどころです。

タンクバッグも付かない?

また、XSR700のタンクは「センターパネル交換式」の樹脂製カバーで覆われています。そのため、一般的なマグネット式のタンクバッグがくっつきません。

吸盤式やベルト固定式のバッグを選ぶ必要がありますが、選択肢は限られます。荷掛けフックも乏しいため、キャンプツーリングなどを考えている方は、キャリアの増設やサイドバッグの検討など、積載システムの構築に頭を悩ませることになるでしょう。

XSR700のタンクは樹脂製でマグネットが付かないため、荷物の積載は「シートバッグ」が基本になります。日帰りツーリングから一泊程度なら、車体のシルエットを崩しすぎない、このくらいのサイズ感が最も使い勝手が良いでしょう。

高速道路での風圧と疲労感

ネイキッドバイクの宿命ではありますが、XSR700の防風性能は皆無です。時速80km程度までなら風を感じて気持ちよく走れますが、100km/hを超えてくると状況は一変します。

ライダーは走行風を遮るものがない状態で、真正面から風圧を受けることになります。まさに「人間風防」の状態です。特に胸元からヘルメットにかけての風圧は凄まじく、高速道路での長距離移動は「移動」ではなく「耐久テスト」のような様相を呈してきます。首や肩への負担は大きく、ロングツーリングの後半では疲労困憊になってしまうことも珍しくありません。

もちろん、アフターパーツのウィンドスクリーン(風防)を装着すれば快適性は劇的に向上します。しかし、ここでまた新たな葛藤が生まれます。

「XSR700の持ち味であるシンプルで美しいレトロスタイルを取るか、背に腹は代えられない快適性を取るか」という究極の二択です。多くのオーナーが、このジレンマに悩みながらカスタムの方向性を模索することになります。

もし「スタイルは崩したくないけれど、少しでも風を軽減したい」という場合は、大掛かりなスクリーンではなく、メーター周りを覆うコンパクトなバイザーがおすすめです。これ一枚あるだけで、お腹への風圧が減り、高速巡航の疲れ方がガラッと変わります。

ヤマハ車特有の錆や腐食の不安

長く所有することを考えると、メンテナンス面での懸念点もあります。特に海外のユーザーコミュニティや長期所有者の間で報告されているのが、特定のパーツにおける「錆(サビ)」の発生です。「ヤマハ車は美しいが錆びやすい」という都市伝説的な噂がありますが、XSR700に関しても注意すべきポイントがいくつか存在します。

特に腐食に注意すべきポイント

  • スイングアームの溶接部:塗装が薄いのか、エッジ部分から赤錆が発生しやすいという報告があります。
  • 冷却水パイプ(クーラントパイプ):エンジンの前面を走る金属パイプは、前輪が巻き上げる小石や水しぶきの直撃を受けやすく、塗装剥げからの腐食が進行しやすい箇所です。
  • ボルト類:エンジン周りのボルトなどが、保管環境によっては早期に白錆を吹くことがあります。

特に海岸沿いに住んでいる方(潮風の影響)や、冬場に融雪剤(塩化カルシウム)が撒かれた道路を走る可能性がある方は、細心の注意が必要です。「ACF-50」のような強力な防錆剤を定期的に塗布したり、雨天走行後は必ず真水で下回りを洗車したりといった、こまめなケアが求められます。「乗りっぱなしのズボラな管理」を許してくれない繊細さが、このバイクにはあるのかもしれません。

ライバル車との比較と購入前の対策

ここまでネガティブな要素を中心に解説してきましたが、それでもXSR700には代えがたい魅力があるのも事実です。重要なのは、これらの欠点を理解した上で選ぶことです。最後に、最大のライバルであるカワサキ「Z650RS」との比較や、後悔しないための具体的な対策について整理します。

Z650RSと比較して迷うポイント

XSR700の購入を検討する際、必ずと言っていいほど比較対象になるのがKawasaki Z650RSです。排気量や価格帯などのスペックは似ていますが、その性格は驚くほど対照的です。

ヤマハXSR700とカワサキZ650RSの性格とスペック比較チャート

Z650RSは「真正レトロ」を目指しており、往年の名車「Z1」の文法を忠実に再現しています。砲弾型の2眼アナログメーター、美しいティアドロップ形状の金属製タンク、そして伝統的なテールカウルなど、「バイクらしい造形美」を持っています。

一方、XSR700はあくまで「ネオ・レトロ」。デジタルメーターや樹脂製のタンクカバーを採用し、メカニカルな要素を強調した現代的なデザインです。

購入後に「やっぱりあっちにしておけば良かった」と後悔するパターンの多くは、道の駅などでZ650RSと並んだ時に発生します。相手の持つ「正統派のオーラ」や「金属パーツの質感」、そして何より「足つきの良さ(シート高800mm)」を羨ましく思うケースです。

自分が求めているのは「クラシカルな雰囲気と所有感」なのか、それとも「現代的な走りの楽しさとカスタムの自由度」なのか。この軸を明確にしておくことが、後悔しないための第一歩です。

マコト
マコト
私から見ると、Z650RSは「優等生な正統派レトロ」、対してXSR700は「ちょっと不良なネオレトロ」という感じでしょうか(笑)。
隣に並んだ時に「あっちが良かった…」とならないためには、自分が求めているのが『古き良き安心感』なのか、それとも『新しい刺激』なのか、ここをハッキリさせるのが一番の近道ですね。

MT-07やXSR900との違い

同じヤマハのラインナップ内でも迷いが生じることがあります。ベースモデルである「MT-07」は、XSR700よりも軽量でシート高も低く(805mm)、価格も抑えられています。

「見た目がガンダムっぽくても許せるなら、MT-07の方が幸せになれるのではないか?」という自問自答は、多くの人が通る道です。走りの性能自体はほぼ同じであるため、XSR700を選ぶ理由は「デザインへの愛」一点に絞られると言っても過言ではありません。

また、上位モデルの「XSR900」も見逃せません。特に2022年以降のモデルチェンジ版XSR900は、6軸IMU、トラクションコントロール、クイックシフター、クルーズコントロールなどの最新電子制御を満載しています。対してXSR700は、ABS以外の電子制御をほとんど持たない「素のバイク」です。

価格差はありますが、装備とパワーの差を考えると、XSR900の方がコストパフォーマンスが高いと感じる瞬間があります。「もう少し頑張って900を買えば、高速道路も楽だったかも…」「高級感が全然違う…」という後悔を避けるためにも、予算と用途、そして自分のスキルとのバランスを冷静に見極めましょう。

ローダウンなどの後悔しない対策

もし、デザインやエンジンに惚れ込んでいるけれど「足つきだけが心配で諦めようか迷っている」というのであれば、解決策はいくつかあります。XSR700は人気車種だけに、カスタムパーツも豊富です。

XSR700の足つき不安を解消するローダウンリンクと厚底ブーツの対策
  • ローダウンリンクの導入: リアサスペンションのリンクプレートを交換することで、車高を20mm〜30mm程度下げることができます。これだけで足つきは劇的に改善します。
  • アンコ抜き・ローダウンシート: シートのスポンジを削って薄くしたり、内腿が当たる角を落としたりする加工です。メーカー純正オプション(ワイズギア)からローダウンシートが販売されている場合もあります。
  • フロントフォークの突き出し: リアを下げるのに合わせて、フロントフォークの位置も調整することで、車体のバランスを保ちつつ足つきを良くします。
  • 厚底ブーツの着用: バイク側のカスタムだけでなく、ライダー自身の装備でカバーする方法も有効です。ソールが厚いライディングブーツを履くだけで、安心感が全く違います。

「車体のバランスを変えたくない」「工賃をかけたくない」という方には、ライディング専用の厚底ブーツが手っ取り早い解決策になります。特につま先だけでなくソール全体が厚いタイプなら、シフト操作を邪魔せずに数センチの足つき改善が可能です。

これらの対策を納車前から計画に入れておくことで、「買ってすぐに乗るのが怖くなる」という最悪の事態は防げます。ショップに相談すれば、新車購入時にローダウン状態で納車してもらえることも多いですよ。

XSR700が向いている人の特徴

ここまでの話を総合すると、XSR700は「誰にでもおすすめできる優等生」ではないかもしれません。しかし、その「癖」こそが魅力であり、ハマる人にはとことんハマるバイクです。

このバイクが向いているのは、以下のような人です。

XSR700が最高の相棒になる人の特徴チェックリスト
  • 「羊の皮を被った狼」が好きな人:クラシックな見た目なのに、アクセルを開ければ最新スポーツバイクのように走る。そのギャップに萌える人には最高の一台です。
  • MT-07の走りは好きだがデザインが合わない人:「MT-07の軽快さは最高だけど、見た目がちょっと未来的すぎる…」という層にとって、XSR700は唯一無二の正解です。
  • カスタムベースとして楽しみたい人:樹脂製のタンクカバーは塗装や交換が容易です。自分だけのカラーリングやスタイルを作り上げるキャンバスとして最適です。
  • 積極的にバイクを操りたい人:ただ乗せられるのではなく、アクセルワークや荷重移動を駆使して「操る楽しさ」を追求したい人には、このエンジンのレスポンスは武器になります。

よくある質問:XSR700の「後悔」に関するQ&A

最後に、購入検討中の方からよく寄せられる、「後悔」に直結しやすい疑問にお答えします。良い面だけでなく、ネガティブな側面も正直にお伝えします。

Q1. 大型バイク免許取り立ての初心者ですが、最初の1台にして後悔しませんか?

A. エンジンパワーは扱えますが、「立ちゴケ」のリスクだけは覚悟が必要です。

XSR700は軽量でハンドリングも素直なので、走り出してしまえば初心者でも扱いやすいバイクです。しかし、問題は「停車時」です。教習車(NC750Lなど)に比べてシート高がはるかに高く、重心も高めです。「納車初日に立ちゴケしてタンク(カバー)に傷が入った」という悲劇は少なくありません。自信がなければ、最初からローダウン仕様での納車を強くおすすめします。

Q2. タンデム(二人乗り)でのツーリングは快適ですか?

A. 正直なところ、同乗者が後悔する可能性が高いです。

緊急用としては問題ありませんが、長距離ツーリングには不向きです。リアシートは面積が小さく、クッションも薄めです。さらに、タンデムステップの位置が高いため、後ろの人は膝を深く曲げる姿勢(体育座りに近い状態)を強いられます。奥様やパートナーを乗せて頻繁にデートツーリングに行きたいのであれば、もっと居住性の高いモデル(トレーサーなど)を検討した方が平和かもしれません。

Q3. もし購入して後悔した場合、下取り価格(リセールバリュー)は悪いですか?

A. ご安心ください。リセールバリューは比較的良好です。

XSR700は世界的な人気モデルであり、日本国内でもネオ・レトロブームの中核を担っています。中古車市場での需要は常に高く、状態が良ければ納得のいく価格で売却できるケースが多いです。「もし合わなくても、大きな損はしないだろう」と割り切って、一度所有してみるのも賢い選択と言えるでしょう。

XSR700購入で後悔しないための結論

XSR700購入の結論:欠点を理解し対策すれば唯一無二の相棒になる

XSR700は、単なる懐古趣味のバイクではなく、最新のスポーツ性能を秘めた刺激的なマシンです。その特性を理解せずに「見た目」だけで選んでしまうと、足つきや乗り味の面で苦労するかもしれません。

しかし、その「癖」も含めて愛せるなら、これほど飽きのこない相棒はいないでしょう。最後に、この記事の要点をまとめます。

  • シート高835mmは同クラスで最も高く、170cm以下ならローダウン等の対策が必須
  • 「レトロ=穏やか」という先入観は捨てるべき。エンジンは刺激的でスポーツ走行向き
  • 積載性はほぼゼロ。ツーリングに使うならバッグ類や積載方法の工夫が必要
  • 「Z650RS」のような正統派レトロとは方向性が異なる「ネオ・レトロ」であることを理解する
  • 錆びやすい箇所があるため、屋根付き保管やこまめなメンテナンス推奨

もしXSR700が気になっているなら、まずは実車にまたがって足つきを確認し、可能であれば試乗してエンジンの「元気の良さ」を体感してみてください。

その上で「これならいける!」と感じたなら、その直感は間違いなく正しいはずです。あなたのバイクライフが最高のものになることを応援しています!

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