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【完全ガイド】アフリカツイン1100の中古購入|1000cc比較から後悔しない選び方まで

朝焼けの山岳ロードで日本人ライダーがアフリカツイン1100に荷物を積み、ツーリングの準備をする情景(16:9)— 自由と冒険を感じさせる中古バイク購入ガイド用アイキャッチ画像

アフリカツインの中古車、特に人気の1100ccモデルの購入を検討しているけれど、情報が多くてどこから手をつけていいか分からない、と感じていませんか。

アフリカツイン1100のスペックはもちろん、アドベンチャースポーツ中古や1100 DCT中古モデルとの違い、さらには旧型1000ccモデルとの比較まで、気になる点は多いはずです。また、アフリカツイン1100は後悔するという声や、つまらないといった評判も耳に入り、不安に思うかもしれません。

この記事では、レッドバロンやホンダドリームといった信頼できる販売店での選び方も含め、アフリカツイン1000のスペックから現行モデルまで、あなたの疑問を解消するための情報を網羅的に、そして深く掘り下げて解説します。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • 1100と1000の違いが分からず、どちらを選ぶべきか迷っている…
  • 「後悔する」「つまらない」という評判を見て不安になっている…
  • DCTやアドベンチャースポーツなど、どのモデルを選べば良いか分からない…
  • レッドバロンやホンダドリームで買うメリット・デメリットを知りたい…

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。

中古のアフリカツイン1100購入ガイド

CRF1100L アフリカツインHONDA公式サイト画像
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ここからは、現在の中古バイク市場の主力であり、多くのライダーの憧れでもあるCRF1100Lアフリカツインについて、詳細に解説を進めます。

このセクションでは、基本となる車両スペックの深掘りから、アフリカツインの象徴ともいえるDCTモデルの真価、そして究極のツアラーであるアドベンチャースポーツまで、それぞれの特徴と後悔しない中古車選びの核心に迫ります。

アフリカツイン1100の基本スペック

中古バイク店で日本人ライダーがアフリカツイン1100を点検している様子(ゴールデンアワー・横長16:9)— 中古購入ガイド用イメージ
イメージ:motofrontier

2020年に登場したCRF1100Lアフリカツインは、先代CRF1000Lからの正統進化と言えるフルモデルチェンジを果たしました。最も注目すべき変更点は、エンジン排気量が従来の998ccから1,082ccへと84cc拡大されたことです。

この変更は単なるパワーアップに留まりません。最高出力が95PSから102PSへと向上したのはもちろんのこと、特に常用する低中回転域でのトルク特性が大幅に改善されました。

これにより、発進時の力強さや追い越し加速での余裕が生まれ、街中でのストップ&ゴーから、高速道路での巡航、さらにはオフロードでの粘り強い走りまで、あらゆるシーンでライダーの意のままに操れる、より洗練された力強さを実現しています。

電子制御技術の飛躍的な進化も、1100ccモデルを語る上で欠かせない要素です。Bosch製の6軸IMU(慣性計測ユニット)を新たに搭載したことで、車体のピッチ、ロール、ヨーといった動きをリアルタイムで検知。

これを基に、トラクションコントロール(HSTC)、コーナリングABS、ウィリーコントロール、リアリフトコントロールといった各システムが、より緻密かつ協調的に作動するようになりました。これにより、ライダーは様々な路面状況で、より高い安心感を持ってライディングに集中できます。

車体面でも大きな刷新が行われました。フレームはメインフレームからシートレールに至るまで新設計となり、剛性バランスを最適化しながら大幅な軽量化を達成。

スイングアームもモトクロッサーCRF450Rのノウハウを活かした新設計となり、路面追従性とトラクション性能を高めています。これらの改良が、実際のライディングにおける軽快なハンドリングと、高速走行時の揺るぎない安定感に直結しているのです。

スペックの数字だけを追うと複雑に感じられるかもしれませんが、要約すると「ライダーのスキルを問わず、より安全に、より快適に、より遠くまで行けるバイクへと進化した」ということです。これは中古車を選ぶ上でも、非常に大きな価値を持つポイントになりますね。

以下に、中古市場でも人気の2022年モデルの主要スペックをまとめましたので、選定の際の参考にしてください。(参照:Honda広報発表 2022年1月13日

項目CRF1100L Africa Twin DCT (2022年モデル)
エンジン種類水冷4ストロークOНC(ユニカム)4バルブ直列2気筒
総排気量1,082cc
最高出力75kW (102PS) / 7,500rpm
最大トルク105N・m (10.7kgf・m) / 6,250rpm
車両重量240kg
シート高830mm / 810mm (ローポジション)
燃料タンク容量18L
燃料消費率 (WMTCモード値)19.2km/L (クラス3-2) 1名乗車時

シート高は工具不要で2段階に調整可能ですが、それでも車格の大きさは国産バイクの中でもトップクラスです。スペックシートの数値だけでなく、購入前には必ず実車に跨り、ご自身の体格に合っているかを確認することを強く推奨します。

1100 DCTの中古車を選ぶポイント

日本人ライダーがアフリカツイン1100 DCTの操作系を確認するクローズアップ(16:9)— 中古DCT選びのポイント解説向け
イメージ:motofrontier

アフリカツインの個性を最も際立たせている技術が、DCT(デュアル・クラッチ・トランミッション)です。ホンダが長年熟成を重ねてきたこの独自のシステムは、ライダーからクラッチ操作とシフトチェンジという作業を解放し、ライディングの概念を大きく変えました。

なお、2019年12月1日に施行された道路交通法施行令の一部改正に伴い、排気量の上限が撤廃されたため、アフリカツインDCTはAT限定大型二輪免許で運転することが可能です。

DCTがもたらす最大の恩恵は、やはり圧倒的な快適性とイージーライドにあります。渋滞路でのノークラッチ・ノ―シフトは左手の疲労を皆無にし、長距離ツーリングでは変速操作から解放されることで、ライダーは景色の変化や路面状況の把握といった、より重要なタスクに集中できます。

変速ショックが極めて少ないため、タンデムパートナーにも優しいというメリットも見逃せません。

特にアフリカツインのようなアドベンチャーモデルでは、オフロード走行においてその真価が発揮されます。エンストの心配が一切なく、ライダーはアクセルワークと車体のバランス取りに全ての意識を注ぐことができます。これにより、熟練ライダーでなくとも、安心してダート走行にチャレンジできるのです。

もちろん、全てにおいて完璧というわけではなく、いくつかの注意点も存在します。

DCTモデルを検討する上での注意点

  • 車両重量の増加:マニュアルトランスミッション仕様と比較して、システム全体で約10kg重くなります。この重量増は、取り回しや万が一の転倒からの引き起こし時に明確な差となって現れます。
  • 価格設定:新車価格で約10万円高く設定されており、中古市場においてもその価格差は維持される傾向にあります。
  • ライダーの好み:自らの手でクラッチを繋ぎ、意のままにギアを操るという行為自体にバイクの楽しみを見出しているライダーにとっては、DCTの自動変速が物足りなく感じられる可能性があります。また、極低速での細かい動きなど、ごく稀に意図しないシフト制御が入ることもあります。

中古でDCTモデルを探す際は、年式の違いによる制御プログラムの進化にも注目すると良いでしょう。特にCRF1100L以降のモデルでは、6軸IMUからの情報を活用し、コーナリング中には不必要なシフトアップを抑制するなど、制御が格段にインテリジェントになっています。

可能であれば試乗を行い、Dモード(燃費重視)、Sモード(スポーツ走行重視)、そして任意でシフト操作ができるMTモード、それぞれのフィーリングをご自身で確かめてみることを強くおすすめします。

中古のアドベンチャースポーツを選ぶべき理由

日本人ライダーがアフリカツイン1100アドベンチャースポーツで砂丘を走るシーン(16:9)— 大容量タンクや装備の特徴を表す画像
イメージ:motofrontier

「世界の果てまで、この一台で」という壮大な旅を現実に変えるポテンシャルを秘めたモデル、それがアドベンチャースポーツです。スタンダードモデルをベースとしながら、より過酷で長距離にわたるツーリングを快適かつ安全に走破するための専用装備がふんだんに盛り込まれています。

スタンダードモデルとの明確な違いを理解することが、最適な一台を選ぶための鍵となります。

アドベンチャースポーツを構成する主な専用装備

  • 24L大容量燃料タンク:スタンダードの18Lに対し、6Lも増量。WMTCモード値で計算すると、無給油での航続可能距離は450kmを超え、ツーリング先での給油計画に大きな自由度をもたらします。
  • 大型アジャスタブルスクリーン:工具を使わずに手動で5段階の高さ調整が可能。高速巡航時にはスクリーンを最も高い位置に設定することで、ライダーの上半身に当たる走行風を劇的に軽減し、長距離走行における疲労を最小限に抑えます。
  • 3段階コーナリングライト:夜間、車体のバンク角に応じて、曲がる先のイン側を段階的に照らし出す補助ライトです。視界の悪い峠道などでの安全性を大きく向上させます。
  • チューブレスタイヤ仕様:万が一のパンク時にも急激な空気圧低下が起きにくく、また外面からの修理が可能なため、ロングツーリングにおけるトラブル対応が格段に容易になります。
  • 電子制御サスペンション(ESモデル):最上級グレードである「Adventure Sports ES」には、ショーワと共同開発した電子制御サスペンション「EERA™」が搭載されます。ソロ、タンデム、積載といった状況に応じてプリロードをボタン一つで調整できるほか、走行モードと連動して減衰力も最適化。路面状況を問わず、常にフラットで快適な乗り心地を提供します。

これらの装備により、アドベンチャースポーツは特に高速道路を多用する長距離ツーリングや、大量のキャンプ道具を積載して旅するライダーにとって、これ以上ないほどの理想的なパートナーとなります。しかし、その反面、大容量タンクによる重量増(特に満タン時)や、スタンダードモデルよりも高価な価格設定といった側面も持ち合わせています。

中古市場においては、全ての装備が搭載された「ES」モデルが圧倒的な人気を誇り、リセールバリューも高い傾向にあります。ご自身の予算と、どのようなバイクライフを送りたいのかを明確にし、本当に必要な装備が何かを見極めることが重要です。

旧型1000ccモデルとの徹底比較

山道で日本人ライダーが旧型アフリカツイン1000を見比べて魅力を確かめる場面(16:9)— 1000ccの価値と個性を伝える画像
イメージ:motofrontier

ここまで現行の1100ccモデルを中心に解説してきましたが、中古車選びの面白さは、旧型モデルも選択肢に入れられる点にあります。

ここでは、今なお多くのファンを持つ旧型のCRF1000Lアフリカツインに焦点を当てます。現行モデルと比較することで、その魅力と中古市場における「賢い選択肢」としての価値を明らかにしていきましょう。

旧型1000ccモデルの魅力とは?

2016年、長年の沈黙を破り「True Adventure」のコンセプトと共に復活したCRF1000Lアフリカツインは、現代アドベンチャーバイクのトレンドに一石を投じました。その最大の功績は、大排気量アドベンチャーモデルでありながら、徹底してオフロードでの走破性を追求した設計にあります。

大径のフロント21インチホイール、豊富なストローク量を持つサスペンション、スリムでホールドしやすい車体は、ダートにおける卓越したコントロール性を実現し、多くのライダーから絶賛されました。

中古車としてCRF1000Lを評価する際の最大の魅力は、疑いようもなくそのコストパフォーマンスの高さです。現行1100ccモデルへのモデルチェンジに伴い、中古市場での価格は非常にこなれてきており、程度の良い車両が100万円前後、あるいはそれ以下の価格から探せるようになりました。

それでいて、アドベンチャーバイクとしての基本性能は一級品であり、長距離ツーリングから本格的な林道アタックまで、幅広い用途でそのポテンシャルを存分に発揮してくれます。

言ってしまえば、1000ccモデルは「現代アフリカツインの礎を築いた名車」です。電子制御の介入は1100ccモデルほどきめ細やかではありませんが、その分、ライダーの操作がダイレクトに車体の挙動に現れるという、バイク本来のシンプルな対話を楽しむことができます。

中古で1000ccモデルを狙うのであれば、特に2018年以降の後期型に注目することをおすすめします。このモデルチェンジでスロットル・バイ・ワイヤが採用され、複数のライディングモード選択が可能になるなど、電子制御面で大きな進化を遂げています。利便性と価格のバランスが非常に良い、まさに「美味しい」選択肢と言えるでしょう。

アフリカツイン1000のスペック詳細

1100ccモデルとの違いをより明確にするため、CRF1000L(2018年後期型)のスペックを並べて比較してみましょう。基本的な車体構成は似ていますが、細かな数値の違いが、実際の乗り味や使い勝手にどのような影響を与えているのかが見えてきます。

項目CRF1000L Africa Twin DCT (2018年モデル)CRF1100L Africa Twin DCT (2022年モデル)
エンジン種類水冷4ストロークOНC(ユニカム)4バルブ直列2気筒水冷4ストロークOНC(ユニカム)4バルブ直列2気筒
総排気量998cc1,082cc
最高出力70kW (95PS) / 7,500rpm75kW (102PS) / 7,500rpm
最大トルク99N・m (10.1kgf・m) / 6,000rpm105N・m (10.7kgf・m) / 6,250rpm
車両重量240kg240kg
シート高870mm / 850mm (ローポジション)830mm / 810mm (ローポジション)
燃料タンク容量18.8L18L

スペック表から読み取れる最も重要な違いの一つが、シート高です。1100ccモデルではフレームのシートレール幅を絞り込むなどの改良により、シート高が標準で40mm、ローポジションで40mmも低くなっています。

これは足つき性に劇的な改善をもたらしました。特に信号待ちや不整地での停車時にライダーが感じる安心感は、数値以上に大きな差があります。体格に不安のあるライダーにとっては、この点が1100ccモデルを選ぶ決定的な理由になるかもしれません。

また、車両重量が同じ240kgである点も興味深いポイントです。これは、1100ccモデルが排気量を拡大し、各部を強化しながらも、フレームやスイングアームの軽量化によって重量増を相殺していることを意味します。ホンダの設計技術の高さを物語る部分と言えるでしょう。

中古価格は1000ccモデルが狙い目?

ここまで比較してきた情報を踏まえ、最終的な判断を下しましょう。結論から言えば、コストパフォーマンスを最優先するならば、1000ccモデルは間違いなく「狙い目」です。

実際に大手中古車情報サイトの相場を見てみると、1000ccモデルの価格帯は80万円台から130万円台が中心であるのに対し、1100ccモデルは160万円以上が主流となっており、明確な価格差が存在します。

例えば、全体の予算を150万円と設定した場合を考えてみましょう。1000ccモデルであれば、走行距離の少ない後期型の車両を購入し、さらに前後タイヤを新品に交換し、パニアケースやエンジンガードといったツーリングに必須の装備を揃えてもお釣りがくる可能性があります。一方で、1100ccモデルでは、車両本体の購入で予算のほとんどを使い切ってしまうかもしれません。

【結論】あなたへのおすすめモデルはどっち?

  • 1100ccモデルがおすすめな人:最新の電子制御による安全性、よりパワフルで洗練されたエンジンフィール、そして改善された足つき性を求める方。予算に十分な余裕があり、最高の性能を求めるならば、間違いなくこちらがベストな選択です。
  • 1000ccモデルがおすすめな人:限られた予算の中で最大限の価値を求める方。アフリカツインが持つ「どこへでも行ける」という本質的な魅力を、賢く手に入れたい方。特に2018年以降の後期型は、性能と価格のバランスが非常に優れており、強く推薦できます。

どちらのモデルも、オーナーに素晴らしい冒険と感動を与えてくれる傑作バイクであることに疑いの余地はありません。ご自身の予算、ライディングスキル、そしてバイクに何を一番求めるのかをじっくりと見つめ直すことが、後悔のない、満足のいく中古車選びへと繋がるはずです。

購入前に知るべき注意点と評判

車両のスペックやモデルごとの違いを深く理解したところで、最後のステップとして、実際のオーナーたちが感じているリアルな声や、購入後に直面する可能性のあるリスクに目を向けましょう。

このセクションでは、「買って後悔した」という声の裏にある具体的な理由や、「優等生すぎてつまらない」という評判の真相、そして何よりも重要な、安心して長く付き合える中古車をどこで買うべきかについて、徹底的に解説します。

アフリカツイン1100で後悔する点

その卓越した性能で多くのライダーを魅了するアフリカツインですが、その巨体がゆえのデメリットも確かに存在します。これらのネガティブな側面を事前に理解し、自分にとって許容範囲内であるかを見極めることが、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を避けるために不可欠です。

圧倒的な車重と、それに伴う取り回しの難しさ

アフリカツインの最大のハードルは、その車両重量です。スタンダードなDCTモデルで240kg、装備満載のアドベンチャースポーツES DCTに至っては250kgにも達します。

これは乾燥重量ではなく、ガソリンやオイルを含んだ装備重量であり、実際の取り回しではこの重さがライダーに直接のしかかります。特に、ハンドル位置が高く重心も高めに設定されているため、平坦な場所での押し引きですら、小柄なライダーや非力な方にとっては重労働となり得ます。

立ちゴケのリスクは常に意識すべき

最も深刻な問題は立ちゴケのリスクです。傾斜のある場所でのUターン、砂利が浮いた駐車場、キャンプ場のぬかるんだ地面など、日常やツーリング先にはバランスを崩しやすい状況が数多く潜んでいます。一度大きく傾けてしまうと、その巨体を腕力だけで支えきることは極めて困難です。

転倒させてしまった場合、一人で引き起こす作業も大変な労力を要します。オプションのエンジンガードやパニアケースを装着すれば車体へのダメージは軽減できますが、ライダー自身の身体的なダメージや、「愛車を倒してしまった」という精神的なショックは避けられません。

シート高がもたらす足つき性の問題

前述の通り、1100ccモデルは先代から足つき性が大きく改善されましたが、それでもシート高は標準で830mm、ローポジションに設定しても810mmと、国産バイクの中では依然として高い部類に入ります。

身長170cmのライダーでも両足の踵が浮くことが多く、特に路面がカマボコ状になっている道路の端や、凹凸のある場所で停車する際には細心の注意が必要です。足つきに常に不安を抱えていると、信号待ちのたびに緊張を強いられ、ライディングの楽しさそのものが削がれてしまうことにもなりかねません。

これらの物理的な問題点を解決する唯一の方法は、購入前に必ず実車で体感することです。販売店でエンジンをかけずに跨るだけでなく、必ずスタッフの許可を得て、少し押し引きをさせてもらいましょう。

その重さ、その大きさを自分の身体で感じ、「これなら自分でも扱える」という確信が持てるかどうか。それが最も重要な判断基準となります。

つまらないという評判は本当なのか?

夕暮れの展望地で日本人ライダーがアフリカツイン1100と休息し走行の快適性を感じる様子(16:9)— 『つまらない?』評価を考えるイメージ
イメージ:motofrontier

インターネットのレビューやバイクフォーラムを覗くと、時折「アフリカツインは優等生すぎて、乗っていてもつまらない」という主旨の評価を見かけることがあります。高性能であることは誰もが認めるところなのに、なぜこのような評判が生まれるのでしょうか。

この評価の根底には、アフリカツインが持つ極めてスムーズで扱いやすく、そして予測可能なエンジン特性が深く関係しています。

270度位相クランクを採用した並列2気筒エンジンは、アイドリングのすぐ上から非常に滑らかで豊かなトルクを発生させ、どの回転域からアクセルを開けても、ライダーを急かすことなく穏やかに、しかし力強く車体を加速させます。

Vツインエンジンのような荒々しい鼓動感や、高回転で炸裂するような劇的なパワーの盛り上がりといった、いわゆる官能的な「刺激」は意図的に抑えられています。

つまり、「つまらない」と感じるライダーは、バイクに対してドゥカティのムルティストラーダのようなスポーツ性や、KTMのアドベンチャーシリーズのような過激なオフロード性能といった、非日常的なスリルや興奮を求めている可能性が高いのです。しかし、これはアフリカツインの明確な欠点ではなく、むしろホンダが狙って作り上げた、最大の長所でもあります。

「つまらない」は「究極的に疲れない」の裏返し

アフリカツインの真価は、数百キロに及ぶ長距離・長時間のライディングにおいて、最も鮮明に現れます。どこまでもフラットなトルク特性と、優れた直進安定性を誇る車体は、ライダーの精神的・肉体的な疲労を極限まで抑え込み、「まだ走れる、もっと遠くへ行ける」という感覚をもたらします。

刺激的なバイクでは1日で疲れ果ててしまうような過酷なルートも、アフリカツインであれば、旅の楽しさを満喫する余裕を残したまま走りきることができるのです。加えて、ホンダ車ならではの高い信頼性は、旅先での故障リスクという最大のストレスからライダーを解放してくれます。

言ってしまえば、あなたがバイクツーリングに求めるものが「一瞬の興奮」なのか、「持続可能な快適性と信頼性」なのか、その価値観によって評価が180度変わるバイクなのです。ご自身のツーリングスタイルを明確にすることで、この評判に惑わされることなく、冷静な判断ができるはずです。

「アフリカツインは本当につまらないのか?」という評判の真相や、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないための具体的な5つのチェックポイントについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの関連記事もぜひ参考にしてください。

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レッドバロンでの中古車選びのコツ

整備工場併設の店舗で日本人スタッフと日本人ライダーがアフリカツイン1100を前に商談する場面(16:9)— レッドバロンの中古車選び・保証の安心感を表現
イメージ:motofrontier

中古バイクという一点ものの商品を選ぶ上で、車両そのもののコンディションと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「どの販売店から購入するか」という点です。全国に300以上の直営店舗網を持つレッドバロンは、中古バイクを探す多くのライダーにとって、最も身近で有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

レッドバロンを利用する最大の強みは、中古車に対するライダーの不安を払拭するために設けられた、独自の品質基準『5つ星品質』の存在です。

これは、「コンピュータ診断機(アシダム)による検査」「フレームの安全検査」「消耗パーツの交換保証」「リコール未実施がないことの確認」「国家資格整備士による整備」という5つの厳しい条件をクリアした車両にのみ与えられる称号で、品質に対する同社の自信の表れです。

見えない部分の安心を買う

特に重要なのが、専用のフレーム測定器による安全検査です。過去の転倒や事故によるフレームの僅かな歪みは、見た目では絶対に判断できません。これが原因で直進安定性が損なわれていたり、コーナリング中に違和感を覚えたりするケースは少なくありません。

レッドバロンでは、こうした見えない部分の安全性を客観的な数値で担保しているため、修復歴のある危険な車両を掴んでしまうリスクを大幅に低減できます。

また、購入後のアフターサービスの充実度も大きな魅力です。全国どの店舗でも同じ質のサービスが受けられるため、アフリカツインで長距離ツーリングに出かけた先で万が一のトラブルが発生しても、最寄りのレッドバロンに駆け込むことができます。

独自のオイルリザーブシステムや、製造中止となった部品を供給する「yti(譲渡車検保証制度)」など、購入したバイクに長く乗り続けるためのサポート体制がしっかりと整っている点も、高く評価できるポイントです。

ホンダドリーム認定中古車のメリット

もう一つの、そして品質と安心感を最優先するならば最高の選択肢となるのが、ホンダの正規ディーラーであるホンダドリームです。ホンダドリームが販売する中古車には、「Honda DREAM 認定中古車」という、メーカー自身がお墨付きを与える特別な制度が用意されています。

その最大のメリットは、言うまでもなくメーカー正規ディーラーならではの絶対的な安心感です。アフリカツインというバイクを誰よりも知り尽くした専門のサービススタッフが、ホンダが定めた87項目にも及ぶ厳格な点検整備を実施した上で納車されます。車両のコンディションに関して、これ以上の信頼性は存在しないと言っても過言ではないでしょう。

さらに、購入後に提供される保証とサービスも非常に手厚いものとなっています。

Honda DREAM 認定中古車の充実した保証内容

  • 基本保証:納車日から3ヶ月または走行距離5,000kmまでの保証が標準で付帯します(一部車両を除く)。
  • 延長保証制度:有償オプションで、保証期間を最長2年間まで延長することが可能です。高価な電子部品などの故障にも備えることができます。
  • 距離無制限ロードサービス:万が一のトラブル時に心強い、距離無制限のロードサービスが1年間無料で付帯します。

幅広いメーカーの車両を扱うレッドバロンに対し、ホンダドリームはホンダ車専門のプロフェッショナル集団です。アフリカツインの年式ごとの細かな違いや、効果的な純正オプションパーツの組み合わせなど、より専門的で的確なアドバイスを期待できるのも大きな強みです。

価格は一般的な中古車市場の相場よりも高めに設定される傾向がありますが、その価格差を補って余りあるほどの品質と安心感を手に入れることができるでしょう。

アフリカツイン1100の中古に関するよくある質問(Q&A)

Q1. 結局、1100ccと1000ccのどちらがおすすめですか?

A1. ご自身の予算とバイクに求めるもので決めるのが最適です。
【1100ccがおすすめな方】
予算に余裕があり、最新の電子制御による安全性、パワフルなエンジン、改善された足つき性を求めるなら1100ccがベストです。
【1000ccがおすすめな方】
コストパフォーマンスを最優先し、限られた予算でアフリカツインの魅力を最大限に楽しみたいなら1000cc(特に2018年以降の後期型)が非常に賢い選択となります。

Q2. 身長が170cm未満でも乗れますか?

A2. 乗ること自体は可能ですが、工夫と慣れが必要です。
1100ccモデルはシート高が810mm(ローポジション)まで下がるため、1000ccモデルよりは足つきが良いです。しかし、それでも両足がべったりと着くことは難しいかもしれません。純正のローシートオプション(さらに約25mmダウン)や、厚底のライディングブーツを組み合わせることで、足つきの不安はかなり軽減できます。最も重要なのは、購入前に必ず実車に跨ってみることです。片足がしっかりと接地でき、車体を支えられる感覚があれば、問題なく乗りこなせるでしょう。

Q3. DCTモデルは初心者でも扱いやすいですか?

A3. はい、むしろ初心者の方にこそ大きなメリットがあります。
クラッチ操作やシフト操作が不要で、エンストの心配もないため、運転操作に気を取られることなく、交通状況の把握や安全確認に集中できます。特に、発進・停止を繰り返す市街地走行や、坂道発進での安心感は絶大です。バイクの運転に慣れるという意味では、これ以上ないほど最適な選択肢の一つと言えます。

Q4. アドベンチャースポーツは重くて高価ですが、それだけの価値はありますか?

A4. ロングツーリングやキャンプツーリングがメインの方には、価格以上の価値があります。
24Lの大容量タンクがもたらす無給油航続距離の長さは、給油場所の少ない郊外や高速道路で絶大な安心感に繋がります。また、大型スクリーンによる防風性能の高さは、長距離走行での疲労を劇的に軽減します。特に電子制御サスペンション付きの「ES」モデルは、積載状況や路面に応じて最適な乗り心地を提供してくれるため、まさに「究極のツアラー」と呼ぶにふさわしい性能を持っています。ご自身の使い方をよく考えて判断することが重要です。

Q5. 中古車で特にチェックすべきポイントはどこですか?

A5. オフロード走行の有無を推測できる箇所を重点的にチェックしましょう。
アドベンチャーバイクの特性上、オフロードを走行した車両も少なくありません。エンジン下部やアンダーガードの傷、ステップ周りの傷、ホイールリムの打痕などを注意深く確認してください。大きな傷がある場合は、転倒歴の可能性も考えられます。もちろん、エンジンからの異音やオイル漏れ、サスペンションのオイル漏れ、電装系(特にTFTメーターの表示)の動作確認といった基本的なチェックも忘れずに行いましょう。不安な場合は、レッドバロンの『5つ星品質』やホンダドリームの認定中古車など、信頼できる販売店の保証付き車両を選ぶのが最も安心です。

最適なアフリカツイン1100の中古を見つけよう

この記事では、アフリカツインの中古車選びというテーマについて、現行1100ccモデルと旧型1000ccモデルの徹底比較から、購入後に後悔しないための具体的な注意点、そして信頼できる販売店の選び方まで、多角的に深く掘り下げて解説しました。最後に、あなたのバイク選びの指針となるよう、最も重要なポイントを改めて要約します。

  • 1100ccモデルは最新の電子制御とパワフルな走り、優れた足つき性が魅力。1000ccモデルは圧倒的なコストパフォーマンスと熟成された基本性能が光る
  • クラッチ操作から解放されるDCT、長距離を快適にするアドベンチャースポーツは、ご自身のツーリングスタイルと価値観に合っているかで判断する
  • アフリカツイン最大のハードルである車重と足つきは、購入前に必ず実車に跨り、取り回しを試して、自分自身が無理なく安全に扱えるかを見極める
  • 「つまらない」というネガティブな評判は、裏を返せば「究極的に疲れない快適性」の証明であり、長距離ツーリングにおいては最大の美点となる
  • 中古車の品質や購入後の安心感を重視するなら、独自の品質基準を持つレッドバロンや、メーカーお墨付きのホンダドリーム認定中古車が最も賢明な選択肢となる

インターネットや雑誌での情報収集は、理想の一台に近づくための非常に重要なプロセスです。しかし、最終的にそのバイクが本当にあなたの相棒となり得るかどうかは、あなた自身が実際に車両を見て、触れて、その存在感を感じ取って初めて判断できるものです。

この記事で得た知識を武器に、まずは中古車情報サイトで希望モデルの相場感を掴んでみてください。そして、少しでも気になる一台が見つかったなら、勇気を出して店舗へ足を運び、そのバイクと直接対話してみましょう。

それこそが、後悔のない最高のパートナーを見つけるための、最も確実で、そして最もエキサイティングな一歩となるはずです。

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