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CBR650Rカスタム完全ガイド|定番パーツから費用・車検まで徹底解説

マットブラックに赤ラインが入ったカスタムCBR650Rが、青空の下で山道に停車しているシーン。カスタムマフラーやフェンダーレス仕様が映え、昼の陽光に包まれた雄大な山々と曲がりくねる道路が広がる16:9構図の高品質画像。

シャープなスタイリングと4気筒ならではのサウンドが魅力のホンダ CBR650R。ノーマルでも完成度の高いこのバイクですが、「自分だけの一台に仕上げたい」と考えるオーナーは少なくありません。

この記事では、CBR650Rのカスタムを考えているあなたのために、定番のマフラーやフェンダーレス、カウル交換から、快適性を向上させるハンドルアップまで、おすすめのカスタムパーツを目的別に徹底的に解説します。

最新のeクラッチ搭載車のカスタムに関する注意点から、理想のフルカスタム事例、さらにはカスタムにかかる費用まで、CBR650Rのカスタムに関するあらゆる情報をこの記事一本に凝縮しました。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • どこからカスタムすればいいか分からず、最初の一歩が踏み出せない
  • おすすめのパーツや人気メーカー、それぞれの特徴が知りたい
  • カスタムしたいけど、車検に通るかどうかが不安で躊躇している
  • 最新のEクラッチ搭載車だけど、問題なくカスタムできるの?

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。

CBR650Rのカスタム基本と魅力

CBR650Rのカスタムは、元々高いポテンシャルを持つバイクの楽しみを無限に広げてくれる、オーナーだけに許された特権です。この章では、多くのオーナーが最初の一歩として選ぶ定番のカスタムや、比較的手軽に始められるパーツを紹介します。

また、カスタムという沼に足を踏み入れる前に必ず知っておくべき基本的な注意点についても詳しく解説し、安全で満足度の高いカスタムライフのスタートを全力でサポートします。

まずはここから!おすすめ定番カスタム

夕日に染まる山道を3台のホンダCBR650Rが走行している。それぞれ異なるカスタムが施されており、手前のバイクはマフラーが交換されている。
イメージ:motofrontier

CBR650Rのカスタムを始めるなら、まずは比較的少ない投資で見た目の印象が大きく変わり、満足度が高いパーツから手をつけるのがセオリーです。

多くのオーナーが最初に選ぶ定番カスタムは、大きく分けて「ドレスアップ」「快適性向上」「利便性向上」の3つのカテゴリーに分類できます。まずはこの中から、自分のライディングスタイルに合ったものを選んでみましょう。

初心者におすすめ!満足度の高い定番カスタム4選

  • スクリーン交換:少ない工具で作業でき、防風性能の向上とフロントマスクの印象を大きく変えることができます。カスタムの満足感を最初に味わうのに最適です。
  • フェンダーレス化:リア周りをスッキリさせ、よりシャープでレーシーなスタイルを実現します。CBR650Rの美しいテールデザインを際立たせる効果は絶大です。
  • タンクパッド:乗車時のジャケットのファスナーやベルトによるタンクの傷を防ぎ、ニーグリップを安定させる実用的な効果もあります。デザインも豊富で、手軽なドレスアップとしても人気です。
  • ヘルメットロック:純正ではシートを外す必要があり使いにくいヘルメットホルダーを、タンデムステップ横などアクセスしやすい場所に移設できます。ツーリング先での利便性が格段に向上します。

これらのパーツは比較的取り付けが容易なものが多く、工具さえあればDIYで挑戦するオーナーも少なくありません。特にタンクパッドやヘルメットロックは、数千円から購入できるため、カスタムの第一歩として最適です。

まずは自分のバイクのどの部分に不満を感じているか、あるいはどんなスタイルに変化させたいかをじっくり考え、それに合ったパーツから選んでみましょう。

カスタム前に知っておきたい注意点

カスタムという新たな扉を開く前に、いくつか知っておくべき重要な注意点があります。これらを守ることで、後々のトラブルを未然に防ぎ、安全かつ合法的にカスタムを楽しむことができます。

パーツの適合年式・型式を必ず確認する

CBR650Rは年式によって細かな仕様変更が行われています。特に、排ガス規制の強化や灯火類の変更があった2021年モデル(型式:2BL-RH03)と、デザインが刷新されEクラッチが搭載された2024年モデル(型式:8BL-RH17)では、パーツの互換性に大きな違いがあります。

パーツを購入する際は、必ず自分のバイクの年式と型式に適合しているかを商品説明で重ねて確認してください。特にマフラーのセンサーボスやカウルの取り付け穴など、見た目では分からない部分が異なる場合があります。

保安基準への適合を常に意識する

マフラー、フェンダーレスキット、ミラー、灯火類など、パーツによっては法律で定められた保安基準を満たす必要があります。基準に適合しないパーツを装着していると、公道を走行できなかったり、車検に通らなかったりするだけでなく、警察による取り締まりの対象にもなります。

「車検対応」「保安基準適合」といった表記は、パーツ選びにおける絶対条件だと考えましょう。保安基準の詳細は後のセクションで詳しく解説しますが、常に念頭に置いておくことが重要です。

カスタムパーツの多くは、道路運送車両法で定められた保安基準に適合する必要があります。よく分からない場合は、購入前にお店に確認するのが確実ですよ。

DIYとショップへの依頼を賢く判断する

簡単なパーツ交換はDIYの楽しみの一つですが、専門的な知識や特殊な工具が必要な作業もあります。例えば、ハンドル交換やバックステップの取り付けは、ブレーキフルードの交換・エア抜き作業や、各種ボルトの精密なトルク管理が伴います。

少しでも「自分には難しいかも」と感じる作業は、無理せず信頼できるバイクショップに依頼するのが賢明です。プロに任せることで、確実な取り付けと何物にも代えがたい「安全」が保証されます。

カスタム費用とあわせて気になるのが、日々のランニングコスト。CBR650Rのリアルな実燃費や年間の維持費については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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目的別!人気カスタムパーツを徹底解説

この章では、CBR650Rオーナーから特に人気の高いカスタムパーツを「サウンド」「スタイリング」「ライディングポジション」「安全性」といった目的別に詳しく掘り下げていきます。

あなたが求める「理想の変化」を実現するための具体的なパーツ選びのポイントを、各パーツのメリット・デメリット、そして人気ブランドの特徴を交えながら、余すところなく解説します。

迫力のサウンド!カスタムマフラー交換

カスタムマフラー(焼きチタンエンド)を装着したホンダ CBR650R に乗る日本人ライダーが、夕焼けの山道を走行しているシーン。背景が流れることでスピード感と迫力を表現した16:9構図の高品質画像。
イメージ:motofrontier

CBR650Rカスタムのハイライトであり、多くのライダーが憧れるのがマフラー交換です。4気筒ならではの官能的なサウンドをさらに魅力的にし、大幅な軽量化による運動性能の向上、そして何より見た目の劇的な変化を実現します。各メーカーから様々な特徴を持つマフラーがリリースされており、選ぶ楽しみも格別です。

マフラー交換がもたらす4つの大きなメリット

  • 官能的なサウンド:純正のジェントルな音質から、重低音が響く迫力のサウンド、あるいは甲高く抜けるようなレーシーなサウンドへと変化させることができます。スロットルを開けるたびに高揚感が得られます。
  • 劇的な軽量化と運動性能の向上:純正マフラー(約8.5kg〜11kg)に対し、社外品のチタン製フルエキゾーストマフラーは3kg台のものも存在し、5kg以上の大幅な軽量化が可能です。この軽量化は、コーナリング時の切り返しや取り回しで、まるでワンランク下のクラスのバイクに乗っているかのような軽快感をもたらします。
  • パワーとトルクの向上:r’s gearのパワーグラフに見られるように、多くのマフラーが特に中回転域でのトルクアップを実現しており、街乗りでの扱いやすさや追い越し加速の鋭さが増します。
  • 圧倒的なデザイン性:職人技で曲げられたエキゾーストパイプの美しい焼き色や、カーボンやチタンで作られたシャープなデザインのサイレンサーは、バイクの見た目を一気にレーシーに引き締めます。

r’s gearのGPスペックマフラーは、ノーマル比で-7.3kgという驚異的な軽量化と、全域でのパワーアップを実現しているデータが公開されています。まさに性能を追求するオーナーにぴったりの一本と言えそうですね。

人気マフラーブランドとそれぞれの特徴

CBR650R用には国内外の有名ブランドから多くのマフラーが販売されています。それぞれのブランドが持つ思想や特徴を理解し、自分に合ったものを選びましょう。

ブランド主な素材特徴価格帯の目安
r’s gear(アールズギア)チタン元GPライダーが開発。大幅な軽量化と全域でのフラットなパワー特性が魅力。最高品質を追求するライダー向け。約25万円~
MORIWAKI(モリワキ)ステンレス/チタン伝統のショート管スタイルから最新デザインまで多彩。サブサイレンサーによるマスの集中化など、独自の技術が光る。約20万円~
AKRAPOVIC(アクラポビッチ)チタン/カーボンMotoGPなどレースシーンで絶大な支持を受けるトップブランド。非の打ち所がない品質と洗練されたデザイン、性能が魅力。約16万円~
SC-PROJECT(SCプロジェクト)チタン/カーボンイタリアンブランドらしいアグレッシブなデザインとサウンドが特徴。CR-Tツインサイレンサーなど個性的なモデルも。約17万円~
TSR(テクニカルスポーツ)チタン世界耐久選手権で培った技術をフィードバック。軽量化と扱いやすい出力特性を両立。カーボンエンドなどデザインも秀逸。約28万円~

マフラーは高価なパーツですが、交換による満足度は他のどのパーツよりも高いと言えるでしょう。YouTubeなどで排気音を比較視聴し、自分の理想のサウンドを見つけることから始めるのがおすすめです。

お気に入りのマフラーを今すぐチェック!

紹介した各ブランドのマフラーは、Amazonや楽天市場で購入可能です。
最新の価格や在庫、購入者のリアルなレビューを確認して、あなたのCBR650Rに最適な一本を見つけましょう。

マフラー交換でさらなるポテンシャルを引き出せるCBR650Rですが、その基本性能も気になるところ。ノーマル状態での最高速や0-100km/h加速タイムについては、こちらの記事で徹底的に検証しています。

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リアが激変!フェンダーレス化の効果

カスタムフェンダーレス仕様のホンダ CBR650R が、夕暮れ時の濡れた山道に停車している後方アングルの写真。鋭いテールライトと露出したリアタイヤが映え、路面が夕焼けを反射して幻想的な雰囲気を演出している。
イメージ:motofrontier

リア周りの野暮ったさを一掃し、CBR650R本来のシャープなテールデザインを際立たせる定番カスタムがフェンダーレス化です。比較的安価(1万円台~)でカスタム効果が非常に大きいため、多くのオーナーが真っ先に手をつける人気のカスタムです。

フェンダーレスにするとどうなる?

フェンダーレス化がもたらす最大のメリットは、リアタイヤ周りがスッキリと開放的になり、軽快でレーシーなスタイリングが手に入ることです。

長く伸びた純正のリアフェンダーと大きなウインカーを取り除くことで、テールカウルのシャープなラインとリアタイヤの存在感が強調され、バイク全体が引き締まったアグレッシブな印象に生まれ変わります。

フェンダーレス化で覚悟すべきデメリット

スタイリングが劇的に向上する一方で、明確なデメリットも存在します。それは雨天時や濡れた路面を走行した際の泥はねです。純正フェンダーが果たしていた泥除け機能が失われるため、巻き上げた水や泥が背中やリアシート、テールランプ周りに容赦なく飛散します。

巻き上げた小石が後続車に当たるリスクや、洗車の頻度が増えることも覚悟しましょう。特にタンデム走行をよくする方や、雨でもバイクに乗る方は慎重な検討が必要です。

バイクのフェンダーレスは違反?車検の注意点

「フェンダーレスにすると違反になるのでは?」と心配する方もいますが、道路運送車両法の保安基準をしっかり守れば車検にも通り、違反になることはありません。注意すべきポイントは主に以下の3点です。

  • ナンバープレートの角度と表示:2021年10月1日以降に新規登録された車両は、ナンバープレートの角度が上向き40°~下向き15°の範囲内と厳格に定められています。また、ナンバーを回転させて縦向きに表示することは全面的に禁止されています。
  • リフレクター(後部反射器)の装着義務:純正フェンダーに付いているリフレクターを必ず移植するか、キットに付属のものを取り付ける必要があります。リフレクターがないと整備不良で違反となり、車検にも通りません。
  • ナンバー灯(番号灯):ナンバープレートを白色で照らすナンバー灯も必須です。多くのキットには小型で明るいLEDナンバー灯が付属しています。

ACTIVEなどの信頼できるメーカーから販売されているフェンダーレスキットは、これらの保安基準に適合するように設計されているため安心です。購入時には必ず「車検対応」「保安基準適合」の表記があるかを確認しましょう。

保安基準に適合した人気のフェンダーレスキットは、取り付けに必要なパーツが全て揃っています。適合年式を確認して、あなたのCBR650Rのリアビューをスタイリッシュに変えましょう。

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防風性UP!カスタムカウルの効果

夕暮れの高速道路を走るホンダ CBR650R に乗る日本人ライダーの写真。標準サイズのクリアウインドスクリーンが風を受け流し、背景には高架道路と山々が夕焼けに染まる情景が広がる16:9構図の動感ある画像。
イメージ:motofrontier

CBR650Rのスタイリングをさらにスポーティーに、そして高速走行をより快適にするのがカウル周りのカスタムです。中でも特にスクリーン交換は、比較的簡単にでき、その効果をはっきりと体感できるため非常に人気の高いカスタムです。

CBR650Rのハイウインドスクリーンの効果は何ですか?

CBR650Rの純正スクリーンはデザイン性に優れていますが、防風性能は限定的で、高速走行時には胸元に強い風圧を感じます。そこで絶大な効果を発揮するのが、純正よりも高さのある「ハイウインドスクリーン」です。その効果は、特に高速道路での長時間巡航が劇的に快適になる点にあります。

ノーマルスクリーンでは胸から首元に直接当たっていた走行風が、ハイウインドスクリーンに交換することでヘルメットの上部へと綺麗に流れるようになります。これにより、上半身で風圧に耐える必要がなくなり、首や肩にかかる負担が軽減され、長距離ツーリングでの疲労を大幅に抑えることができます。

あるオーナーのレビューでは、「100km/hで走っている時の体感が、交換前の80km/hくらいの感じになった」という声もあり、その効果は数値以上に大きいようです。特にロングツーリング派には必須のアイテムと言えるかもしれません。

Puig(プーチ)やMRAといった有名ブランドから、様々な形状やカラーのスクリーンが販売されています。ホンダ純正アクセサリーとしても、ノーマル比で25mm高いハイウインドスクリーン(クリア/スモーク)が用意されており、品質やフィッティングを重視するなら純正品も良い選択肢です。

その他のカウルパーツで個性を演出

スクリーン以外にも、CBR650Rの印象を大きく変えるカウルパーツがあります。

  • シングルシートカウル:タンデムシートと交換し、レーサーのようなシングルシート仕様にするパーツです。よりスポーティーで引き締まったリアビューを演出できます。ホンダ純正オプションでは、車体色に合わせたものが用意されています。
  • 社外カウルキット:タイのNST Design partsなどから、デザインを大きく変更するフロントカウルやシートカウルキットも販売されています。取り付けには加工が必要な場合もありますが、他の人とは違う唯一無二の一台を目指すオーナーに人気です。

ポジション改善!ハンドルアップキット

黒いホンダ CBR650R に乗る日本人ライダーが、晴れ渡る青空と海沿いの道を走行しているシーン。ヘルメットを着用し、ハンドルアップキットによりリラックスした姿勢で走る様子を捉えた16:9構図の爽快な高品質画像。
イメージ:motofrontier

CBR650Rのライディングポジションは、スーパースポーツほど前傾がきつくなく、スポーティーさと快適性を両立した絶妙なセパレートハンドル設定です。

しかし、長距離ツーリングがメインの方や、もう少しリラックスした姿勢で乗りたい方からは「ハンドル位置がもう少し高ければ…」という声も聞かれます。

その悩みを解決するのが、ハンドル位置を純正よりも高く、そして手前に移動させる「ハンドルアップスペーサー」や社外品の「ハンドルキット」です。

ハンドルアップがもたらす快適性

ハンドル位置が上がることで上体が起き上がり、これまで前傾姿勢で負担がかかっていた手首や肩、首周りの緊張が緩和されます。これにより、長時間の運転でも疲れにくくなり、特に高速道路を使ったロングツーリングでの快適性が劇的に向上します。

また、視線が高くなることで市街地での見通しが良くなり、安全確認がしやすくなるというメリットもあります。

取り付けは専門知識が必要!プロへの依頼がおすすめ

ハンドル交換は、トップブリッジの脱着や、ブレーキホース・クラッチケーブル・スイッチ類の配線の取り回し変更など、専門的な知識とトルクレンチなどの専用工具が必要な作業です。

特にブレーキ関連の作業は、ミスが重大な事故に直結する可能性があります。DIYでの挑戦を記録したブログもありますが、少しでも不安を感じる作業は迷わず信頼できるバイクショップに依頼しましょう。工賃はかかりますが、安全には代えられません。

BABYFACE(ベビーフェイス)などから、ポジションを調整できるハンドルキットが販売されています。自分の体格や「ツーリングメイン」「ワインディング重視」といったライディングスタイルに合わせて、最適なポジションを見つけましょう。

操作性を向上させるバックステップ

よりスポーティーなライディングを楽しみたい、コーナリングでの一体感を高めたいなら、バックステップキットへの交換が非常に効果的です。ステップ位置を純正よりも後方(バック)、そして上方(アップ)に移動させることで、ライディングの質を一段階引き上げることができます。

バックステップがもたらす3つのメリット

  • 理想のライディングポジション実現:多くの製品が複数のポジションを選択できるため、自分の体格や好みに合わせた微調整が可能です。「もう少し後ろに」「もう少し高く」といったライダーの要求に応えます。
  • 剛性アップとダイレクトな操作性:高精度なアルミ削り出しで作られており、純正ステップのラバー部分で吸収されていた曖昧さがなくなります。これにより、ステップ荷重やシフトチェンジの感覚がダイレクトに伝わり、マシンコントロールがより楽しくなります。
  • 圧倒的なドレスアップ効果:機能美あふれるメカニカルなデザインは、マシンの足元をレーシーかつ高級感あふれる印象に引き締めます。

STRIKER(ストライカー)やBABYFACE(ベビーフェイス)、MORIWAKI(モリワキ)製のバックステップは、ポジションの選択肢も豊富で人気があります。例えばSTRIKER製では、4つのポジションから選択でき、「街乗りでの快適性も残しつつ、ワインディングではしっかり踏ん張れる」といった絶妙なセッティングが可能です。

転倒ダメージを軽減するスライダー

オレンジのカスタムCBR650Rが低速転倒後に山道の路肩に停車しているシーン。日本人ライダーがヘルメットを着用し地面に座り込んでおり、バイクのフレームスライダーが強調された16:9構図のドラマチックな写真。
イメージ:motofrontier

万が一の立ちゴケや不意の転倒時に、愛車へのダメージを最小限に抑えてくれるのがスライダーです。「転ばぬ先の杖」として、納車後すぐに取り付けるオーナーも多い、非常に重要な保護パーツと言えるでしょう。

スライダーの重要な役割

スライダーは、転倒時にエンジンやカウルが直接路面に接触するのを防ぎ、衝撃を吸収・分散させる役割を果たします。特にCBR650Rはエンジンの一部が露出しているデザインのため、スライダーを装着しておくことで、高価なエンジンカバーへの致命的な傷や割れを防ぐことができます。修理代を考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い投資です。

まさに「安い保険」のようなパーツですね。立ちゴケしてしまってから「付けておけばよかった…」と後悔する前に、ぜひ装着を検討したいものです。

SPEEDRA(スピードラ)やSTRIKER(ストライカー)、BABYFACE(ベビーフェイス)などから、様々なデザインのスライダーが販売されています。フレームに直接取り付ける「フレームスライダー」や、エンジンカバーに取り付ける「エンジンスライダー」、前後アクスルシャフトを保護する「アクスルプロテクター」など、複数の種類を組み合わせることで、より広範囲を保護できます。

E-Clutch搭載車は専用品を!

2024年以降のE-Clutch搭載車は、エンジン右側のクラッチカバー部分が大きく張り出しています。そのため、エンジンスライダーやフレームスライダーは、必ず「E-Clutch対応」と明記された専用設計の製品を選ぶ必要があります。BABYFACEからはE-Clutchモデルに適合した製品がリリースされており、安心して装着できます。

その他のおすすめ便利カスタムパーツ

これまで紹介した主要なカスタム以外にも、CBR650Rをより便利で快適にする「かゆいところに手が届く」パーツはたくさんあります。ここでは、比較的安価でありながら満足度の高い、実用的なカスタムパーツを紹介します。

  • ヘルメットロック:純正のヘルメットホルダーはシート下で非常に使い勝手が悪いため、タンデムステップなどに共締めできる社外品が絶大な人気を誇ります。DAYTONA(デイトナ)やBABYFACE(ベビーフェイス)から専用品が販売されており、ツーリング先での利便性が劇的に向上します。
  • バーエンド:CBR650Rは4気筒エンジン特有の微振動を気にする声もあります。POSH(ポッシュ)の「ウルトラヘビーバーエンド」など、純正より重量のあるバーエンドに交換することで、共振を抑え、不快な振動を軽減する効果が期待できます。
  • USB電源/スマホホルダー:今やツーリングの必需品であるスマートフォンをナビとして使用するために、ハンドル周りにUSB電源とスマホホルダーを設置するのは定番中の定番カスタムです。KIJIMA(キジマ)からCBR650R専用のハンドルマウントステーが販売されており、メーター上部の見やすい位置にスマートな取り付けが可能です。
  • グリップヒーター:冬場のライディングはもちろん、夏でも標高の高い場所へのツーリングや急な雨で体が冷えた際に絶大な効果を発揮します。ホンダ純正オプションはグリップの太さがノーマルとほとんど変わらず、スイッチも一体型で後付け感のないスマートなデザインが人気です。
  • パフォーマンスダンパー:ACTIVEから販売されている車体制振ダンパーです。走行中の車体の変形や振動を穏やかに整え、乗り心地や操縦安定性を向上させる効果があります。より上質な乗り味を求めるライダーに注目されています。

上級者向けカスタムと法的ポイント

ここでは、さらに一歩踏み込んだカスタムの世界や、カスタムを楽しむ上で避けては通れない法律・保安基準について詳しく解説します。理想の一台を追求する先輩オーナーの事例を参考にしつつ、安全で合法的なカスタムを行うための重要な知識を深めていきましょう。

オーナーに学ぶフルカスタム事例

「フルカスタム」と一言で言っても、その目指す方向性はオーナーの数だけ存在します。SNSやバイク専門ブログで公開されているオーナー達のカスタム事例は、自分の理想のスタイルを見つけるための最高のインスピレーションの源泉となります。

方向性1:パフォーマンス追求型

フルエキゾーストマフラー、バックステップ、NITRON(ナイトロン)などの高性能なリアサスペンションを組み込み、走行性能を徹底的に追求するスタイルです。大幅な軽量化と最適化された足回りにより、コーナリング性能が格段に向上し、「ワインディングを支配する」マシンへと変貌します。

方向性2:ロングツーリング快適仕様

ハイウインドスクリーン、ハンドルアップスペーサー、グリップヒーターはもちろん、ENDURANCE(エンデュランス)製のリアキャリアと大容量のトップケースを装備し、長距離・長期間のツーリングを快適にこなすスタイルです。積載性を高めることで、キャンプツーリングなど、バイクの楽しみ方が大きく広がります。

方向性3:究極のドレスアップ特化型

オールペン(全塗装)や社外のフルカウルキットへの換装、各所にアルミ削り出しのアルマイトパーツ(マスターシリンダーキャップ、オイルフィラーキャップなど)を配置し、見た目の美しさとオリジナリティを追求するスタイルです。他の誰とも被らない、唯一無二の一台を作り上げる喜びがあります。

「自分ならどんなスタイルにしたいか?」を想像しながら他のオーナーのカスタムを見るのは、バイクの楽しみ方のひとつですね。理想のパーツの組み合わせを考えて、カスタム費用を計算するだけでもワクワクしてしまいます。

eクラッチ搭載車のカスタム注意点

2024年モデルから搭載された新技術「Honda E-Clutch」は、クラッチ操作を自動制御する画期的なシステムです。この未来的な機構を搭載したモデルをカスタムする際には、従来モデルにはなかったいくつかの注意すべき点があります。

プロテクションパーツの適合は最重要確認事項

前述の通り、E-Clutch搭載車はエンジン右側のクラッチカバー部分が従来モデルよりも大きく張り出しています。そのため、エンジンスライダーやフレームスライダーは、必ず「E-Clutch対応」と明記された製品を選ぶ必要があります。対応していない製品は物理的に取り付けができないだけでなく、無理に取り付けようとすると重要な機構を破損させる恐れがあります。

レバー類やクイックシフターの互換性

E-Clutchは既存のクラッチ機構を電子制御しているため、クラッチレバー自体は従来通り存在します。しかし、社外品の調整式レバーなどに交換する際は、レバーの根元にあるセンサーやスイッチ類との互換性を慎重に確認する必要があります。

また、E-Clutchシステム自体がシフトアップ・ダウンの両方に対応するクイックシフターの機能を含んでいるため、社外品のクイックシフターを追加する必要はありませんし、システムに深刻な干渉を引き起こす可能性があります。

基本的には、駆動系・電子制御系に関わるカスタムは、メーカーの適合情報をよく確認し、不明な点はショップに相談することが重要です。

現時点では、マフラーやステップ、外装パーツなど、E-Clutchシステムに直接関わらない部分の多くは、従来モデルと共通のパーツが使用できるとされています。しかし、念のためパーツ購入時には必ず適合年式に「2024年~」が含まれているか、そして「E-Clutchモデル適合」の表記があるかを確認する癖をつけましょう。

知っておきたい車検と保安基準

カスタムしたバイクで公道を走り続けるためには、2年に一度の車検に合格する必要があります。ここでは、カスタムで特に問題になりやすいパーツの保安基準について、改めて具体的にまとめます。

マフラー

  • JMCA認証:マフラー本体にJMCA(全国二輪車用品連合会)の認証プレートが付いていることが、合法マフラーであることの最も分かりやすい証明です。この認証を得るためには、厳しい騒音試験や排出ガス試験をクリアする必要があります。(参考:全国二輪車用品連合会 JMCA認証制度について
  • 排ガスレポート:車検時には「自動車排出ガス試験結果証明書(通称:排ガスレポート)」の提出を求められる場合があります。マフラー購入時に必ず付属しているか確認し、車検証と一緒に大切に保管しておきましょう。

フェンダーレス

  • ナンバープレートの角度:上向き40°~下向き15°の範囲を守る必要があります。特に「裏ペタ」と呼ばれる極端な角度は明確な違反です。
  • リフレクター(反射板):テールランプの下など、後方から見て車両の中心線上に、赤色のリフレクターを必ず装着してください。

ミラーの保安基準は意外と厳しい

デザイン性の高い小型ミラーに交換する際は特に注意が必要です。保安基準では、以下の要件を満たす必要があります。

  • 左右への装着義務:最高速度が50km/hを超えるバイクは、左右両側にミラーを備える必要があります。片方だけでは違反です。
  • 鏡面の面積:鏡面の面積は69㎠以上であること。
  • 形状の規定:円形の場合は直径94mm以上150mm以下であること。円形以外の場合は、120mm×200mmの長方形に収まり、かつ直径78mmの円を内包できる大きさであること。

これらの基準は、安全な後方確認のために定められています。カスタムを行う際は、デザイン性だけでなく、法律を遵守しているかという視点を常に持つことが大切です。

CBR650Rのカスタムに関するQ&A

Q.Eクラッチ(E-Clutch)搭載車でも問題なくカスタムできますか?

A.はい、多くのカスタムパーツはEクラッチ搭載車にも問題なく装着可能ですが、いくつかの重要な注意点があります。
まず、Honda E-Clutchとは、発進・変速・停止時のクラッチレバー操作を不要にする電子制御技術です。このシステムはエンジン右側のクラッチカバー部分に搭載されており、従来モデルよりも張り出しているのが特徴です。(参考:Honda公式サイト E-Clutch技術解説
この構造上の変更により、特に以下のパーツを選ぶ際には注意が必要です。

Eクラッチ搭載車で特に注意が必要なカスタムパーツ

  • エンジンスライダー/フレームスライダー:エンジン右側を保護するスライダーは、張り出したクラッチカバーに干渉しないよう、必ず「E-Clutch対応」と明記された専用設計品を選んでください。
  • クラッチレバー:Eクラッチはライダーによる任意のマニュアル操作も可能なためクラッチレバーは存在しますが、根元には電子的なセンサーが関わっている可能性があります。社外品に交換する際は、適合を慎重に確認する必要があります。
  • クイックシフター:Eクラッチシステム自体がシフトアップ・ダウン両対応のクイックシフター機能を含んでいるため、社外品のクイックシフターを追加する必要はありません。

一方で、マフラーやステップ、ハンドル、外装パーツなど、Eクラッチシステムに直接干渉しない部分の多くは従来モデルと共通のパーツが使用できるとされています。しかし、万全を期すため、パーツ購入時には必ず適合年式に「2024年~」が含まれ、「E-Clutchモデル適合」の表記があるかを確認するようにしましょう。

Q.社外品のミラーに交換する際の注意点(保安基準)は?

A.デザイン性の高い社外品ミラーへの交換は人気のカスタムですが、ミラーは後方確認のための重要な保安部品であり、道路運送車両法で定められた厳格な保安基準を満たす必要があります。基準を満たさないと車検に通らないだけでなく、整備不良として取り締まりの対象になります。
特に注意すべき主な基準は以下の通りです。

バイク用ミラーの主な保安基準

  • 装着位置:最高速度50km/hを超えるバイクは、左右両側に1つずつ備える必要があります。片方だけでは違反です。
  • 鏡面の面積:鏡の面積が69㎠以上であること。
  • 形状の規定:
    • 円形ミラーの場合:鏡面の直径が94mm以上150mm以下であること。
    • 円形以外の場合:鏡面が120mm×200mmの長方形に収まり、かつ直径78mmの円を内包できる大きさであること。
  • その他:歩行者に接触した際に衝撃を緩和できる構造であること、鏡面にひび割れや曇りがないことなども定められています。

デザインを重視した小型のバーエンドミラーなどに交換する際は、特に鏡面の面積や形状の規定を満たしているかを必ず確認してください。商品に「新保安基準適合」などの表記がある製品を選ぶのが最も確実です。

まとめ

この記事では、CBR650Rのカスタムについて、初心者向けの定番パーツから上級者向けのカスタム事例、そして安全に楽しむための法的な注意点まで幅広く解説してきました。最後に、この記事の最も重要なポイントを改めてまとめます。

あなただけのCBR650Rカスタムを楽しもう

  • カスタムは目的(見た目、快適性、性能)を明確にすることから始める
  • マフラーやフェンダーレスなど定番カスタムは交換による満足度が高い
  • パーツ選びでは車検対応(保安基準適合)の確認が非常に重要
  • Eクラッチ搭載車は専用設計のパーツを選ぶ必要がある
  • DIYが不安な作業は無理せずプロに依頼するのが安全への近道

CBR650Rは、そのままでも所有感を満たしてくれる素晴らしいバイクですが、カスタムすることでさらに愛着が深まり、自分だけの特別な一台へと進化させることができます。

この記事を参考に、まずは「ここを変えたら、もっと楽しくなりそう!」と思えるパーツを一つ見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。パーツショップのサイトを眺めて妄想を膨らませたり、SNSで他のオーナーのカスタムを参考にしたりしながら、あなただけの理想のCBR650Rを作り上げる計画を立てる時間は、バイクライフの最高の楽しみの一つになるはずです。

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