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NC750Xを選ぶ理由とは?最高速性能とライバル比較で分かる魅力

NC750X最高速はどれくらい?実測値とライバル比較

NC750Xの最高速はどの程度なのか気になっている方は多いでしょう。

単なるカタログ値だけでなく、高速道路での追い越し性能や燃費とのバランス、口コミで語られる実際の評価など、購入前に確認すべき要素は多岐にわたります。

この記事では、次のような疑問を一つずつ解説していきます。

NC750Xに関する主な疑問

  • NC750Xの最高速は実際にどのくらいなのか?
  • 高速道路での追い越しは十分にこなせるのか?
  • フルパワー化をすれば最高速はどの程度変わるのか?
  • 燃費やクルーズコントロールなど快適性との関係はどうか?
  • 中古市場や口コミでの評価はどうなっているのか?
  • 2025年のモデルチェンジでは何が変わるのか?

nc750xの最高速はどれくらいか

nc750xの最高速はどれくらいか
HONDA公式

NC750Xの最高速はメーカー公表値がないため、パワー・空力・ギア比から推定するのが実務的です。この章では高速道路での追い越し感覚、100km/h巡航時の回転数、チューニング有無による差を客観的に整理します。

高速道路での追い越し性能

NC750Xの最高出力は43kW(58PS)/6,750rpm、最大トルクは69N·m/4,750rpmで、低中回転の厚いトルクを重視した特性です。法定速度域の80〜100km/hからの再加速では、DCTのSPORTモードや1段シフトダウンを併用すると余裕が生まれます。

ブレーキは2025年モデルでフロントがダブルディスク化され、減速の安定感が向上しています。高速道路での追い越しは、出力だけでなく減速・進路変更の一連の操作が滑らかに行えるかが体感の鍵になります。これらの装備進化は追い越しの安心感に直結します。

なお、最高速の理論上限は空気抵抗(抗力)が速度の3乗に比例して増大するため、出力58PS級のロードバイクでは概ね170〜180km/h前後に収束するケースが多く、NC750Xもこのレンジに収まる傾向があります。公道では法定速度と道路環境を優先してください。

参考

・主要諸元・装備(最高出力・最大トルク・ブレーキ仕様・ライディングモード等):ホンダ公式ニュースリリース(2025年1月9日)

NC750Xは100km走行時の回転数は?

NC750Xは100km走行時の回転数は?
motofrontier:イメージ

6速トップギヤでの100km/h巡航時は約3,100〜3,300rpmが現実的な目安です。これはメーカー公表の変速比・一次/二次減速比・後輪タイヤ外径から算出できます。2025年日本仕様の代表値は以下の通りです。

・変速比(6速)0.815
・一次減速比(MT 1.731/DCT 1.921)
・二次減速比(MT 2.687/DCT 2.411)
・後輪タイヤ:160/60ZR17(外径約0.626m、周長約1.96m)

上記を用いた理論計算では、100km/hでエンジン回転数が約3,200rpm前後、120km/hで約3,850〜3,870rpm前後となります。実走ではタイヤ摩耗、速度計・回転計の表示誤差、走行風などで小さく上下しますが、低回転・低振動の巡航がしやすいことが分かります。

参考

・変速比・減速比・タイヤサイズ:ホンダ公式ニュースリリース(2025年1月9日)

フルパワー化で変わる最高速

いわゆるフルパワー化(ECU書き換えや吸排気変更など)で得られる最高速の伸びは、理論的には比較的限定的です。空気抵抗が速度の3乗に比例するため、仮に出力を10%高めても最高速の伸びは約3%に留まります。

例えば実測上限が180km/h級の車両で3%向上なら約185km/h程度の変化にとどまる計算です。日常域の加速特性やスロットル応答のチューニング効果は感じられても、最高速の絶対値は大きくは変わりません。

また、日本の保安基準や排出ガス規制に適合しない改造は車検適合性や公道走行に影響します。構造等変更や特定改造に関わる場合は国土交通省の制度を確認し、適法・適合の範囲で実施してください。違法改造は行わないことが前提です。

参考

・参考情報・特定改造等の許可制度(適法改造に関する基本情報):道路運送車両法(e-Gov法令検索)
・参考情報・制度改正の背景や経緯:国土交通省 プレスリリース

nc750xの最高速と快適性のバランス

nc750xの最高速と快適性のバランス
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最高速の性能だけでなく、ツーリングバイクとしての快適性がどのように両立されているかは、NC750Xの特徴を理解する上で重要な視点です。以下では装備、燃費、走行感に焦点を当てて解説します。

クルーズコントロールは搭載されているか

NC750Xにはクルーズコントロール機能は標準搭載されていません。電子制御スロットルを持つモデルが増える中、NC750Xはコストや用途を考慮し、必要最低限の電子制御に抑えられています。

ただし、社外パーツのスロットルロッカーやスロットルアシストを装着することで、一定速度での維持が可能となり、長距離巡航時の右手の疲労軽減に寄与します。

他社の同カテゴリーモデルでは、ヤマハTRACERシリーズやホンダ自社のアフリカツインなどに電子制御クルーズコントロールが搭載されており、利便性の面では差があるといえます。そのため、NC750Xの購入を検討する場合は、快適性装備をどこまで重視するかが判断ポイントとなります。

燃費性能との関係

燃費性能との関係
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NC750Xの燃費性能は、最高速と同様に多くのライダーが注目する要素です。公的な燃費測定値であるWMTCモード値は約28.3km/L(2025年モデル、日本仕様)であり、大型二輪の中ではトップクラスの効率を誇ります(出典:Honda公式ニュースリリース 2025年1月9日)。

燃費性能の高さは、低中回転域を重視したロングストローク設計と、DCT搭載車での最適なシフト制御によって支えられています。実際のオーナー口コミでも、高速道路主体でリッター30km前後、市街地混在走行で25km前後という報告が多く見られます。

これは高回転でパワーを追求するライバル車と比較しても優位なポイントであり、最高速性能を抑えてでも実用性を優先した設計思想が反映されています。

長距離ツーリングでの走行感

NC750Xはアップライトなライディングポジション、十分なスクリーン防風性、低振動の並列2気筒エンジンにより、長距離移動でも疲労が少ないのが特長です。

シート高は800mmとやや高めですが、前後のクッション性が改善されており、2025年モデルでは素材の改良でさらに快適性が向上しています。

また、燃費性能の高さは給油間隔の長さに直結し、長距離ツーリングでの安心感に寄与します。容量14Lの燃料タンクと実燃費25〜30km/Lを組み合わせると、満タンで350〜400km以上の航続距離を期待できます。

これは高速巡航での利便性を高め、ガソリンスタンドの少ない地域を走る際にも安心感があります。

nc750xの最高速に関する評価

nc750xの最高速に関する評価
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実際のユーザーの声や市場評価を整理することで、最高速性能がNC750Xにおいてどのように位置づけられているかが見えてきます。

nc750xの口コミから分かる実際の声

インターネット上の口コミやバイク専門誌のレビューでは、最高速に関して「180km/h前後まで伸びるが、実際にはそこまで必要ない」という声が目立ちます。

その一方で「100km/h巡航が非常に楽で、燃費が良いので長距離移動に適している」という評価が多く、最高速よりも日常域での快適性が重視されていることが分かります。

一部では「加速力が控えめに感じる」という意見もありますが、それは高回転型エンジンのような鋭い伸びを求める層からの指摘です。逆に「余裕のある低速トルクで街中でも扱いやすい」という肯定的な評価も多く、ユーザー層によって評価が二分される傾向があります。

不人気と言われる理由と最高速の位置付け

不人気と言われる理由と最高速の位置付け
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NC750Xが「不人気」と表現されることがありますが、その背景にはデザインやスペックの地味さがあります。最高速性能においても「スポーツバイクに比べると控えめ」という印象が影響しています。ただし、これは裏を返せば実用性に優れている証でもあります。

最高速や加速性能を第一に求める層からは選ばれにくい一方で、燃費・扱いやすさ・維持費の安さを重視する層からは高く評価されています。そのため「派手さはないが堅実」という位置づけで、市場で一定の支持を得ているモデルです。

中古市場での評価と相場

中古市場におけるNC750Xは、供給量が多いため価格が安定しているのが特徴です。走行距離1万〜2万km程度の中古個体で70万〜90万円台、3万kmを超えるものでも状態が良ければ60万円台後半から見つかります(2025年現在、中古バイク販売大手調査より)。

また、実用志向のライダーが多く、メンテナンス状態の良い個体が出回る傾向にあります。最高速を重視するユーザーには魅力が薄いかもしれませんが、燃費や扱いやすさを評価する人にとっては、中古NC750Xはコストパフォーマンスの高い選択肢といえます。

nc750xの最高速をライバル車と比較

nc750xの最高速をライバル車と比較
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NC750Xの立ち位置をより深く理解するには、同じカテゴリーに属するライバル車との比較が不可欠です。最高速や燃費、装備を客観的に見比べることで、NC750Xの強みと弱みが明確になります。

NC750Xのライバルはどのモデルか

NC750Xが属するミドルクラスアドベンチャーツアラー市場には、ヤマハTRACER7やスズキV-STROM650が代表的な競合モデルとして存在します。いずれも排気量650〜750ccクラスの並列二気筒またはV型二気筒エンジンを搭載し、長距離走行を意識した快適装備を備えています。

TRACER7はヤマハ独自のクロスプレーン・コンセプトを採用したCP2エンジンを搭載し、高回転まで鋭く吹け上がるスポーツ性が特徴です。一方、V-STROM650はVツイン特有の鼓動感とバランスの良いトルク特性が評価されています。これに対しNC750Xは、低回転寄りのエンジン特性と高燃費性能を武器にしています。

他メーカー車との最高速の違い

他メーカー車との最高速の違い
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NC750Xの最高速は180km/h前後が目安とされ、ライバル車と比べるとやや控えめです。TRACER7は約200km/h、V-STROM650は約190km/hと、どちらもNC750Xを上回る傾向があります。

しかし最高速の差は実用域では大きな意味を持たないケースが多いです。日本国内の高速道路で法定速度は100〜120km/hが基本であり、日常使用において最高速の違いが体感される場面は限られます。それよりも低回転で安定した巡航性能や燃費性能の差が、ツーリング用途では実際の満足度に直結します。

以下は代表的な比較表です。

モデル名最高速の目安実燃費の目安特徴
NC750X約180km/h25〜30km/L実用性と燃費重視
TRACER7約200km/h20〜25km/L高回転の伸びとスポーツ性
V-STROM650約190km/h22〜27km/LVツインのバランスと快適性

この比較からも分かる通り、NC750Xは最高速ではライバルに劣るものの、燃費性能や低回転域での扱いやすさに強みを持っています。

モデルチェンジ2025で予想される変化

2025年モデルのNC750Xは、最高速そのものが大きく変わることは予想されていません。しかし安全装備や電子制御の強化による総合的な快適性向上が期待されています。具体的には以下の点が注目されています。

  • フロントブレーキのダブルディスク化による制動力向上
  • ライディングモード(STANDARD、SPORT、RAIN、USER)の拡充による走行性能の柔軟性
  • DCTのシフト制御改善によるスムーズな加速
  • 排出ガス規制対応と同時に実燃費性能の維持

これらの進化は最高速に直接関わるものではありませんが、日常域での走行安定性や長距離巡航の快適性に寄与します。NC750Xが「最高速を競うバイク」ではなく「長く安心して使えるバイク」として進化していることが理解できます。

NC750Xの最高速に関するよくある質問

Q1. NC750Xの最高速は何km/hくらいですか?
A1. 国内仕様ではおおむね180km/h前後が目安とされています。海外仕様では規制が異なるため、やや高い数値を記録する場合もあります。

Q2. 高速道路での追い越しは余裕がありますか?
A2. 最大トルクが低回転域から発生するため、100km/h付近からの加速もスムーズで、実用上の追い越しには十分対応できます。

Q3. フルパワー化すると最高速はどのくらい伸びますか?
A3. 法規制を解除したケースでは10〜20km/h程度向上する例があります。ただし車検適合や法令遵守の範囲で行う必要があります(参考:道路運送車両法

Q4. 燃費と最高速は両立しますか?
A4. 最高速重視ではなく実用回転域を重視して設計されているため、リッター25〜30km前後という燃費の良さを維持しながら高速巡航が可能です。

Q5. ライバル車と比べてどうですか?
A5. ヤマハTRACER7やスズキV-STROM650に比べると最高速は控えめですが、燃費や扱いやすさで優位性を持っています。

nc750xの最高速と選ぶ価値

NC750Xの最高速はライバル車に比べると控えめで、おおよそ180km/h前後に留まります。しかし、その代わりに低回転での扱いやすさ、実燃費の高さ、長距離巡航での快適性という明確な強みを備えています。

口コミや中古市場の評価からも、派手さはないものの実用性の高さで支持されていることが分かります。TRACER7やV-STROM650と比べると最高速で劣る部分はあるものの、燃費や維持費を含めたトータルコストパフォーマンスに優れており、長期的に乗り続けやすいバイクです。

つまり、NC750Xは「最高速を追求するスポーツバイク」ではなく「快適性と実用性を重視したツアラー」としての選択肢に価値があります。高速道路での安定感、燃費の良さ、航続距離の長さを重視するライダーにとって、最適な1台といえるでしょう。

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