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レブル1100の評価|購入後に後悔しないための弱点レビュー

夕暮れのガレージでレブル1100を前に考え込む日本人ライダーが点検しながら評価を検討している様子。

ホンダ レブル1100は、そのスタイリッシュなデザインとパワフルな走りから多くのライダーを魅了しています。しかし、購入を検討する中で、レブル1100について後悔したという声を目にし、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

実際のオーナーによる口コミを探してみると、高い評価がある一方で、不人気と囁かれる原因や、特有の弱点を指摘する声も存在します。

特に、気になる車重や取り回し、新車や中古の価格、さらにはレブル1100と1100Tの違い、過去のリコール情報など、購入前にはっきりさせておきたい点は多いはずです。また、市場に登場した新型2025年モデルの情報も気になるところでしょう。

この記事では、そうしたあなたの疑問や不安を解消するため、レブル1100のリアルな評価を徹底的に掘り下げ、後悔しないための重要なポイントを余すところなく解説していきます。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • 実際のオーナーの口コミや評価が知りたい
  • 取り回しや足つきなど車重に関する不安がある
  • 「不人気」や「欠点が多い」という噂は本当?
  • 自分に合うモデル(DCT/MT、1100/1100T)が分からない

もし一つでも当てまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。


レブル1100で後悔する人の特徴とは?

ホンダ レブル1100T 公式サイト画像
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レブル1100は、クルーザーの枠を超えた走行性能と唯一無二のスタイルで高い人気を誇るモデルです。しかし、その個性的なキャラクターゆえに、一部のライダーからは「購入して後悔した」という声も聞かれます。なぜ、そのような意見が出てくるのでしょうか。

この章では、実際のオーナーから寄せられたリアルな口コミを基に、後悔につながりやすいポイントを多角的に分析します。特に不満の声が上がりやすい車重や取り回しの実態、そしてスポーティな走行性能に潜む課題について、深く掘り下げていきましょう。

オーナーのリアルな口コミをチェック

レブル1100の評価は、オーナーのライディングスタイルやバイクに求める価値観によって、まさに賛否両論といった様相を呈します。購入後に「最高の相棒になった」と感じるか、「思っていたのと違った」と感じるか、その分水嶺はどこにあるのでしょうか。まずは、満足している点と不満な点の両方から、オーナーたちの本音に耳を傾けてみましょう。

【満足している点】

「何と言ってもデザインが最高。シンプルでありながら重厚感のあるロー&ロングのスタイルは、街中でもツーリング先でも圧倒的な存在感を放ちます。眺めているだけでも満足できます。」

「アフリカツイン譲りの1,082ccエンジンはトルクの塊。特にSPORTモードにした時の怒涛の加速は、クルーザーのイメージを覆すほど刺激的です。高速道路の合流もあっという間ですね。」

「大型バイクとは思えないほど足つきは抜群です。身長170cmの私でも両足がべったり着くので、信号待ちや渋滞路での精神的な安心感が全く違います。」

「DCTモデルは本当に快適そのもの。クラッチ操作とシフトチェンジから解放されるだけで、長距離ツーリングの疲労度が半分以下になったように感じます。一度体験すると戻れません。」

このように、他にはない洗練されたデザイン、並列2気筒エンジンがもたらすパワフルな加速性能、そして低シート高による絶対的な足つきの安心感は、多くのオーナーから高く評価されています。特にDCTモデルの快適性は、ベテランライダーをも唸らせる完成度を誇ります。

【不満な点】

「燃料タンクが13Lと小さいので、航続距離がとにかく短いです。実燃費はリッター20km強ですが、ツーリングでは200km走るごとに給油が必要になるのが少し面倒…。」

「純正シートはデザイン重視なのか、薄くて硬めです。1時間も乗っているとお尻が痛くなってきます。快適なツーリングのためには、社外品のコンフォートシートへの交換を検討した方が良いかもしれません。」

「スタイルと引き換えに、積載性はほぼゼロです。シート下スペースもETC車載器でいっぱいです。ツーリングに行くならリアキャリアやサイドバッグの装着は必須と考えた方が間違いありません。」

「走り出せば軽快ですが、エンジンを切った状態での押し引きはかなり大変です。特に少しでも傾斜のある駐車場では、230kg超の車重がずっしりと腕にのしかかります。」

一方で、後悔の声として多く挙がるのが、①航続距離の短さ、②積載性の低さ、③シートの快適性、そして④取り回しの重さです。これらの点は、特に泊りがけのロングツーリングを主な用途として考えているライダーにとって、購入後に無視できないストレスとなり、「こんなはずではなかった」と感じる大きな要因になり得ます。

不人気と言われる理由を分析

スタジオでレブル1100を見つめる日本人ライダーと、背景で賛否を語り合う二人のライダー。
イメージ:motofrontier

レブル1100は、実際の販売台数を見ても明らかな人気モデルであり、決して「不人気」なバイクではありません。しかし、インターネット上などでネガティブな評価が散見されるのは、その独特なコンセプトが、購入者の期待とミスマッチを起こしやすいからだと考えられます。後悔したという意見の背景には、主に4つの共通した「期待とのギャップ」が存在します。

後悔に繋がりやすい4つのミスマッチ

  1. 伝統的なクルーザーを期待すると裏切られる
    ハーレーダビッドソンに代表されるような、Vツインエンジンの「ドッドッドッ」という独特の鼓動感や、大地を蹴るようなフィーリングを期待して購入すると、レブル1100の乗り味に肩透かしを食らうかもしれません。エンジンはCRF1100L Africa Twin譲りの並列2気筒であり、鼓動感よりもスムーズな吹け上がりとシャープなパワーデリバリーが特徴です。これは「スポーティ」ではありますが、「味わい深い」とは少し方向性が異なります。
  2. ツーリング性能への過度な期待
    前述の通り、レブル1100は航続距離が短く、積載性も低いため、「これ1台でどこへでも快適なロングツーリングを」と考えていると、計画段階から制約を感じる場面が多くなります。ツーリング性能を最優先するならば、大型カウルとサイドケースを標準装備した「T」モデルを検討するか、スタンダードモデルに積載性を向上させるカスタムを施すことが大前提となります。
  3. DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)への誤解
    DCTは渋滞や長距離走行の疲労を劇的に軽減する非常に便利な機構ですが、「バイクはクラッチを繋ぎ、シフトを自分の意志で操作してこそ楽しい」と考える純粋なマニュアル派のライダーにとっては、その利便性が逆に物足りなさや、バイクに操られている感覚に繋がる可能性があります。AT感覚で乗れる手軽さが魅力な一方、MTのようなダイレクトな操作感を求める人には、MTモデルの方が幸せになれるでしょう。
  4. 下位モデルからの乗り換えで生じる車格のイメージギャップ
    大ヒットしたレブル250や500と同じ感覚でステップアップすると、1,100ccの圧倒的なパワーと200kgを優に超える車重に戸惑うことがあります。足つきが良いという安心感から油断しがちですが、紛れもなくリッタークラスの重量級バイクであり、相応のパワーを受け止める技術と、取り回しのスキルが求められます。

レブル1100が持つ独自のキャラクターが、購入者の期待とミスマッチした場合に「後悔」の声が生まれやすいことがわかります。オーナーの視点から見た、より具体的な欠点や不満点については、以下の記事でさらに徹底的に解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。

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これらのミスマッチを防ぐためには、購入前にレブル1100が「クルーザーのスタイルを纏った、俊敏なストリート・スポーツバイク」であるという、その本質的なキャラクターを十分に理解しておくことが何よりも重要です。

気になる車重と取り回しの実態

購入を検討する上で、多くの人が最後の壁と感じるのが、その車重でしょう。具体的な数値をライバル車と比較してみると、そのポジションがより明確になります。

モデル車両重量参考:ライバル車
レブル1100 (MT / 2025)226kgヤマハ BOLT Rスペック (252kg)
レブル1100 (DCT / 2025)236kgカワサキ VULCAN S (228kg)
レブル1100 T (DCT / 2025)250kgハーレー Nightster (221kg)

230kg前後の重量は、決して軽いとは言えません。特にフルカウルとパニアケースを備える「T」モデルのDCT仕様は250kgに達し、これは初心者や小柄な方にとっては大きな不安要素となり得ます。しかし、レブル1100にはスペックの数値を補って余りある、巧みな設計上の工夫が凝らされています。

重さをカバーする2つの優れたポイント

1. クラス随一の抜群の足つき性
シート高は700mm(2025年モデルは710mm)と、リッタークラスのバイクとしては異例なほど低く設定されています。これにより、ほとんどのライダーが両足のかかとまでべったりと地面に着けることができ、停車時の安定感は絶大です。この「いつでも足が着く」という事実は、数値以上に大きな精神的な安心感に繋がります。

2. 徹底された低重心設計
エンジンをフレームのできるだけ低い位置に搭載し、燃料タンクも低く長くデザインするなど、全体的に低重心な設計が貫かれています。このため、一度走り出してしまえば、スペック上の重さを感じることは少なく、むしろ路面に吸い付くような安定感のある、どっしりとした走りを楽しむことが可能です。

ただし、もちろんメリットばかりではありません。クルーザー特有のデメリットとして、ハンドルの切れ角が小さいという点が挙げられます。これにより、Uターンや狭い場所での切り返しはネイキッドバイクなどに比べて苦手としており、慣れるまでは大回りになりがちです。

特に傾斜のある場所でバイクから降りて取り回す際は、車重がある分、万が一バランスを崩すと支えきれないリスクがあるため、細心の注意が必要です。

走行性能で不満を感じる点

郊外のやや荒れた路面でレブル1100を走らせ、サスペンションの突き上げを気にする日本人ライダー。
イメージ:motofrontier

「クルーザーらしからぬスポーツ性能」が最大の魅力であるレブル1100ですが、その尖った個性が、逆に一部のライダーにとっては不満点として挙げられることもあります。走行性能に関しては、ライダーが何を求めるかによって評価が180度変わる、非常にデリケートな部分です。

エンジン特性とライディングポジション

心臓部であるエンジンは、最大トルク98N・mをわずか4,750rpmで発生させる、典型的な低中速トルク型のセッティングです。特にMTモデルでスロットルを大きく開ければ、背中を蹴飛ばされるような「怒涛の加速」をいつでも体感できます。

しかし、そのフィーリングは極めてスムーズかつ現代的。一部のユーザーからは「エンジンが優等生すぎて面白みに欠ける」「並列2気筒特有のパルス感はあっても、Vツインのような味わい深い鼓動感は薄い」といった声も聞かれます。

これは、刺激的な速さを求めるか、ゆったりとしたフィーリングを求めるかの根本的な価値観の違いと言えるでしょう。

また、その走りを支えるライディングポジションにも特徴があります。シート高は低いものの、ステップ位置がクルーザーとしてはやや後方に位置する「ミッドコントロール」に近いため、自然と上半身が少し前傾します。

このポジションが、ワインディングでの積極的なマシンコントロールに貢献する一方で、足を前方に投げ出すリラックスしたクルージングを期待する人にとっては、膝の曲がりが窮屈に感じられ、違和感となる可能性があります。

意外とすぐに限界が来る?バンク角

レブル1100の最大バンク角は35度と、クルーザーとしてはかなり深く確保されています。これは、一般的なネイキッドバイクに匹敵する数値です。しかし、剛性の高いフレームやよく動く前後サスペンションのおかげで、ライダーは安心して車体を深く倒し込めてしまいます。

そのため、ワインディングを気持ちよく走っていると、ライダーの感覚よりも早く、ステップが「ガリッ」と路面に接地してしまうことが少なくありません。「まだ余裕があるはず」と感じていても、物理的な限界はクルーザーの範疇にあることを常に意識しておく必要があります。


購入前に比較検討すべきポイント

販売店で2台のレブル1100を前に比較検討する日本人ライダーと、特徴を示すスタッフ。
イメージ:motofrontier

レブル1100の購入で後悔しないためには、車両の特性やフィーリングを理解するだけでなく、価格やモデルバリエーション、さらには安全性に関わる情報まで、客観的な事実を冷静に比較検討することが不可欠です。

この章では、新車と中古車の価格相場から、あなたのライフスタイルに最適なモデル選びのヒント、そして見落としてはならないリコール情報まで、購入前に必ずチェックすべき重要な項目を一つひとつ丁寧に解説していきます。

新車と中古の価格を比較

レブル1100は、その充実した性能と装備を考えると、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルです。しかし、購入の選択肢は新車だけではありません。それぞれの価格帯とメリット・デメリットを正しく理解し、自分にとって最適な選択肢を見つけましょう。

新車価格

2025年3月に発売された最新モデルのメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。

モデルメーカー希望小売価格(税込)
レブル1100 (MT)1,204,500円
レブル1100 (DCT)1,314,500円
レブル1100 T (MT)1,380,500円
レブル1100 T (DCT)1,490,500円
レブル1100 S Edition (DCT)1,441,000円

(出典:Honda公式サイト Rebel 1100

新車の最大のメリットは、誰も使用していない完全な新品状態であること、そして正規ディーラーによる手厚いメーカー保証(3年間)が受けられる点です。精神的な満足感と安心感を最優先するならば、新車が最良の選択と言えます。ただし、依然として人気が高いため、希望のカラーやモデルによっては注文から納車まで数ヶ月を要するケースも少なくありません。

中古車価格

中古車市場では、年式や走行距離、車両の状態やカスタムの有無によって価格は大きく変動します。2025年現在、おおよその相場観としては90万円台から130万円台で推移しており、走行距離が1万km未満の、状態の良い車両も数多く流通しています。

中古車選びで絶対に確認すべき注意点

中古車は新車よりも安価に、そしてすぐに乗り出せるという大きなメリットがありますが、購入時には細心の注意が必要です。特に、後述するリコールの改善措置がきちんと実施されているかは、命に関わる重要な確認事項です。

また、前オーナーによるカスタムが施されている場合、それが自分の好みに合っているか、車検に対応しているパーツか、逆にノーマルに戻すための追加費用が発生しないかなども考慮する必要があります。後悔しないためには、信頼できる販売店を選び、車両の状態や整備記録を隅々まで確認した上で契約することが絶対条件です。

レブル1100と1100Tの違いを解説

スタジオでスタンダードのレブル1100とツーリング装備の1100Tを並べ、違いを示す日本人ライダー。
イメージ:motofrontier

レブル1100シリーズには、シンプルで軽快なスタンダードモデルの「レブル1100」と、長距離走行の快適性を追求した「レブル1100 T」という、2つのキャラクターが存在します。

この違いは単なる装備の有無だけでなく、バイクが得意とするステージそのものを左右します。あなたのバイクライフを想像しながら、どちらが真のパートナーになり得るかを見極めましょう。

両モデルの最大の違いは、言うまでもなく「T」モデルに標準装備された大型フロントカウル両サイドのサドルバッグ(合計容量35L)です。モデル名に加えられた「T」はTourer(ツアラー)を意味し、これらの専用装備によって、特に高速道路を長時間走行する際の快適性と利便性が劇的に向上しています。

比較項目レブル1100(スタンダード)レブル1100 T
コンセプトアーバン・スポーツクルーザートランスコンチネンタル・クルーザー
得意なステージ街乗り、日帰りツーリング、ワインディングロングツーリング、高速道路巡航、タンデム
メリット・より軽快でスタイリッシュな外観
・カスタムのベース車両としての自由度が高い
・Tモデルよりも価格が約18万円安い
・高い防風性能で高速走行時の疲労を大幅に軽減
・標準で必要十分な積載スペースを確保
・バガースタイルならではの高い所有満足感
デメリット・高速走行では風圧を全身で受けるため疲れやすい
・本格的なツーリングには積載カスタムが必須
・スタンダード比で約15kg車重が増加し、取り回しが悪化
・価格が高い
・スタイルが完成されておりカスタムの方向性が限定される

街乗りや日帰りツーリングがメインで、軽快な走りや自分好みのカスタムを楽しみたいならスタンダードモデル泊りがけのロングツーリングが目的で、何よりも快適性と積載性を重視するならTモデルが最適な選択となるでしょう。どちらのモデルもDCT仕様とMT仕様が選べるため、用途と好みに合わせて、自分にとって最高の組み合わせを見つけてください。

新型2025年モデルの変更点

2025年3月、レブル1100シリーズは市場の期待に応える形で初めてのマイナーチェンジを受け、さらに完成度を高めた魅力的なモデルへと進化を遂げました。

これから新車を購入する方はもちろん、旧モデルの中古車と比較検討している方にとっても、これらの変更点を正確に把握しておくことは、後悔しないバイク選びの上で非常に重要です。

2025年モデル 4つの主要な進化ポイント

  1. 新タイプ「S Edition」の追加
    従来のラインナップに加え、より精悍でカスタムテイストの強い「S Edition」が新たに登場しました。DCT仕様のみの設定で、スポーティなヘッドライトカウル、クラシカルなフォークブーツ、高級感のあるダイヤモンドステッチシートなどを標準装備し、ノーマルとは一線を画すスタイルを確立しています。
  2. より力強く、味わい深くなったエンジン
    エンジンの圧縮比を10.1から10.5へと高めることで、特に実用域である低中速域のトルクをさらに向上させています。これにより、発進時や追い越し加速の力強さが増し、排気音もより重厚感のあるサウンドへとチューニングされました。最高出力も87PSから88PSへと僅かながらアップしています。
  3. 快適性を追求したライディングポジション
    ハンドルとステップのポジションが微調整され、従来モデルよりもわずかにゆったりとした、リラックスできるライディングポジションへと変更されました。また、シート内部のウレタン素材も見直され、厚みを増したことで、長距離走行時のお尻の痛みが軽減されています。これに伴い、シート高は従来より10mmアップの710mmとなりました。
  4. 待望のフルカラーTFT液晶メーター採用
    最も大きな進化点として、メーターが従来の丸型反転液晶から、視認性に優れる5インチのフルカラーTFTディスプレイへと刷新されました。これにより、走行中でも各種情報を瞬時に把握できるようになったほか、スマートフォン連携機能「Honda RoadSync」にも標準で対応。手元の十字キースイッチで、ナビゲーションアプリの表示や音楽の再生、通話といった操作が可能になり、利便性が飛躍的に向上しました。

特にメーター周りの近代化は、日常的な使い勝手に直結する大きな進化です。旧モデルの中古車と価格差を比較する際には、この装備の差を十分に考慮する必要があるでしょう。

過去のリコール情報を確認

安全なバイクライフを送る上で、リコール情報は絶対に無視できない重要な情報です。レブル1100シリーズは、2025年6月に国土交通省に対し、エンジン制御コンピュータ(ECU)に関するリコールを届け出ています。

リコール届出情報(令和7年6月26日届出)

  • 対象モデル: Rebel 1100 / Rebel 1100 T (型式: 8BL-SC83)
  • 対象期間: 令和3年1月29日~令和6年11月7日までに製作された一部車両
  • 対象台数: 合計 12,727台
  • 不具合内容: エンジン制御コンピュータの燃料噴射制御プログラムが不適切なため、高地から低地へ移動する際など特定の条件下でスロットルを低開度で走行すると、燃料噴射量が不足して失火することがある。最悪の場合、停止直前や発進時にエンストし、再始動できなくなるおそれがある。
  • 改善措置: 対象となる全車両、エンジン制御コンピュータのプログラムを対策済みの最新プログラムに書き換える。

詳細は国土交通省の報道発表資料で確認できます。

このリコールは、ECUプログラムの書き換え(約30分~1時間程度の作業)で恒久的な対応が完了します。これから新車を購入する場合はもちろん対策済みですが、中古車を購入する際には、このリコール対策が間違いなく実施済みであるかを、車台番号で照会し、販売店に整備記録と共に必ず確認してください。これは、安全を確保するために最も重要なチェックポイントの一つです。


後悔しないためのバイク選びのコツ

購入前の試乗としてパイロンコースで低速Uターンを確かめる日本人ライダーとレブル1100。
イメージ:motofrontier

これまでレブル1100の長所と短所、モデルごとの特性を詳しく見てきました。これらの情報を踏まえ、最終的にあなたが心から満足できる一台を選ぶためには、どのような視点で判断すれば良いのでしょうか。

この章では、多くの購入者が悩む「DCTかMTか」という究極の選択から、見落としがちな装備や実用性の問題点、さらにはネガティブな要素をポジティブに転換するカスタムの可能性について、具体的なアドバイスをお届けします。

DCTとMTどちらを選ぶべきか

レブル1100最大の特徴であり、購入者が最も頭を悩ませるポイントが、マニュアルトランスミッション(MT)とデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)の選択です。

これは単なる機構の違いではなく、ライディングの楽しみ方そのものを左右する重要な決断です。あなたのバイクライフを想像しながら、どちらがよりフィットするかを考えてみましょう。

こんなあなたにはDCTがおすすめ!

  • とにかく快適に走りたい: クラッチ操作やシフトチェンジの煩わしさから解放され、アクセルとブレーキ操作に集中したい。
  • 街乗りや渋滞路が多い: ストップ&ゴーが続く都市部での走行や、ツーリング中の渋滞で左手の疲労を劇的に軽減したい。
  • AT限定大型二輪免許で乗りたい: DCTモデルはAT限定免許で運転可能です。
  • スマートでスムーズな走りを好む: バイクが常に最適なギアを選択してくれるため、ギクシャク感のない滑らかな加速と変速を楽しみたい。

DCTは、特に長距離ツーリングでの疲労軽減効果は絶大です。走行モードを選択すれば、燃費重視の走りからスポーティな走りまで、気分に合わせてキャラクターを変化させることも可能です。

こんなあなたにはMTがおすすめ!

  • バイクを操る感覚を重視する: 自分の意志でクラッチを繋ぎ、エンジン回転数をコントロールし、ギアを選択するという一連の操作にこそライディングの醍醐味を感じる。
  • 積極的にスポーツ走行を楽しみたい: コーナー進入時のシフトダウンでエンジンブレーキを自在に操るなど、よりダイレクトなマシンコントロールを求める。
  • 少しでもコストを抑えたい: MTモデルはDCTモデルに比べて車両価格が約11万円安く、車重も10kg軽い。
  • 昔ながらの「バイクらしさ」を愛する: シンプルな機械を自分の手足のように操る感覚を何よりも大切にしたい。

MTモデルの魅力は、そのダイレクト感と人馬一体の感覚に尽きます。レブル1100のパワフルなエンジンを、左手と左足で意のままに操る喜びは、何物にも代えがたいものです。

どちらが良い・悪いという優劣の話では決してなく、完全に好みの世界です。もし可能であれば、ホンダドリーム店などで両方のモデルを試乗し、そのフィーリングの違いをご自身で体感することを強く、強くおすすめします。百聞は一見に如かず、です。

装備と実用性に関する問題点

レブル1100は、グリップヒーターやETC2.0、クルーズコントロール、USBポートといった豪華な装備が標準で備わっており、一見するとツーリングバイクとして死角がないように思えます。しかし、実際の日常的な使い勝手や長期間のツーリングを想定すると、いくつか無視できない実用性の課題が浮かび上がってきます。

購入前に必ず理解しておきたい実用性の課題

  • 積載性(スタンダードモデル): これは繰り返しになりますが、スタンダードモデルの積載能力は「皆無」と言っても過言ではありません。シート下の収納スペースも、ETC車載器や書類でほぼ完全に埋まっています。ツーリングやキャンプ、あるいは日常的な買い物で荷物を積む可能性があるなら、購入と同時にリアキャリアやサイドバッグサポートといった積載用パーツの予算も必ず計上しておきましょう。
  • 航続距離: 燃料タンク容量は13Lと、リッタークラスのツーリングモデルとしてはかなり小ぶりです。オーナーの報告する市街地と郊外を合わせた実燃費は、おおよそリッター20~25km程度。これを基に計算すると、満タンでの航続距離は約260km~325kmとなります。長距離ツーリングで山間部や高速道路を走行する際は、不意のガス欠を避けるためにも、走行距離が200kmを超えたあたりから、早めに給油ポイントを探し始めるのが賢明です。
  • メーターの視認性(2024年以前のモデル): 2024年以前のモデルに搭載されている反転液晶タイプの丸型メーターは、デザイン性は高いものの、日中の強い直射日光下では角度によって表示が見えにくくなるという意見が少なくありません。この点は、前述の通り2025年モデルでフルカラーTFT液晶が採用されたことで、根本的に改善されました。中古車を選ぶ際には、この点を許容できるかどうかが一つの判断基準になります。

特に2点目の「航続距離の短さ」は、タンク容量が13Lと少ないため、多くのオーナーが指摘するポイントです。実際のオーナー報告に基づく実測燃費や、高速道路・下道別の詳細な航続距離データについては、以下の特集記事で詳しく分析しています。

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これらの問題点は、購入してから「こんなはずじゃなかった」と後悔する典型的なパターンです。ご自身のバイクの使い方を具体的にシミュレーションし、これらの課題が許容できる範囲内か、あるいは次にご紹介するカスタムで解決できるかを見極めることが、満足のいくバイク選びに繋がります。

デメリットを補うカスタム方法

整備工場でコンフォートシートやリアサス、スクリーン、サイドバッグを取り付ける日本人メカニック。
イメージ:motofrontier

レブル1100の大きな魅力の一つは、そのシンプルな車体構成ゆえの懐の深いカスタムベースとしての資質です。これまで挙げてきたネガティブな要素の多くは、市場に豊富に出回っている社外パーツや質の高い純正オプションを活用することで、自分の理想のスタイルや用途に合わせて快適に改善することが可能です。

デメリット(悩み)主なカスタム・対策方法代表的なパーツブランド
荷物が積めない(積載性)・リアキャリアを装着し、トップケースやシートバッグを固定
・サイドバッグサポートを取り付け、サドルバッグを装着
KIJIMA, DAYTONA, GIVI, HEPCO&BECKER
航続距離が不安・予備の燃料を携行できるガソリン携行缶とボトルホルダーを設置
・燃費を意識したエコな運転を心がける
お尻が痛い(乗り心地)・クッション性を大幅に向上させた社外品コンフォートシートに交換
・純正シートの上に敷くゲル内蔵シートクッション(ゲルザブ等)を利用
KIJIMA, 純正オプション
ポジションが少し遠い・窮屈・ハンドル位置を手前や上方に移動させるセットバックスペーサーや専用ハンドルバーに交換
・足をより前方に伸ばせるフォワードコントロールキットを装着
HURRICANE, KIJIMA
風圧が辛い(防風性能)・スポーティな印象のヘッドライトカウルや、防風効果の高い大型スクリーンを装着DAYTONA, MRA, 純正オプション

このように、レブル1100は「買って終わり」の完成されたバイクではなく、オーナーと共に成長し、理想の一台へと育てていく楽しみがあるバイクです。ノーマルの状態でいくつかの不満を感じたとしても、それらはカスタムによって解決できる「伸びしろ」と捉えることもできます。

自分のライディングスタイルに合わせて一つひとつパーツを選び、カスタマイズしていく過程も、レブル1100が提供してくれる大きな喜びの一つなのです。


レブル1100に関するよくある質問(Q&A)

Q. 結局、レブル1100はどのような人におすすめですか?

A. 「クルーザーのスタイルは好きだけれど、走りにも妥協したくない」という方に最もおすすめです。伝統的なクルーザーのようなゆったりとした鼓動感よりも、スポーツバイクに近い力強い加速感や軽快なハンドリングを求めるライダーに最適な一台と言えます。逆に、ハーレーダビッドソンのようなVツインエンジンのフィーリングや、長距離をゆったりと流すクラシカルな乗り味を最優先する方には、少しイメージが異なるかもしれません。

Q. レブル1100の乗り出し価格の目安はいくらですか?

A. 乗り出し価格は、車両本体価格に加えて各種諸費用が必要になります。一般的に、車両本体価格にプラス5万円~10万円程度が目安となりますが、販売店によって異なるため、必ず見積もりを取得して確認してください。

【主な諸費用の内訳】

  • 法定費用:重量税、自賠責保険料、印紙代など
  • 登録代行手数料:ナンバープレートの取得などを販売店に代行してもらうための費用
  • 納車整備費用:安全に走行できるよう、車両の最終チェックや組み立てを行う費用

これらの費用はバイクを購入する上で必ず必要になるものです。総額でいくらになるのかを事前に把握しておくことが重要です。

Q. 身長が低いのですが、レブル1100の取り回しは大丈夫でしょうか?

A. 身長に不安がある方にとって、レブル1100の抜群の足つき性は大きなメリットです。2025年モデルのシート高は710mmと低く、多くの方が両足のかかとまでしっかりと接地できるため、停車時の安心感は非常に高いです。しかし、220kgを超える車重は決して軽くはなく、特に傾斜のある場所での押し引きやUターンには慣れが必要です。一番確実なのは、実際に販売店で跨ってみて、車体を左右に振ったり、少し押し引きさせてもらうことです。スペックの数値だけでは分からない「重さの感じ方」をご自身で体感することをおすすめします。

Q. DCTモデルは乗っていて飽きませんか?

A. 「自動変速は楽だけど、操作する楽しみがなくて飽きそう」という心配はよく聞かれますが、多くの場合、それは誤解です。レブル1100のDCTは、スクーターのCVTとは全く異なり、MTのギアチェンジを電子制御で行うシステムです。そのため、ダイレクトな加速感を損なうことはありません。さらに、左手のスイッチで任意にシフトアップ・ダウンが可能なマニュアルモードも搭載されています。気分に合わせて「STANDARD」「SPORT」「RAIN」などの走行モードを切り替えることで、バイクのキャラクターを変化させる楽しみもあります。単なる移動手段としての「楽」ではなく、ライディングの楽しさを維持したまま疲労を軽減してくれる賢い相棒と考えるとしっくりくるでしょう。

Q. レブル1100の主なライバル車種は何ですか?

A. 国内外のいくつかのモデルがライバルとして挙げられます。それぞれのキャラクターが異なるため、比較検討することでレブル1100の個性がより明確になります。

メーカー車種名特徴
ヤマハBOLT(ボルト)空冷Vツインエンジンを搭載し、よりクラシカルで鼓動感のある乗り味が特徴。
カワサキVULCAN S(バルカンS)レブルと同じ並列2気筒エンジンを搭載。よりロー&ロングな伝統的クルーザースタイル。
ハーレーダビッドソンNightster™(ナイトスター)ブランド力と水冷Vツインエンジンによるモダンな走りが魅力。価格帯は大きく異なる。

これらのライバルと比較することで、レブル1100が持つ「クルーザースタイルとスポーツ性能の両立」という独自のポジションがより理解しやすくなるはずです。


レブル1100での後悔を避ける最終チェックポイント

山並みを望む展望地点でレブル1100を停め、落ち着いて景色を見つめる日本人ライダー(総括のイメージ)。
イメージ:motofrontier

ここまで、ホンダ レブル1100について、後悔に繋がりやすいポイントから、モデルごとの詳細な違い、そしてカスタムによる無限の可能性まで、多角的に深く掘り下げて解説してきました。

伝統的なクルーザーのスタイルの中に、獰猛なスポーツバイクの魂を秘めた、非常に個性的でライダーを惹きつけてやまない魅力的な一台であることが、お分かりいただけたかと思います。

おすすめできるライダーの特徴

レブル1100は、既存のカテゴリーの枠には収まらない、全く新しい価値観を提示するバイクです。以下のようなビジョンを持つライダーにとっては、間違いなく最高の相棒となってくれるでしょう。

レブル1100がピッタリな人

  • クルーザーの美しいスタイリングは好きだが、退屈な走りには妥協したくない人
  • 大型バイクのパワーは欲しいが、足つきが悪くて不安を感じていた人
  • DCTの圧倒的な快適性を活用し、スマートかつアクティブにツーリングを楽しみたい人
  • シンプルなプラットフォームをベースに、自分だけのオリジナルな一台を創り上げたい人

その一方で、ハーレーダビッドソンのような伝統的なVツインエンジンの鼓動感、大陸を横断できるほどの長大な航続距離、あるいは最高の積載性をバイクに求めるのであれば、正直に言って他の選択肢を検討した方が、より高い満足度を得られるかもしれません。最も重要なのは、レブル1100が持つ唯一無二の個性、すなわち「スポーティ・クルーザー」というコンセプトを心から愛せるかどうかです。

事前確認でレブル 1100の後悔を防ぐ

最終的に、あなたがレブル1100を手に入れて後悔することのないよう、この記事の最も重要なポイントを最後にまとめます。

  • 自分のライディングスタイル(街乗り中心か、ツーリングか)とバイクの特性が合っているか見極める
  • 航続距離の短さと積載性の低さは、購入後のカスタムで対策することを前提に考える
  • DCTかMTか、スタンダードかTかは、スペックだけでなく必ず試乗してフィーリングで決める
  • 中古車を検討する場合は、リコール対策が確実に実施済みであるかを販売店に厳しく確認する

カタログのスペックやインターネット上の情報だけで、高価なバイクの購入を判断するのは非常に危険です。ぜひ一度、お近くのホンダドリーム店やレンタルバイクサービスを利用して、実際に試乗してみてください。

エンジンをかけ、クラッチを繋ぎ(あるいはDボタンを押し)、少し走り出すだけで、写真や文章では決して伝わらないエンジンの鼓動、車体との一体感、そしてあなた自身との相性が、手に取るようにはっきりと分かるはずです。この記事が、あなたの後悔のない、最高のバイク選びの一助となることを心から願っています。

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