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XSR700のモデルチェンジは待つべき?現行モデルを選ぶ理由と注意点

モデルチェンジの噂に惑わされないための決断ガイドとして、XSR700の現行モデルを選ぶべき理由を示した表紙スライド

こんにちは。「motofrontier」のマコトです。

クラシカルなヘリテイジデザインと最新の走行性能を見事に融合させ、多くのライダーから支持を集めているヤマハの中核モデル、XSR700。しかし現在、ネット上やバイク仲間の間では「近い将来フルモデルチェンジするのではないか」「排ガス規制の影響で現行モデルは生産終了してしまうかも」といった声が頻繁に交錯しており、新車購入のタイミングに迷っている方も非常に多いのではないでしょうか。

私自身、35年以上様々なバイクを乗り継いできましたが、乗り換えのタイミングというのは常に悩ましいものです。決して安い買い物ではないからこそ、次期モデルの動向は慎重に見極めたいですよね。

しかし、様々な市場動向や車両のポテンシャルを総合的に分析した結果としてお伝えすると、次期のモデルチェンジを不確定なまま待つよりも、現行型を「今」検討するのは非常に合理的かつ賢明な選択だと考えています。

この記事では、欧州や国内における排ガス規制の最新動向をはじめ、「シート高835mm」や「タンク容量13L」といった実用面に対するリアルな実態を、詳細なデータとともに徹底的に整理していきます。現行モデルを選ぶメリットを一緒に見ていきましょう。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • 次期モデルチェンジの噂が気になり購入に踏み切れない
  • シート高835mmというスペックを見て足つきに不安がある
  • タンク容量13Lでロングツーリングが快適にできるのか知りたい
  • 排ガス規制の影響で価格が高騰する前に買うべきか迷っている

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問を解消する大きな手助けになるはずです。

XSR700のモデルチェンジを待つべきか

まずは、皆さんが一番気になっているであろう「次期モデル」に関する噂や、グローバルな市場動向について深く整理してみたいと思います。

モーターサイクルのトレンドを牽引する欧州市場の動きやメーカーの戦略を追っていくと、現行モデルが置かれているシビアな状況が少しずつ見えてきます。

次期モデルの噂と現在の動向

欧州市場におけるユーロ5プラス規制がXSR700の生産動向に与える影響を解説したスライド

現在のモーターサイクル業界は、技術的にも環境対応的にも非常に大きな転換点の真っ只中にあります。その最大の要因となっているのが、欧州市場を中心に施行されている新たな排出ガス規制「ユーロ5プラス(Euro 5+)」の存在です。

この新しい規制は、従来のユーロ5基準からさらに一歩踏み込んだ内容となっており、単に新車時の排ガスがクリーンであることだけでなく、「排ガス浄化性能が長期間にわたって適切に維持されているか」をシステム自身に常時監視させるという、非常に厳格な要件をメーカーに求めています。

具体的には、触媒劣化の監視や失火検知など、排出ガス関連システムの異常をより高い精度で検知するための自己診断機能(OBD)の実装が義務付けられているのです。

この厳しい法規制に対して、現時点でヤマハからXSR700のユーロ5プラス対応やフルモデルチェンジに関する明確な公式発表は確認できません。そのため、今後も現行仕様のまま長期的に販売が続くと考えるより、規制対応やラインナップ整理の可能性を意識しておく方が現実的です。

確かに、欧州の公式ウェブサイトでは最新モデルとして白と青の爽やかな新カラーリングが発表されたり、北米などの一部市場ではブラックとゴールドの歴史的なカラーリングが投入されたりといったニュースも見受けられます。

しかし、これらはあくまで環境規制の要件や導入時期が異なる地域における、一時的なラインナップの延長措置に過ぎないという見方が大勢を占めています。エンジンや排気系の根本的なアップデートが行われていない以上、グローバルモデルとしてのXSR700の現行プラットフォームは、一つの区切りを迎えつつあると見るのが自然な流れかなと思います。

現行型の生産終了が予測される背景

Euro 5+およびOBD2-2の自己診断機能義務化による規制の壁と、猶予期間終了による現行XSR700のカタログ落ちリスクを解説したスライド

「厳しい規制の話は欧州メインであって、日本国内にはすぐ影響しないのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらこの環境規制の波は日本市場にも確実に押し寄せています。なぜなら、日本国内においても、欧州のユーロ5プラスとほぼ同等の技術要件を持つ「二輪車OBD2-2(車載式故障診断装置の第2段階)」の装着義務化が段階的に進行しているからです。

この高度な自己診断システムを搭載したOBD2-2の義務化は、完全な新型車においてはすでに適用が開始されています。そして最も重要なポイントは、XSR700のように従来から継続して販売されているモデル(継続生産車)においても、継続生産車に対する猶予期間の終了に伴い、今後の生産分から厳格に適用されることが法的に定められているという事実です(出典:国土交通省『道路運送車両法関係手数料規則及び道路運送車両の保安基準等の一部改正について』)

つまり、この「猶予期間の終了」という明確な期日が、日本国内仕様の現行型XSR700にとって事実上のタイムリミットになる可能性が極めて高いのです。

グローバルなビジネスの観点から考えても、主要市場である欧州でのユーロ5+対応を見送ったヤマハが、日本市場のOBD2-2規制をクリアするためだけに、現行型のXSR700に専用の触媒監視システムや新型ECUを独自に開発・搭載するとは少し考えにくいですよね。

もし日本専用のアップデートが行われない場合、近い将来、現行型XSR700が国内でカタログ落ちする可能性も十分に意識しておきたい状況です。「いつか買おう」とタイミングを図っているうちに、あのシンプルな魅力を持った新車が手に入らなくなってしまうリスクは、しっかり考慮しておく必要があると思います。

排ガス規制と次期モデルを待たない理由

では、仮にヤマハが今後、法規制を完全にクリアした「次期XSR700」を発表したとして、それを待つのが正解なのでしょうか。

ここからは、今後の規制強化がバイク本体の価格やキャラクターにどのような影響を与える可能性があるのかを、兄弟モデルの動向も交えて考察します。

国内OBD2義務化が与える影響

先ほど触れたOBD2-2(車載式故障診断装置の第2段階)の義務化は、単にメーターパネルに警告灯を一つ追加するといった簡単な作業で済むものではありません。エンジンのわずかな失火検知はもちろんのこと、排出ガスを浄化する高価な触媒が正常に機能しているかを、長期間・全走行領域にわたって監視し続ける複雑なシステムが必要になります。

これを実現するためには、排気系の監視機構やECUの処理能力、警告表示、診断機能などを含め、車体側の電子制御システム全体を根底から見直す必要が出てきます。

こうした外からは見えにくい部分への高度な技術投資と部品点数の増加は、当然ながら車両本体価格にダイレクトに跳ね返ってきます。現在、XSR700がベテランからビギナーまで幅広い層のライダーから支持されている理由の一つに、「大型ミドルクラスでありながら手が届きやすい良心的な価格設定」があります。

しかし、法規制対応のための莫大な開発コストや追加部品代が上乗せされる次期モデルにおいて、この「手頃さ」を維持することは物理的・商業的に非常に困難になってくると予想されます。私たちが現在享受している現行モデルのコストパフォーマンスの高さは、電子化が極まる直前の「今の規制基準」だからこそ実現できている、奇跡的なバランスの上に成り立っていると言えるかもしれません。

予想される電子化と価格上昇の傾向

次期XSR700がどのような姿と価格になるかを予測する上で、最も参考になるのが、プラットフォームとエンジンを共有するベースモデル「MT-07」の最新動向です。大幅なアップデートを受けて世界に向けて発表された新型MT-07は、私たちが親しんできたかつてのシンプルな姿から、大幅な電子化・ハイテク化へと大きく舵を切りました。

まず、ライダーの視界に入るメーターは従来のシンプルな反転液晶から、スマートフォンとの連携機能やナビゲーション表示機能を内蔵した5インチのフルカラーTFT液晶へと進化しています。さらに、電子制御スロットル「YCC-T」や走行モード、5インチTFTメーター、Y-AMT(ヤマハ・オートメイテッド・マニュアル・トランスミッション)搭載モデルなど、先進的な電子制御・快適装備が一気に盛り込まれました。

現行XSR700と次期型予測を比較し、フルカラーTFT液晶やY-AMTなどの電子化に伴う価格高騰を予測したスライド

車種・仕様 価格(税込) 主なメーター・装備 特徴・方向性
現行 XSR700 ABS 1,001,000円 丸型LCD / 通常スロットル シンプルでアナログ感が強い
新型 MT-07 ABS 968,000円 5インチTFT / 電子制御スロットル 電子化が進んだ最新仕様
新型 MT-07 Y-AMT 1,056,000円 5インチTFT / Y-AMT(自動変速) より先進的な制御による次世代体験

これら最新の電子デバイスの実装は、利便性や快適性を高める反面、価格の上昇を招いています。現行のXSR700のメーカー希望小売価格は1,001,000円(税込)ですが、もし次期XSR700が登場してMT-07と同等の排気系再設計、フルカラーTFTメーター、自動変速機構などが盛り込まれた場合、ヘリテイジ特有の専用外装パーツのコストも相まって、価格は110万円〜120万円台に近づく可能性も考えられます。

注意点


「モデルチェンジを待つ」ということは、結果的に「より高額で、電子制御が複雑に組み込まれたモデル」を検討することになる可能性が高い点に注意が必要です。シンプルな構成を好む方にとっては、かえって魅力が薄れてしまうリスクがあります。

シンプルなCP2エンジンの希少性

270度クランクの鼓動感とダイレクトな操作性、日常域での分厚いトルクを持つアナログなエンジンの魅力を解説したスライド

XSR700の魅力の本質は、質感の高いアルミパーツを用いたタンクサイドカバーや丸目のヘッドライトといったクラシカルな外観だけにとどまりません。実際に走らせてみて一番の醍醐味だと感じるのは、過剰な電子介入がなく、ライダーの右手(スロットル操作)と後輪がダイレクトに直結しているかのような「機械を操るプリミティブな感覚」にあります。

搭載されている688ccの水冷直列2気筒、通称「CP2エンジン」は、270度位相クランクという特殊な構造を採用しています。このクランク形状により、シリンダー内の爆発間隔があえて不等間隔になり、ライダーはリアタイヤが路面を力強く蹴り出すトラクションの感覚を、右手とシート越しにリニアに感じ取ることができます。

最高出力73PS、最大トルク67N・mというスペックは、決して暴力的ではありませんが、日本の公道やワインディングで使い切るのに最も適した「ちょうど良い」パワー感です。特に日常域で多用する3,000〜6,500回転付近の分厚いトルクは、どんなギアからでも鼓動感を伴いながら力強く加速してくれる頼もしさがあります。

昨今の排出ガス規制への対応によって、多くのバイクの電子制御システムがブラックボックス化し、フルカラー液晶や自動変速化の波が押し寄せています。

そんな時代において、電子制御スロットル(ライドバイワイヤ)すら持たず、ライダーとエンジンがワイヤーを通じて直感的に対話できるシンプルでアナログな現行CP2エンジンを手に入れておくことは、オートバイ本来の楽しさを確保するための優先的に検討する価値の高い選択だと言えます。

足つきや燃費などツーリング性能の解説

ここからは、購入の際にネックとされがちな「実用面」について、データや車体構造の視点から紐解いていきます。

カタログ数値だけでは決して分からない、リアルな実態をお伝えしますね。

シート高835mmでも足つきが良い理由

驚異のスリム設計と装備重量188kgという軽さが、シート高835mmの足つきを助ける理由を図解したスライド

XSR700の購入を検討する際、特に身長160cm台のライダーにとって強い心理的ハードルとなっているのが「シート高835mm」というカタログ上の数値ですよね。兄弟車であり、エンジンや足回りの基本構造を共有するMT-07のシート高が805mmであるのに対し、なぜXSR700は30mmも高く設定されているのか不思議に思う方も多いはずです。

実はこれには、明確な人間工学的な意図があります。MT-07がライダーを車体に沈み込ませてマシンとの一体感を持たせるストリートファイター的なポジションを採用しているのに対し、XSR700は往年の名車に見られるような「リラックスしたアップライトな乗車姿勢」を意図して設計されています。

上体が自然に起きる高めのバーハンドルと、肉厚でフラットなシートを組み合わせることで、上半身も下半身も窮屈さのない、ゆったりとしたポジションを作り出しているのです。

しかし、実際の足つき性はシート高の絶対値だけで決まるわけではありません。モーターサイクルの足つきに決定的な影響を与えるのは「車体の胴回りの幅」です。XSR700のメインフレームには高張力鋼管を用いたバックボーンフレームが採用されており、極限までスリムに設計されています。

さらに直列2気筒という横幅の狭いエンジンの恩恵で、タンク後端からシート前方にかけてのラインが驚くほどギュッと絞り込まれています。これにより、ライダーはガニ股に足を開くことなく、地面に向かって真っ直ぐ足を下ろすことができるのです。

実際のオーナーのインプレッションでも、身長160cm台前半のライダーが「深く座っても母指球から土踏まずあたりまでしっかり接地する」と報告しており、数値から受ける印象よりもはるかに足が届きやすい安心設計になっています。

マコト
マコト
私自身もまたがってみて、足がスッと下りる車体のスリムさに驚きました。835mmという数字だけで諦めるのは本当にもったいないですよ!

なお、XSR700の足つきや乗り味のクセ、MT-07やXSR900との違いについては、XSR700を買って後悔する前に知っておきたいポイントでも詳しく解説しています。

優秀な実燃費と13Lタンクの航続距離

ツーリング好きにとって、13Lという少し控えめな燃料タンク容量は「すぐ給油が必要になって、同行者に気を使わせるのでは?」という運用面の懸念を生むポイントだと思います。

昨今のミドルクラスのアドベンチャーモデルなどが15L〜20Lの大型タンクを備えていることを考えると、少なく感じるのも無理はありません。これは、XSR700がアルミカバーを用いた美しいティアドロップ形状や、車体全体のスリムなプロポーションを最優先にデザインした結果です。

しかし、この不安はCP2エンジンの極めて優秀な熱効率と燃費性能によって見事にカバーされます。国土交通省に届け出られているWMTCモード値(実際の走行環境に近いとされる国際基準)でも24.6km/Lという、大型バイクとしては非常に優秀な数値が公表されています。

さらに、オーナー投稿型の燃費記録サイト(みんカラなど)に蓄積された700件を超える実測データを検証すると、なんと平均で約26〜27km/L前後という、カタログ値を超える実燃費が確認されています。

信号の少ない郊外へのロングツーリングや、エンジンの回転数を無駄に上げず早めのシフトアップを心がけたスムーズな走り方をすれば、実燃費は29km/L〜32km/Lの領域にまで伸びることも珍しくありません。この数値を13Lタンクに当てはめてみましょう。

13Lタンクでも郊外ツーリングで28〜32km/Lの低燃費を発揮し、約364〜416kmの航続距離を実現することを示すスライド

走行シーンの目安 実燃費の傾向 13Lでの理論上の航続距離
郊外ロングツーリング(低回転維持) 28.0 〜 32.0 km/L 約 364 〜 416 km
市街地・街乗り(ストップ&ゴー) 25.0 〜 27.0 km/L 約 325 〜 351 km
スポーツ走行(高回転・加速重視) 20.0 〜 24.0 km/L 約 260 〜 312 km

このように、燃料計の目盛りに安全マージンを取って考えても「満タンで300km以上の無給油走行」が十分に可能なポテンシャルを持っています。13Lという限られた容量が、ロングツーリングの進行を妨げる致命的な弱点になることは、実用上ほとんどないと言って良いレベルに仕上がっています。

同じCP2系エンジンを積む兄弟車の燃費傾向については、MT-07の実燃費と13Lタンクの航続距離を検証した記事でも詳しく解説しています。

軽量スリムな車体がもたらす快適性

足つき性の良さや日常での扱いやすさに直結するもう一つの決定的な要因が、車両の圧倒的な軽さです。XSR700は、ガソリンやエンジンオイル、冷却水をすべて満たした、すぐに走り出せる「装備重量」の状態で、わずか188kgに抑えられています。

一般的な700cc〜800ccクラスの大型自動二輪車(例えば4気筒モデルやアドベンチャーモデル)が平気で210kgを超える重量を持っていることを考えれば、この188kgという数値がいかに驚異的な軽さであるかがお分かりいただけるかと思います。

車体がこれほどまでに軽いと、ライダーが日常的に受ける恩恵は計り知れません。まず、信号待ちでの停車時に道路のわだちや傾斜などで車体がわずかに傾いたとしても、ライダーが片足で支えるために必要な筋力が最小限で済みます。これにより、大型バイク特有の「立ちゴケ」に対する精神的なプレッシャーが劇的に軽減されます。

また、自宅の狭い駐車場での押し引きや、ツーリング先でのUターン、砂利道の駐車場といった悪条件の場所でも、まるで400ccクラスの中型バイクを扱っているかのようにスイスイと取り回しを行うことができます。

身長があまり高くない方や、体力に少し自信がないベテランライダーであっても、乗車して座ったままの状態で、足の力だけで車体を前後に動かすことが十分に可能な軽さです。この「圧倒的な軽さからくる心理的なハードルの低さ」こそが、億劫にならずに気軽にガレージから引っ張り出したくなる最大のモチベーションに繋がっています。

長距離ツーリングの疲労軽減効果

XSR700のツーリング適性を語る上で、燃費と同等、あるいはそれ以上に大切なのが「長距離走行時におけるライダーの疲労軽減効果」です。フェアリングを持たないネイキッドスタイルであり、純粋なグランドツアラーとして設計されたモデルではないものの、XSR700は長旅を快適にこなすための隠れた素質をしっかりと備えています。

その秘密の一つが、前述した「アップライトな乗車姿勢」です。スーパースポーツモデルのように極端な前傾姿勢を強要されないため、走行中の脊椎が直立に近い自然な状態に保たれます。

これにより、ヘルメットの重さを支えるために首を無理に持ち上げ続ける必要がなくなり、肩の筋肉や手首にかかる自重の負担が劇的に少なくなります。一日中走り回って帰宅した後の身体のバキバキ感が、前傾ポジションのバイクとは比べ物にならないほど軽いことに、きっと驚かれるはずです。

さらに、CP2エンジンの心臓部である270度位相クランクがもたらす特性も大きく貢献しています。シリンダーの不等間隔爆発は、直列4気筒のような滑らかな回転感とは異なり、トコトコという心地よい低周波の鼓動感をライダーに伝えてくれます。

高速道路の一定巡航でもエンジンの存在感を楽しみながら、豊かなトルクに身を任せてリラックスして走れるのが魅力です。これにより肉体的な疲労だけでなく精神的な疲労も大幅に低減されるのです。これらの優れたパッケージングにより、XSR700は第一級のツーリングマシンとしての顔も併せ持っています。

XSR700のモデルチェンジに関するQ&A

ここでは、XSR700の購入検討者がよく抱く疑問について、一問一答形式でわかりやすく解説していきます。

次期新型モデルを待つ判断基準

次期モデルの発表を待つべきか、現行型を買うべきかの判断は、バイクに何を求めているかで明確に分かれます。

  • 最新装備を重視する方: フルカラーTFTメーターやスマートフォン連携、クラッチ操作を自動化する「Y-AMT」のような先進的なデバイスに強い魅力を感じる方は、価格上昇を考慮した上でも、次期モデルの正式発表を待つ選択は十分にありです。
  • アナログ感を重視する方: 一方で、機械式に近いシンプルな操作感、過剰な介入のないダイレクトなエンジンのパルス感、そして現在の価格帯のバランスに魅力を感じるのであれば、現行モデルを優先的に選ぶのがおすすめです。

今後の排ガス規制対応により、大型バイクのハイテク化は避けられない傾向にあるため、自身の優先順位を整理することが大切です。

上位モデルとの違いで迷っている方は、XSR700とXSR900の比較記事も参考にすると、自分に合う排気量や装備の方向性が整理しやすくなります。

足つきを改善するカスタマイズの方法

シート高835mmという数値にどうしても不安がある場合でも、XSR700には確実な足つき改善の手段が用意されています。

  • 純正ローダウンシートの導入: ワイズギアから専用設計のローダウンシート(メーカー希望小売価格:53,900円 税込)が販売されています。シートの厚みと形状が最適化され、約20mm程度の足つき向上が見込めます。
  • リアサスペンションの調整: カスタムしやすいボルトオン構造のリアフレームを活かし、KYB製などの高性能サスペンション(参考価格:87,780円 税込)に交換して、自分の体重に合わせて乗車時の沈み込み量(サグ)を適切に調整することも非常に効果的です。

これらに加え、ライディング用の厚底ブーツを併用することで、さらに安定した接地感を確保できる傾向にあります。※パーツの価格は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトや販売店で確認してください。

ロングツーリングの給油タイミング

13Lという限られたタンク容量でのツーリングでは、余裕を持った給油計画を立てることが、ガス欠の不安をなくし精神的な安心に繋がります。

実際のツーリングでの実燃費は28〜32km/Lまで伸びることが多いため、理論上は350km以上走れますが、安全マージンを考慮し「トリップメーターが250km〜300kmに達した段階を目安にガソリンスタンドを探し始める」という運用スタイルが、多くのオーナーの間で定石となっています。

人間工学的にも、疲労蓄積を防ぐために距離にして100km〜150kmごとに適度な休憩を取ることが推奨されます。そのため、休憩の2〜3回に1度のペースで忘れずに給油を行えば、ストレスを感じることなく快適にツーリングを進行できます。

結論:XSR700のモデルチェンジ前に買う

ここまで、XSR700の次期モデルに関する動向や、実用面における現行モデルの圧倒的な強みについて、様々な角度から一緒に見てきました。
最後に、本記事の重要なポイントを振り返っておきましょう。

この記事のポイント

  • 排ガス規制により現行エンジンの存続は厳しく、次期型は価格上昇と電子化が予想される
  • シート高835mmでも、スリムな車体と188kgの軽さにより見た目以上に足つき・取り回しが良い
  • 実燃費は優秀で、13Lタンクでも工夫次第で300km以上のツーリング航続距離が確保可能
  • アナログな操作感を楽しめる現行のCP2エンジンは、新車で選べるうちに検討しておきたいタイミング

次期モデルの噂が絶えないXSR700ですが、「いつ出るか、いくらになるか分からない新型」を漠然と待つよりも、すでに実用面・性能面ともに極めて高い完成度を誇る現行モデルを選ぶのは、非常に賢明な選択だと私は思います。

シンプルな造りとCP2エンジンの心地よい鼓動感は、流行や激しいスペック競争に左右されない、普遍的な魅力を持っています。過剰な電子制御が入る前の、バイク本来の純粋な「操る楽しさ」を味わえるのは今がベストなタイミングかもしれません。

少しでも気になっている方は、在庫が安定している今のうちに、ぜひお近くの販売店で実車にまたがってみたり、見積もりを相談してみてくださいね。きっと、カタログの数値では伝わらない圧倒的な軽さと、エモーショナルな魅力を体感できるはずです。

※本記事は執筆時点の情報に基づきます。価格・相場・仕様・法規制等は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式機関やメーカー公式サイト、販売店などで直接ご確認ください。

【免責事項】
本記事の情報は執筆時点のものです。バイクの価格相場、スペック、関連する法規制(車検・道路交通法等)は、市場の動向や法改正により変更される場合があります。
また、メンテナンス、カスタム、ライディング技術の実践は自己責任となります。当ブログの情報を参考に行った作業や走行によって生じた損害、事故、トラブルについて、管理者は一切の責任を負いかねます。具体的な購入・契約・重要保安部品の整備については、必ず専門業者や公式情報をご確認ください。

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