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XSR700をスクランブラー化する方法!17インチタイヤ・マフラー・実用カスタムを解説

XSR700を本格スクランブラーへ。街乗りから林道まで見た目と走破性を両立する実用カスタム完全ガイド

こんにちは。「motofrontier」のマコトです。

今回は、ヤマハのXSR700をワイルドなダートスタイルに変えるカスタムについてお話しします。XSR700のスクランブラー化について調べていると、17インチの極太ホイールのままブロックタイヤが履けるのか、アップマフラーにすると実用性はどうなるのかなど、具体的な疑問が次々と湧いてくるのではないでしょうか。

この記事では、カスタムの基本知識からパーツの選び方まで、XSR700が持つ本来のポテンシャルを引き出し、ストリートから林道までしっかり遊び尽くせるスクランブラースタイルを作るための実践的なポイントを詳しく解説していきますね。

なお、XSR700そのものの評価や弱点、MT-07との違いが気になる方は、XSR700が不人気と言われる理由を検証した記事もあわせて参考にしてみてください。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • 極太の17インチホイールのままでオフロードタイヤが履けるのか不安
  • ハイマウントマフラーにすると熱害や積載性に問題が出ないか気になる
  • ロードバイクベースの車体で本当に未舗装路を走れるのか疑問がある
  • 見た目だけでなく実用性もしっかり兼ね備えたカスタムの正解が知りたい

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問を解消する大きな手助けになるはずです。

XSR700のスクランブラー化の魅力

XSR700は一見すると都市型のネオクラシックバイクですが、実はダートスタイルにカスタムするベース車両として優れた資質を秘めています。まずは、なぜこのバイクがスクランブラー化に向いているのかを見ていきましょう。

スクランブラーカスタムの基本と特徴

スクランブラーというスタイルは、ロー&ロングの姿勢で舗装路を駆け抜けるカフェレーサーとは対照的に、ライダーが上体を起こして乗るアップライトなポジションと、サスペンションのストロークを感じさせる腰高なシルエットが特徴です。

反対に、低く構えたスポーティな方向性を狙うなら、XSR700をカフェレーサー化する方法も参考になります。

XSR700は、標準状態でも835mmというやや高めのシート高を持ち、ライダー側にグッと寄った自然なハンドル位置が設定されています。このアップライトな乗車姿勢は、オフロード走行において必須となるスタンディング(立ち乗り)への移行をスムーズにしてくれます。

さらに、186kgというクラス最軽量レベルの車体重量としなやかな鋼管ダイヤモンドフレームの組み合わせは、ダートでの取り回しにおいてライダーの負担を大きく軽減してくれます。つまり、XSR700はスクランブラーの「骨格」としての条件をすでに高次元で満たしているんです。

CP2エンジンとオフロードの相性

XSR700がダートに強い理由。軽量な車体、835mmのシート高、強烈なトラクションを生む270度クランクのCP2エンジン

XSR700をスクランブラー化する上で、車体の軽さと並ぶ最大の武器となるのが、搭載されている689ccの「CP2(クロスプレーン・コンセプト)」エンジンです。このエンジンは単にパワーがあるだけでなく、未舗装路でのトラクション(タイヤが路面を蹴る力)確保において、非常に扱いやすい特性を持っています。

その秘密は「270度クランク」の採用にあります。一般的な180度クランクが等間隔に近いリズムで爆発を繰り返すのに対し、270度クランクは不等間隔で燃焼と爆発を行います。この不等間隔爆発は、後輪に駆動力を伝える際、爆発と爆発の間にわずかな「休止時間」を作り出します。

ダートの軟弱な土や砂利の上では、この一瞬の休止時間がタイヤのブロックを路面に食い込ませ、滑りかけたグリップを回復させる猶予を与えてくれます。アクセルを開けたときにズルズルと滑り続けるのではなく、路面をしっかり掴んで前に進む強烈なトラクションを生み出してくれるのです。

ポイント


実際、過酷なダートを走破するための本格アドベンチャーモデル「テネレ700」にも、同系統のCP2エンジンが採用されています。(出典:ヤマハ発動機株式会社『CP2エンジン テクノロジー』) 同じ思想を持つエンジンを搭載しているという事実が、XSR700の扱いやすさを考えるうえで大きな根拠になりますね。

オフロード仕様構築のポイントと理由

ロードバイクの雰囲気を払拭し、機能的なダートスタイルを作り上げるには、どこから手をつければいいのでしょうか。具体的なアプローチと手順を解説します。

XTributeに見るカスタムの指標

XSR700をスクランブラー化する際、私たちが最も参考にすべき確実なお手本があります。それが、欧州ヤマハが公式にリリースしている派生モデル「XSR700 XTribute(エックストリビュート)」です。

このモデルは、1970年代に登場した伝説的なデュアルパーパスマシン「XT500」へのオマージュとして開発され、1981年式XT500を思わせるカラーリングやスクランブラー装備を採用しています。つまり、メーカー自らが「XSR700にどのような変更を加えれば、機能的かつ視覚的なダート感を引き出せるのか」を示した公式の解答群と言えます。

XTributeの構成を見ると、単なる見た目の装飾ではなく、ライダーの身体と車体が接する「エルゴノミクス(人間工学)」の最適化が最優先されています。本質的なスクランブラーを目指すなら、まずはこの設計思想に学ぶのが王道ルートです。

スクランブラー化で優先したいカスタム順序

XSR700をスクランブラー化する5つの王道手順。タイヤ、ハンドル&ペグ、プロテクション、ハイフェンダー、マフラーの順に最適化

実際のカスタムを進めるにあたって、「結局どこから始めればいいの?」と迷う方も多いと思います。実用性と視覚的な変化のバランスを考慮すると、以下の順番で手を入れていくのがおすすめです。

  1. タイヤの交換:見た目の印象と、未舗装路での走行性能が最も劇的に変わります。
  2. ハンドルとペグの交換:スタンディング時の操作性とホールド感を高め、車体をコントロールしやすくします。
  3. プロテクションパーツの追加:ラジエーターガードやフォークブーツなど、ダート走行時の飛び石から車体を守る装備を固めます。
  4. ハイフェンダー化:泥詰まりを防ぐ実用性と、オフロード車特有のシルエットを演出します。
  5. ハイマウントマフラーの導入:見た目の完成度は一気に高まりますが、熱害や積載対策とセットで考える必要があります。

一気に全てを変える必要はありません。自分の乗り方や予算に合わせて、優先順位の高いものから少しずつ手を入れていくのもカスタムの醍醐味ですね。

ハンドルとシートによる操作性の向上

前後移動と車体コントロールをスムーズにする操作系パーツの最適化。ワイドトラッカーハンドル、フラットシート、オフロードフットペグ

乗車姿勢の最適化において、真っ先に手を入れるべきなのがハンドルバーです。標準のハンドルから、クロスビーム(ブレース)付きのワイドなトラッカーハンドルへと換装します。

ダート走行中、前輪が岩や深い轍に弾かれた際、その衝撃はダイレクトに腕に伝わります。ハンドル幅を広げることは物理的なテコ比を増大させ、少ない力でフロントタイヤの暴れを抑え込むことを可能にします。

次に重要なのが、フラットシートへの変更です。標準の段付きシートはお尻をホールドしやすい反面、オフロードで求められる「極端な前傾」や「極端な後傾」といった前後の体重移動の邪魔になります。フラット形状にすることでこの動きがスムーズになり、アイポイントが高くなることで車体の倒し込みも軽快に感じられるようになります。

ペグやフォークブーツの実用的な役割

足元のコントロール性を確保するためには、ギザギザのワイドなオフロードフットペグ(ステップ)への変更が非常に有効です。標準のラバーマウントペグは、泥や水に濡れたブーツで踏み込むと致命的な滑りを引き起こします。オフロードペグにすることで、スタンディング時の安心感が劇的に向上します。

また、フロントフォークのインナーチューブを覆うフォークブーツ(ゲイター)も重要な機能部品です。前走車が跳ね上げた石や泥からチューブ表面を保護し、フォークシールの寿命を延ばしてくれます。フロント周りがブラックアウトされることで足回りが極太に見え、重厚感も演出できます。

マコト
マコト
ラバーインサートを取り外せるデュアルパーパス用のペグを選べば、街乗りでは快適に、林道ではグリップを最大化するという賢い使い分けができて本当に便利ですよ!

実用性を兼ね備えたカスタムパーツ比較

ここからは、スクランブラー化の完成度を左右する大物パーツであるタイヤやマフラー、そしてプロテクションパーツについて深く掘り下げていきます。

代表的なスクランブラー化パーツ候補

各パーツごとに、カスタム市場で高く評価されている代表的なメーカーや候補をまとめました。パーツ選びの参考にしてみてください。

カスタム箇所 代表的な候補・メーカー 主な目的と効果
ハンドル ProTaper系(EVO Carmichaelなど) テコ比の増大によるフロントのコントロール性向上
タイヤ MT60RS / AX41S / TKC80 / Rally STR 見た目の迫力アップと未舗装路でのグリップ力確保
マフラー Akrapovic / SC-Project / Mivv / Kelpi Customs 最低地上高の確保とスクランブラーらしいシルエット構築
積載システム SW-Motech Legend Gear ハイマウントマフラーとの干渉を回避する非対称積載
保護パーツ R&G(ラジエーターガード) / Hepco & Becker(ライトガード) 飛び石や泥からエンジンやレンズ等の重要部品を守る

17インチ対応のブロックタイヤ比較

XSR700の17インチホイールに適合するブロックタイヤ4選(Pirelli MT60RS、Continental TKC80、Bridgestone AX41S、Pirelli Rally STR)

XSR700のカスタムにおいて、最大の不安要素になりがちなのがタイヤ選びです。フロント120/70-17、リア180/55-17というスーパースポーツ顔負けの極太ホイールのままで履けるブロックタイヤはあるのか、心配になる方も多いでしょう。

結論から言うと、近年のアドベンチャーブームにより、17インチに適合する高性能なデュアルパーパスタイヤは豊富にリリースされています。代表的な4銘柄の特徴を比較してみましょう。

タイヤ銘柄 オン/オフ比率目安 特徴と傾向
Pirelli MT60RS 60% / 40% ハイグリップコンパウンド採用。深いバンク角にも対応し、オンロードのスポーツ走行とウェット性能が極めて高い。最もバランスが良い選択。
Continental TKC80 40% / 60% 大型の独立ブロックで泥抜けが良く、オフロード寄りの走破性を重視しやすい。ただし舗装路では、銘柄や車両との相性によってロードノイズや振動を感じる場合がある。
Bridgestone AX41S 60% / 40% スクランブラー専用設計。リアにデュアルコンパウンドを採用し、センターの耐摩耗性とショルダーのスポーツグリップを両立。ルックスも美しい。
Pirelli Scorpion Rally STR 70% / 30% シリカ高配合で高速巡航時の安定性が高い。長距離ツーリングをメインとしつつ、フラットダートも楽しみたい方に人気。

日常の街乗りから週末の林道まで、乗り味の急激な変化に戸惑うことなく移行したい方にはMT60RSやAX41Sがおすすめしやすい選択肢です。逆に、多少の快適性を犠牲にしてでも、圧倒的なワイルドさと泥道での走破性を最優先したい方にはTKC80がマッチします。

ハイマウントマフラーと熱対策の知識

ハイマウントマフラーの熱対策と積載の工夫。断熱シートの追加と、干渉を避ける非対称バッグの活用

右側面の上方へパイプを取り回す「ハイマウントマフラー」は、スクランブラーのアイデンティティです。アンダーマフラーを取り去ることで車体下部に抜け感が生まれ、一気に軽快なシルエットへと変貌します。

しかし、ハイマウントマフラーを装着した場合、右足への強烈な熱害が発生しやすくなります。エキゾーストパイプが右ふくらはぎから太ももの裏側を通過するため、夏の渋滞や林道での極低速走行時には、立ち上る輻射熱がかなりの負担になる場合があります。

注意点


マフラー付属のヒートシールドだけでは熱を防ぎきれないことが多いです。この問題を解決するには、DEIなどの高度な断熱シート(インシュレーター)をエキパイとシールドの隙間に裏貼りするといった、物理的な熱対策を併せて行うことを強くおすすめします。

ハイフェンダーとプロテクターの役割

過酷な環境での致命的なトラブルを防ぐフロント周りの実用装備。ハイマウントフェンダー、フォークブーツ、各種ガード類

フロント周りのドレスアップは、見た目だけでなく過酷な環境から車体を守る重要な役割を果たします。

ブロックタイヤを履いて泥深い未舗装路に入ると、純正の低いフェンダーでは泥が蓄積し、最悪の場合は前輪がロックするリスクがあります。これを防ぐのがハイマウントフェンダーキットです。ヘッドライト下部まで位置を引き上げることで泥詰まりを回避し、躍動感あるフロントビューを作り出します。

さらに、飛び石から高価なガラスレンズを守るヘッドライトガードや、極薄のアルミフィンを保護するラジエーターガードを追加します。特にラジエーターガードは、水路の破損による自走不能トラブルを防ぐためにも、ダート走行を視野に入れるなら優先して装着したいパーツと言えます。

XSR700のスクランブラーに関するQ&A

XSR700をスクランブラー化する際によくある疑問を、Q&A形式でまとめました。

マフラー変更時の積載性への影響と対策

ハイマウントマフラーにすると右側にパイプが張り出すため、左右対称の一般的な大型サイドバッグは装着できなくなります。この積載問題は、以下の工夫で解決できます。

  • 非対称(アシンメトリー)な積載システムを導入する:SW-Motechの「Legend Gear」のように、マフラー側(右)には浅いLC1バッグ(9.8L)、反対側(左)には大容量のLC2バッグ(13.5L)をマウントできるシステムを選ぶ。
  • サイドサポートステーを追加する:バッグが内側に振れて高温のマフラーに接触するのを防ぐ専用ステーを装着する。

こうした非対称バッグや適切なステーを活用すれば、キャンプツーリングにも対応できる計23L以上の積載量を確保することが十分に可能です。

ブロックタイヤでの舗装路の乗り心地

純正のロードタイヤから厚みのあるブロックタイヤに変更すると、タイヤ自体の重量(バネ下重量)が増加します。これにより、ステアリングの切り返しや倒し込みが少し重く感じられることが一般的です。
また、TKC80のようにブロックの独立性が強いタイヤは、低速時にゴロゴロとしたロードノイズや微小な振動がハンドルに伝わりやすくなります。

しかし、MT60RSやAX41Sのような最新のストリート向けブロックタイヤを選べば、舗装路でのグリップ力や安全マージンを大きく損なうことなく快適に走ることができます。ハンドルをワイド化してテコ比を稼ぐことで、ハンドリングの重さを相殺するのも有効なテクニックです。

カスタム時の車検適合性の確認ポイント

マフラーやハンドルを変更した際の車検については、以下の条件を満たしているか確認が必要です。

  • マフラーの音量と排ガス規制:装着するマフラーが、車両の年式に応じた騒音規制および排出ガス規制(JMCA認定など)をクリアしているか。
  • 車体寸法の変更:ワイドハンドルへの変更で、車検証に記載されている車幅や高さから大きく変わる場合、構造変更や記載変更の対象になる場合があります。一般的には幅±2cm、高さ±4cmを超える変更が一つの目安とされるため、事前確認が重要です。

これらは保安基準を満たしていることが前提となりますが、最終的な判断は陸運局の検査員によります。心配な方は、事前にカスタムショップやディーラーに相談して仕様を決めていくと安心ですね。

XSR700のスクランブラー化まとめ

いかがだったでしょうか。XSR700のスクランブラー化について、カスタムの順序からパーツ選びのポイントまで解説してきました。

この記事のポイント

  • 270度クランクのCP2エンジンはトラクション確保に優れダートに強い
  • 操作性を高めるワイドハンドルとフラットシートへの変更がカスタムの基本
  • 17インチ極太ホイールのまま履ける高性能なブロックタイヤの選択肢は豊富
  • ハイマウントマフラー化には断熱材や非対称バッグでの物理的対策が必須

XSR700をベースにしたスクランブラーは、単なる見た目のカスタムにとどまらず、街乗りから週末の林道まで幅広く遊べる実用的なマシンに仕上がります。

まずはタイヤやハンドルといった費用対効果の高い部分から手を入れて、少しずつ自分の理想のスタイルに近づけていくのもバイクの大きな楽しみです。ぜひ、今回紹介したパーツ候補を参考に、あなただけの最高の一台を作り上げてくださいね!

※本記事は執筆時点の情報に基づきます。価格・相場・仕様・法規制等は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式機関や販売店で直接ご確認ください。

【免責事項】
本記事の情報は執筆時点のものです。バイクの価格相場、スペック、関連する法規制(車検・道路交通法等)は、市場の動向や法改正により変更される場合があります。
また、メンテナンス、カスタム、ライディング技術の実践は自己責任となります。当ブログの情報を参考に行った作業や走行によって生じた損害、事故、トラブルについて、管理者は一切の責任を負いかねます。具体的な購入・契約・重要保安部品の整備については、必ず専門業者や公式情報をご確認ください。

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