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CBR650Rの燃費を徹底解説|オーナーの口コミから維持費、ライバル比較まで

夕焼けに照らされるホンダ CBR650R が郊外の道路に停車しているシーン。赤と黒のボディが夕日を反射し、高品質な16:9構図でバイクの美しいデザインと質感を際立たせたアイキャッチ用画像。

シャープなスタイリングと胸のすくような4気筒サウンドで人気のホンダ CBR650R。購入を検討する上で、多くの方が気になるのが「実際の燃費はどのくらいなのか?」という点ではないでしょうか。

この記事では、オーナーのリアルな声をもとにCBR650Rの燃費性能を徹底的に掘り下げます。パワフルな馬力と航続距離のバランス、注目の2025年モデルの情報、さらにはカスタムマフラーが燃費に与える影響についても解説。

また、cbr400rの燃費や兄弟車であるcb650rの燃費、そしてライバルとなるcbr600rrの燃費、ヤマハのmt07の燃費、カワサキのz650rsの燃費やz650の燃費と比較することで、CBR650Rがあなたのバイクライフに最適な一台かどうかを判断する材料を提供します。

あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?

  • CBR650Rのカタログ燃費と実燃費の差が知りたい
  • 1回の給油でどれくらいの航続距離が見込めるのか不安
  • ライバル車種と比べて年間の維持費は高くなってしまうのか
  • 購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔したくない

もし一つでも当てはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。

CBR650Rの燃費は良い?悪い?

CBR650R ホンダ公式画像
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この章では、CBR650Rの燃費性能について、最も気になる「実際の数値」に焦点を当てて解説します。オーナーから寄せられた口コミを基にしたリアルな実燃費や、ツーリング計画に欠かせない航続距離の目安を詳しく見ていきましょう。カタログスペックだけでは分からない、CBR650Rの経済性を明らかにします。

オーナーが語るリアルな実燃費

ホンダ CBR650R マットブラック×レッドラインが夕暮れの郊外ワインディングロードに停車している16:9構図。実燃費やツーリングシーンを想起させる自然光の高品質イメージ。
イメージ:motofrontier

CBR650Rの実燃費は、街乗りでリッターあたり約16km〜21km、高速道路や郊外でのツーリングでは約23km〜28kmが一般的な目安と言えるでしょう。この数値は、多くのオーナーレビューや燃費記録サイトで報告されている平均的な値です。

言うまでもなく、バイクの燃費は乗り方や走行環境によって大きく変動します。特にCBR650Rのようなスポーツバイクは、ライダーのアクセルワークが燃費に直結しやすい傾向にあります。

4気筒エンジンの高揚感あふれるサウンドを聞きたくて高回転域を多用すれば燃費は悪化しますし、逆に燃費を意識してスムーズな運転を心がければ、驚くほど良好な数値を記録することもあります。

実際のオーナーの口コミを見てみると、その傾向がより鮮明に分かります。

「都内の通勤でストップ&ゴーを繰り返すと、燃費は16km/Lくらいまで落ち込むことも。でも、休日に高速道路を使って郊外へツーリングに行くと、28km/L以上を叩き出すこともあり、そのギャップに驚きます。」といった声が多数聞かれます。

これは、信号の少ない道を一定速度で巡航できる状況が、エンジンにとって最も効率の良い状態だからです。

また、ホンダ公式サイトで公表されているWMTCモード値21.3km/Lです。WMTCモードとは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準の走行モードで測定された燃費で、実際の走行状況に近い、より実用的な指標とされています。オーナー達の実燃費報告も、この数値を概ね裏付けていると言えるでしょう。

CBR650Rの実燃費目安(まとめ)

  • 市街地・街乗り:16km/L 〜 21km/L (ストップ&ゴーが多いと悪化)
  • ツーリング・高速道路:23km/L 〜 28km/L (スムーズな走行で向上)
  • カタログ燃費(WMTCモード):21.3km/L (実燃費に近い指標)

これらの声から、CBR650Rは決して燃費が悪いバイクではありません。しかし、4気筒エンジンの「おいしい部分」を味わおうとすれば相応に燃料を消費します。逆に言えば、ライダーの意思次第で、スポーツ走行の楽しさと経済性を両立させることができる懐の深いバイクなのです。

満タンでの航続距離はどのくらい?

ホンダ CBR650R マットブラック×レッドラインがガソリンスタンドで給油されているシーン。ツーリング途中の満タン給油をイメージさせる構図で、航続距離や燃費に関する内容に最適な高品質16:9画像。
イメージ:motofrontier

CBR650Rの燃料タンク容量は15Lです。この数値を基に航続距離を計算すると、おおよそ300km〜400kmが安心して走行できる距離の目安となります。

例えば、ツーリング時の平均燃費を少し保守的に見積もって23km/Lと仮定した場合、航続距離は「23km/L × 15L = 345km」となります。これだけの距離を走れれば、日帰りツーリングはもちろん、1泊2日の行程でも給油計画に大きな不安を感じることは少ないでしょう。

ただし、これはあくまで計算上の理論値です。実際には、燃料警告灯が点灯してからガス欠になるまで走り続けるライダーは稀で、精神的な余裕を持つためにも早めの給油が推奨されます。

そのため、多くのオーナーは「トリップメーターが250km〜300kmに達したら、次のガソリンスタンドを探し始める」という使い方をしているようです。これが「安心航続距離」と言えるでしょう。

旧モデルは燃料計がなくトリップメーターでの管理が必須

2024年モデルより前のCBR650Rには、詳細な燃料残量を示すバーグラフ式の燃料計が装備されていませんでした。燃料が少なくなると警告灯が点灯するのみのシンプルな仕様です。

そのため、給油のタイミングを把握するには、給油の都度トリップメーターをリセットし、走行距離で管理することが基本となります。2024年モデルからは視認性の良いカラーTFTメーターが採用され、燃料計も表示されるようになったため、利便性は大きく向上しています。

他のモデルと比較すると、弟分のCBR400Rのタンク容量は17L、スーパースポーツのCBR600RRは18Lとなっており、CBR650Rの15Lはややコンパクトに感じられるかもしれません。しかし、燃費性能とのバランスを考慮すれば、そのキャラクターに見合った十分な航続性能を確保していると言えます。

燃費に関わるスペックと最新情報

ここでは、CBR650Rの燃費に影響を与えるエンジン性能や馬力、そしてカスタムパーツについて詳しく解説します。性能と経済性の絶妙なバランスを理解することで、CBR650Rの魅力がより深くわかるはずです。また、多くのライダーが注目している2025年モデルの最新情報にも触れていきます。

95馬力のパワーと燃費のバランス

ホンダ CBR650R マットブラック×レッドラインが日本のワインディングロードを力強く加速しているシーン。ライダーは日本人で白いフルフェイスヘルメットを着用し、安全に走行。95馬力のパワーと燃費バランスを表現した16:9構図。
イメージ:motofrontier

CBR650Rは、最高出力95馬力を12,000回転という高回転域で発生させる、パワフルな水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンを搭載しています。

「95馬力」という数値だけを見ると、燃費面で不利に感じるかもしれません。しかし、このバイクの真骨頂は、高出力でありながらも、日常的に使用する低〜中回転域での扱いやすさが徹底的に追求されている点にあります。この扱いやすさこそが、結果的に良好な燃費に繋がっているのです。

ホンダ伝統の直列4気筒エンジンは、アイドリング付近からでも非常に滑らかで、力強いトルクを淀みなく発生させます。そのため、6速・時速60kmといった低回転での巡航も得意で、ギクシャクすることなくスムーズに走行できます。

このフレキシブルなエンジン特性が、無駄なシフトチェンジやアクセル操作を減らし、燃費の向上に大きく貢献しています。

実際にワインディングを走ると、そのバランスの良さが際立ちます。6,000〜8,000回転あたりを維持するだけで、胸のすくような加速とサウンドを堪能でき、十分にエキサイティングな走りを楽しめます。

リッタークラスのスーパースポーツのように、公道ではパワーを持て余してしまう感覚とは異なり、「エンジンを操っている」という満足感を存分に味わえるのです。この「公道で楽しめるパワー」と「実用的な燃費」の見事な両立こそ、CBR650Rが多くのライダーに支持される最大の理由と言えるでしょう。

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マフラー交換で燃費は変化するのか

ホンダ CBR650R マットブラック×レッドラインがマフラー交換後のテスト走行をしているシーン。チタン調のアフターマーケットマフラーが装着され、コーナーを駆け抜ける日本人ライダー。マフラー交換による燃費変化を象徴する16:9画像。
イメージ:motofrontier

マフラー交換は、サウンドやスタイルの変化を楽しめるバイクカスタムの定番ですが、燃費に影響を与える可能性があります。結論から言うと、マフラーの種類や交換後の乗り方によって、燃費は良くも悪くもなるというのが実情です。

社外品のフルエキゾーストマフラーに交換する大きなメリットの一つが軽量化です。例えば、アールズギアの「GPスペック フルエキゾースト」は、純正マフラー(約11kg)に対して重量が3.7kgと、実に7.3kgもの軽量化を実現します。

車体が軽くなれば、発進や加速、コーナリングなどあらゆる場面で軽快さが増し、結果として燃費向上に繋がる可能性があります。

一方で、排気効率が向上することでサウンドやレスポンスがよりダイレクトになり、その気持ちよさからついついアクセルを開ける時間が増えてしまい、結果的に燃費が悪化するというケースも少なくありません。

マフラー選びは「政府認証品」が絶対条件

マフラーを交換する際に最も重要なのは、政府認証品(JMCA認定品)を選ぶことです。認証品は、騒音規制や排出ガス規制といった保安基準をクリアしている証であり、安心して車検を受けることができます。(参考:全国二輪車用品連合会(JMCA)公式サイト
認証されていないレース用マフラーなどは、公道での使用が法律で禁止されているだけでなく、燃料噴射のセッティングが大きく狂い、性能低下や燃費悪化、最悪の場合はエンジン故障の原因になることもあります。

アクラポビッチ、モリワキ、TSR、SCプロジェクトなど、多くの有名ブランドからCBR650R用の高品質なマフラーが販売されています。デザインやサウンド、性能、価格を総合的に比較検討し、自分のスタイルに合った一本を選びましょう。

注目の2025年モデルの進化点

2024年から市場に投入された最新モデル(2025年モデルとして継続販売される見込み)では、CBR650Rは大きな進化を遂げました。特に大きなトピックは、デザインの一新と、ホンダが世界で初めて実用化した新技術「Honda E-Clutch(イークラッチ)」の採用です。

デザイン面では、ヘッドライト、アッパーカウルからミドルカウル、テールカウルに至るまで全面的に変更され、兄貴分であるCBR1000RR-RのDNAを色濃く反映した、よりシャープでアグレッシブなスタイリングへと生まれ変わりました。

また、メーターには新たに5インチのカラーTFT液晶ディスプレイが採用され、スマートフォンと連携してナビゲーションの表示や音楽再生の操作が可能になるなど、機能性と先進性が大幅に向上しています。

そして最大の注目点が、何と言ってもE-Clutch搭載モデルが選択可能になったことです。

E-Clutchとは? 次世代のライディング体験

ホンダ CBR650R マットブラック×レッドラインを日本人ライダーが郊外の道路でスムーズに走らせるシーン。E-Clutchによる次世代のクラッチレス走行の滑らかさと未来的なライディング体験を表現した16:9構図。
イメージ:motofrontier

E-Clutchは、発進、変速、停止といったあらゆる場面でライダーによるクラッチレバー操作を不要にする画期的な電子制御技術です。ライダーはただシフトペダルを操作するだけで、まるで熟練ライダーが行うかのような素早くスムーズなシフトチェンジが自動で行われます。

それでいて、従来のバイクと同様にクラッチレバーも装備されているため、ライダーの意思でいつでもマニュアル操作に介入することも可能です。ATとは異なる、MTの楽しさを損なわない新しいライディング体験を提供します。

この新技術は、渋滞路での左手の疲労を劇的に軽減するだけでなく、スポーツ走行時にはシフトチェンジ以外の操作に集中できるという大きなメリットをもたらします。

燃費への直接的な影響は公表されていませんが、機械が常に最適なクラッチ操作を行うことで、無駄なエンジン回転の上昇や駆動ロスが抑制され、結果的に燃費に良い影響を与える可能性は十分に考えられます。

ライバル車種との燃費を徹底比較

CBR650Rの購入を検討する上で、避けては通れないのがライバル車種との比較です。同じホンダの兄弟車から、他メーカーの強力なライバルまで、燃費性能を中心にそれぞれの特徴を比較し、どのバイクがあなたの使い方に最も合っているのかを探っていきましょう。

兄弟車CB650Rの燃費との差は?

ホンダ CB650R ネイキッドモデルが日本の郊外ワインディングロードを走行しているシーン。金色フォークと丸型ヘッドライトが特徴的で、兄弟車CBR650Rとの違いを表現した16:9構図。日本人ライダーが安全走行する自然光の高品質写真。
イメージ:motofrontier

CBR650RのネイキッドバージョンであるCB650R。両車はエンジンやフレーム、足回りといった基本コンポーネントを共有する兄弟車です。そのため、ホンダ公式サイトのスペック表を見ても、カタログ上の燃費性能(WMTCモード値:21.3km/L)に全く差はありません。

しかし、実際の走行シーン、特に高速道路を多用するツーリングでは、実燃費に若干の違いが出てくる可能性があります。その要因は主に以下の2点です。

CBR650RとCB650Rの実燃費に差が出る可能性のある要因

  • カウルの有無(空力性能):高速巡航時、フルカウルを装備したCBR650Rは走行風を効果的に後方へ流し、空気抵抗を低減します。これによりエンジンへの負荷が減り、燃費が伸びる傾向にあります。また、ライダーが直接受ける風圧も軽減されるため、長距離走行での疲労度が少なく、結果としてよりスムーズな運転に繋がります。
  • ライディングポジション:CBR650Rのスポーティーなセパレートハンドルに対し、CB650Rはより上半身が起きたアップライトなバーハンドルです。これにより乗り方が変わり、特に高速域での空気抵抗の受け方が異なるため、実燃費に影響を与えることも考えられます。

基本的には「燃費はほぼ同じ」と考えて差し支えありませんが、高速道路を使ったロングツーリングがメインのライダーにとっては、CBR650Rに空力面でのアドバンテージがあると言えるでしょう。

最終的には、デザインの好みや、よりリラックスした姿勢で乗りたいか、スポーティーな前傾姿勢で乗りたいかといったフィット感で選ぶのが賢明です。

CBR400Rの燃費と比較してみる

普通二輪免許で乗れるCBR400Rは、車格やスタイリングが似ていることから、CBR650Rと比較検討されることが多いモデルです。結論から言うと、燃費や税金、車両価格といった経済性の面では、CBR400Rに明確なアドバンテージがあります。

CBR400Rは、扱いやすさと燃費性能に定評のある399ccの並列2気筒エンジンを搭載し、車重も192kgとCBR650Rより10kg以上軽量です。そのため、オーナーによる実燃費報告でもリッターあたり28km前後と、非常に優秀な数値を安定して記録しています。

以下の表で両車の主な違いを比較してみましょう。

項目CBR650RCBR400R
エンジン形式直列4気筒並列2気筒
排気量648cc399cc
最高出力95PS/12,000rpm46PS/9,000rpm
WMTCモード燃費21.3km/L27.9km/L
燃料レギュラーレギュラー
タンク容量15L17L
車両重量208kg (E-Clutch:211kg)192kg
新車価格(税込)110万円〜86万3,500円〜

やはり、経済性を最優先するならCBR400Rが魅力的です。しかし、CBR650Rが持つ直列4気筒エンジンならではの官能的なサウンドや、高回転域まで一気に吹け上がっていくパワーフィールは、その価格差や維持費の差を納得させるだけの圧倒的な魅力を持っています。「性能」か「経済性」か、どちらを重視するかで選択が分かれるでしょう。

CBR600RRの燃費はハイオク指定

同じ「CBR」の名を冠するCBR600RRですが、そのコンセプトはCBR650Rとは全く異なります。「公道での扱いやすさ」を重視したCBR650Rに対し、CBR600RRは「サーキットでの速さ」を徹底的に追求した純粋なスーパースポーツモデルです。その代償として、燃費性能はCBR650Rよりも劣り、さらに燃料は高価なハイオク指定となります。

あるメディアの試乗レポートによると、CBR600RRの実燃費はリッターあたり19.2km/Lという記録でした。これは、CBR650Rの市街地走行時の燃費に近い数値であり、ツーリング燃費では大きな差がつくことが予想されます。

ランニングコストに大きな差を生む「ハイオク指定」

CBR650Rが経済的なレギュラーガソリン仕様であるのに対し、CBR600RRは12.2:1という高い圧縮比から121PSものパワーを絞り出すため、異常燃焼を防ぐ無鉛プレミアム(ハイオク)ガソリンが指定されています。

レギュラーとハイオクの価格差は、一般的に1Lあたり10円以上あります。仮に年間5,000km走行、燃費19km/Lとすると、年間のガソリン代の差額は約3,000円。これが10,000kmになれば6,000円以上の差となり、長く乗れば乗るほど維持費に影響してきます。

航続距離に関しては、CBR600RRのタンク容量が18Lと大きいものの、燃費が振るわないため、満タンで走行できる距離はCBR650Rと大差ないか、走り方によっては短くなることも考えられます。

ツーリングでの快適性よりも、非日常的なスポーツ性能とサーキットでのポテンシャルを最優先するライダー向けの、ある意味で割り切りの必要なモデルと言えるでしょう。

ヤマハMT-07の燃費はどうか

ヤマハ MT-07 マットグレー×イエローリムが日本のワインディングロードを軽快に走るシーン。日本人ライダーが安全装備で自然の中を走行し、燃費性能の良さと軽快さを感じさせる16:9構図の高品質写真。
イメージ:motofrontier

ミドルクラスのネイキッド市場において、絶大な人気を誇る直接的なライバルがヤマハのMT-07です。MT-07は、燃費性能においてCBR650Rを明確に上回ります。

その最大の理由は、軽量な車体(184kg)と、燃費効率と力強いトルクを両立した688ccの「CP2」クロスプレーン並列2気筒エンジンにあります。オーナーの口コミを見ると、「意識せずに走ってもリッター25kmを下回ることは稀で、ツーリングでは30km/Lを超えることも珍しくない」という声が多く、平均燃費も26km/L前後と非常に経済的です。

両車のキャラクターは対照的です。CBR650Rの魅力が「モーターのように滑らかに吹け上がる4気筒のスムーズさと、高回転域での高揚感あふれるサウンド」であるのに対し、MT-07の魅力は「Vツインエンジンのような鼓動感と、アクセルを開けた瞬間から湧き上がる力強いトルク、そして自転車のように軽快なハンドリング」です。

どちらが優れているという訳ではなく、ライダーがバイクに何を求めるかで評価が真っ二つに分かれる好敵手と言えるでしょう。

Z650RSの燃費もチェック

カワサキのZ650RSも、MT-07と並ぶ人気のライバル車種です。往年の名車「Z650(ザッパー)」を彷彿とさせるクラシカルなデザインが魅力のこのモデルも、649ccの並列2気筒エンジンを搭載しており、燃費性能はCBR650Rよりも良好です。

その中身は現代的なパフォーマンスを備えており、あるメディアの実測燃費ではリッターあたり28km/L前後という非常に優秀なデータも報告されています。燃費の良さは大きなメリットですが、一つ注意したいのが燃料タンク容量です。

Z650RSのタンク容量は12Lと、CBR650R(15L)やMT-07(14L)よりも小さいため、ツーリング時の給油頻度は他のモデルより高くなる可能性があります。デザインと燃費を重視しつつ、こまめな休憩(給油)も楽しむスタイルのライダーに向いているかもしれません。

カワサキZ650の燃費と比較

Z650RSのベースモデルであり、より現代的でアグレッシブな「Sugomi」デザインを持つストリートファイター、Z650も燃費性能に優れたバイクです。特に、高速道路での巡航燃費は驚異的で、リッター34km/Lを超えたというインプレッション記事も存在するほどです。

エンジンやフレームの基本設計はZ650RSと共通ですが、より軽量(189kg)でクイックなハンドリングが特徴です。燃費性能と軽快なスポーツ性能を高い次元で両立させたいライダーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。

ここで、ミドルクラスの主要なライバル車種の燃費とスペックを改めて比較してみましょう。

車種名エンジン形式エンジン特性WMTCモード燃費タンク容量車両重量
ホンダ CBR650R直列4気筒スムーズ&高回転型21.3km/L15L208kg〜
ヤマハ MT-07並列2気筒トルクフル&鼓動感24.6km/L14L184kg
カワサキ Z650RS並列2気筒扱いやすい中速型23.0km/L12L188kg
カワサキ Z650並列2気筒扱いやすい中速型23.6km/L15L189kg

こうして比較すると、CBR650Rは燃費性能という一点においては、ライバルの軽量な2気筒モデルに一歩譲ります。しかし、このクラスで唯一無二の「直列4気筒エンジンを搭載している」という大きな付加価値が、その差を補って余りあると考えるライダーが多いのもまた事実なのです。

CBR650Rの燃費に関するQ&A

Q.なぜカタログ燃費と実燃費には差が出るのですか?

A.カタログ燃費と実際の燃費に差が生まれるのは、測定時の条件と、私たちが普段走行する環境が異なるためです。
現在、バイクのカタログに記載されている燃費は、主に「WMTC(World-wide Motorcycle Test Cycle)モード値」が用いられています。
これは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準の走行モードで測定された数値であり、実際の走行状況に近い、より実用的な指標とされています。(参考:Motor-Fan「“実燃費に近い”と好評の『WMTCモード値』どうやって計測しているの?」
しかし、WMTCモードはあくまで決められた条件下での測定値です。実際の公道では、以下のような様々な要因が燃費に影響を与えます。

実燃費に影響を与える主な要因

  • 交通状況:渋滞によるストップ&ゴーの繰り返しは燃費を大きく悪化させます。
  • 走行環境:登り坂や向かい風はエンジンに負荷をかけ、燃費を低下させます。
  • 運転操作:急発進や急加速、高回転域の多用は燃料消費を増大させます。
  • 積載量:ライダーの体重や荷物の重さも燃費に影響します。
  • 気温:エンジンが暖まるまで時間がかかる冬場は、燃費が悪化する傾向にあります。

これらの理由から、カタログ燃費はあくまで「統一された基準でバイクの燃費性能を比較するための目安」と捉え、実燃費は乗り方や環境によって変動するものと理解しておくことが重要です。

Q.CBR650Rの燃費を少しでも良くする運転のコツはありますか?

A.はい、いくつかのポイントを意識することで、CBR650Rの燃費を向上させることが可能です。特別な技術は必要なく、日々の心がけが大切になります。

穏やかなアクセル・ブレーキ操作

燃費を良くするための最も効果的な方法は、「急」のつく操作を避けることです。急発進・急加速は最も燃料を消費する行為です。アクセルはゆっくりと穏やかに開け、交通の流れを読んで先の信号が赤であれば早めにアクセルを戻すなど、無駄な加減速を減らすことが燃費向上に直結します。

早めのシフトアップ

CBR650Rのエンジンは低回転域からでも十分なトルクがあります。エンジン音や振動が大きくならない範囲で、早め早めにシフトアップしていくことで、エンジンを低い回転数で運用でき、燃料の消費を抑えることができます。

定期的なメンテナンスの実施

バイクのコンディションも燃費に大きく影響します。特に以下の2点は重要です。

  • タイヤの空気圧:空気圧が規定値より低いと、タイヤの転がり抵抗が増えて燃費が悪化します。月に一度はエアゲージでチェックする習慣をつけましょう。
  • エンジンオイル:定期的なオイル交換は、エンジンの潤滑をスムーズにし、性能を維持するために不可欠です。汚れたオイルはフリクションロス(摩擦抵抗)を増大させ、燃費悪化の原因になります。

Q.最新モデルのE-Clutch(イークラッチ)は燃費に影響しますか?

A.ホンダから「E-Clutchの搭載によって燃費が向上する」という公式な発表はありません。
しかし、間接的に燃費に良い影響を与える可能性は十分に考えられます。その理由は、E-Clutchが人間による操作の「無駄」や「ロス」を排除してくれるからです。
例えば、市街地走行で人間が無意識に行っている半クラッチの多用や、シフトチェンジの際に必要以上にエンジン回転数を上げてしまうといった操作は、燃料を無駄に消費する一因です。E-Clutchは、電子制御によって常に最適なタイミングでクラッチを断続するため、こうした人間由来の駆動ロスを最小限に抑えることができます。
特にストップ&ゴーが多く、シフトチェンジが頻繁な走行環境では、E-Clutchのスムーズで効率的な動作が、結果として燃費の安定や向上に繋がる可能性を秘めていると言えるでしょう。

Q.CBR650Rを所有した場合の年間維持費の目安を教えてください。

A.CBR650Rの年間維持費は、走行距離や任意保険の等級、メンテナンスの頻度によって大きく変動しますが、主な費用の目安は以下の通りです。

項目費用の目安備考
税金約8,000円/年軽自動車税(6,000円/年)と、自動車重量税(3,800円/2年)の年割額。
自賠責保険約4,000円/年24ヶ月契約(7,540円)の場合の年割額。
任意保険30,000円〜100,000円年齢、等級、補償内容(特に車両保険の有無)で大きく変動します。
燃料代約42,500円年間5,000km走行、実燃費20km/L、ガソリン価格170円/Lで計算。
メンテナンス代20,000円〜オイル交換(年1〜2回)、消耗品交換など。タイヤ交換年は費用が増加。

上記を合計すると、任意保険料を除いた基本的な維持費だけでも、年間で約7.5万円程度は見ておく必要があります。ここに個々人で大きく異なる任意保険料が加わる形になります。

特に任意保険料は、20代の若いライダーや等級の低いライダーは高額になる傾向があります。正確な金額を知るためには、事前に複数の保険会社で見積もりを取ることを強くお勧めします。

まとめ:CBR650Rの維持費と魅力

最後に、この記事で解説してきたCBR650Rの燃費性能に関する情報をまとめます。これらのポイントを踏まえ、CBR650Rがあなたのライディングスタイルや予算に合っているか、最終的な判断材料としてお役立てください。

あなたに合うか?CBR650Rの燃費

  • CBR650Rの実燃費は乗り方次第でリッター20km台後半も可能
  • 航続距離は約300kmが目安で日帰りから一泊のツーリングには十分
  • ライバルの2気筒モデルと比べると燃費は劣るが4気筒の魅力は唯一無二
  • 燃料はレギュラーガソリン仕様で経済的な側面も持ち合わせている
  • 最新モデルではE-Clutchなど利便性を高める機能も追加されている

この記事を通じて、CBR650Rの燃費に関する様々な情報をお届けしました。しかし、データやスペックだけでは伝えきれない魅力がこのバイクにはあります。

モーターのように滑らかに吹け上がっていく官能的な4気筒サウンド、そして兄貴分のスーパースポーツ譲りの洗練されたデザインがもたらす所有感は、オーナーだけが味わえる特権です。

もし少しでもあなたの心が動いたなら、次のステップに進んでみてはいかがでしょうか。まずはYoutubeでオーナーのインプレッション動画を探してみる、そしてお近くのHonda Dream店で実車に触れてみる。

きっと、あなたのバイクライフをより豊かでエキサイティングなものにしてくれる最高の相棒になるはずです。

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