ホンダCBR650Rの最高速は一体どれくらいなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
その滑らかな馬力特性や優れた加速性能はもちろん、フルパワー化による変化、気になる燃費やロングツーリングでの実用性、さらには2025年モデルの情報まで、知りたいことは尽きません。
また、一部で囁かれる不人気という評価の真相や、実際のオーナーによるインプレも気になるところです。購入を考えるなら中古、特にレッドバロンでの相場や、万が一に備えるスライダーの必要性など、総合的な情報が求められます。
あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?
- CBR650Rの実際の最高速や加速性能が知りたい
- フルパワー化の効果と注意点が気になる
- オーナーのリアルな評価やインプレを参考にしたい
- 「不人気」という噂は本当なのか、購入で後悔しないか不安
もし一つでも当ててはまったなら、この記事があなたの疑問をすべて解決します。
CBR650Rの最高速と実測データ

この章では、CBR650Rの最高速に関する具体的な数値やデータを詳細に検証していきます。カタログスペックだけでは見えてこない、実測値に基づいた真のポテンシャルや、ライバル車種と比較した際の加速性能の優位性に迫ります。
CBR650Rにリミッターは無い?実測最高速を検証
CBR650Rの最高速を語る上で、まず結論からお伝えします。2019年に市場に登場して以降のCBR650Rには、かつての国産大型バイクに装備されていた180km/hで作動するスピードリミッターは存在しません。
これは、日本のバイク業界における長年の自主規制が、段階的に撤廃された歴史的経緯によるものです。CBR650Rは、これらの規制が完全になくなった後に開発・販売された新世代のバイクなのです。
【豆知識】バイク業界の自主規制撤廃の歴史
かつての国産バイクには、性能を自主的に制限するいくつかの規制が存在しました。しかし、時代の流れとともにそれらは見直されてきました。
- 2004年頃:まず、メーターの表示上限を180km/hまでとする「スケールメーター規制」が撤廃されました。これにより、リミッターは作動するものの、メーター上は260km/hや300km/hといった表示を持つモデルが登場しました。
- 馬力規制の撤廃:次に、排気量ごとに設けられていた最高出力を制限する「馬力規制」が撤廃。これにより、国内仕様でも海外仕様と遜色ないハイパワーなモデルが販売されるようになりました。
- 2018年:そしてついに、1989年から続いていた「180km/hスピードリミッター」の自主規制が完全に撤廃されました。
この結果、例えば2021年に発売されたスズキの新型ハヤブサは、国内仕様でも海外仕様と同様の性能(300km/hリミッター)で販売されています。CBR650Rも、この新しい時代に合わせて設計されたバイクなのです。
このように、CBR650Rはノーマルの状態でもエンジンが持つ本来のパフォーマンスを全て発揮できるようになっています。では、その実力はどれほどのものなのでしょうか。
国内外の専門メディアやオーナーによる実測テストでは、ライダーの体重や走行時の気象条件によって差は生じますが、メーター読みで220km/h~230km/h、GPSによるより正確な実測値でも210km/h前後を記録することが報告されています。この数値こそが、CBR650Rが秘める真のポテンシャルなのです。
「リミッターカット」という言葉の誤解にご注意ください
CBR1100XXスーパーブラックバードなど、過去のモデルや他車種の知識から「CBR650Rもリミッターカットが必要」と誤解されているケースが散見されますが、これは現行モデルには当てはまりません。
最高速をさらに向上させたい場合は、「リミッターカット」ではなく、後述する「フルパワー化(吸排気系のカスタムや燃調の最適化)」について検討するのが正しいアプローチとなります。
0-100km/hの加速タイムを検証

CBR650Rは最高速性能だけでなく、停止状態からの瞬発力、すなわち発進加速性能においても目を見張るものがあります。実際の計測データでは、0-100km/h加速タイムは約3.7秒という優れた数値を記録。
これは、ミドルクラスのスポーツバイクとしてトップクラスの性能であり、四輪の高性能スポーツカーにも匹敵する俊敏さです。
この鋭い加速力の背景には、先代モデルCBR650Fからの着実な進化があります。CBR650Rでは、エンジン内部のピストン形状変更やバルブタイミングの見直しにより、最高出力の発生回転数が引き上げられました。
その結果、1速ギアでカバーできる速度域が広がり、シフトチェンジをすることなく100km/hに到達できるようになったのです。
ギアチェンジにはコンマ数秒のタイムロスが必ず発生するため、この操作が不要なCBR650Rは、エンジンのパワーを途切れることなく路面に伝え続けられます。これが、ライバル車種との比較において大きなアドバンテージとなっています。
例えば、ヤマハのYZF-R7やカワサキのNinja650といった2気筒エンジンのライバルは、発進時のドンと押し出されるようなトルクが魅力です。しかし、高回転の伸びは4気筒に分があり、100km/hに達する前に2速へシフトアップが必要になります。
その一瞬の隙に、CBR650Rは高回転までスムーズに吹け上がり、リードを奪うことができるのです。この特性の違いが、タイムに如実に表れていますね。
【参考】ミドルクラススポーツバイク 0-100km/h加速タイム比較
車種 | エンジン形式 | 0-100km/hタイム(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|
Honda CBR650R | 並列4気筒 | 約3.7秒 | 1速で100km/h到達可能。高回転の伸びが鋭い。 |
Yamaha YZF-R7 | 並列2気筒 | 約3.8秒 | 低中速トルクが力強いが、シフトアップが必要。 |
Kawasaki Ninja650 | 並列2気筒 | 約4.0秒 | 扱いやすいパワーだが、加速の鋭さでは一歩譲る。 |
※タイムは海外メディア等の計測値を参考にした目安であり、条件により変動します。
フルパワー化でどこまで速くなる?
「ノーマルの性能では物足りない」「マシンのポテンシャルを限界まで引き出したい」と考えるライダーにとって、次のステップとなるのが「フルパワー化」です。これは吸排気系のカスタムやECUの燃料噴射マップ(燃調)の最適化などを行う、より包括的で高度なチューニングを指します。
誤解されがちですが、フルパワー化によって最高速の数値自体が劇的に30km/hも40km/hも向上するわけではありません。しかし、エンジン全体のパフォーマンスが底上げされ、特に高回転域でのパワーの頭打ち感が解消され、スロットルレスポンスが格段に鋭くなります。
具体的には、純正マフラーから抜けの良いフルエキゾーストマフラーに交換し、それに合わせてECUで燃料の噴射量を最適化することで、エンジンの吸排気効率が最大化されます。
その結果、最高速に至るまでの到達時間が大幅に短縮され、中間加速の鋭さも増すため、「体感的な速さ」はノーマルとは比較にならないほど向上します。サーキット走行など、クローズドコースでその真価を発揮させたいライダーにとっては、非常に魅力的なカスタムと言えるでしょう。
フルパワー化で得られる主なメリット
- 高回転域のパワー向上: レッドゾーンまでより力強く吹け上がるようになります。
- スロットルレスポンス改善: 右手の動きにエンジンがよりダイレクトに反応します。
- 加速性能の向上: 0-100km/hタイムや中間加速が鋭くなります。
- 官能的なサウンド: 社外フルエキゾーストマフラーによる迫力ある4気筒サウンドを楽しめます。
ただし、こちらも高額なコストがかかる上にメーカー保証の対象外となるため、実施はメリットとデメリットを十分に比較検討した上で判断する必要があります。
最高速を左右するスペックと性能

CBR650Rが誇る最高速性能は、パワフルなエンジンだけでなく、それを支える車体全体の優れたバランスによって成り立っています。この章では、95馬力を発生させるエンジンの実力から、最新モデルで導入された先進技術、そして長距離走行を快適にするツーリング性能まで、そのスペックを多角的に掘り下げていきます。
95馬力エンジンの実力とは?
ホンダ公式サイトの主要諸元にも記載されている通り、最高出力70kW(95PS)を12,000rpmで発生させる、648ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジンがCBR650Rの心臓部です。このエンジン最大の魅力は、モーターのように滑らかに、そして官能的に吹け上がる並列4気筒ならではの回転フィールです。
特に6,000回転を超えたあたりからサウンドが一段と高揚し、レッドゾーンまで淀みなくパワーが盛り上がっていく感覚は、2気筒エンジンでは決して味わうことのできない、CBR650Rならではの大きな魅力です。
リッタークラスのスーパースポーツが持つような、ライダーを威圧するほどの暴力的なパワーではありませんが、日本の公道やワインディングでスポーティな走りを楽しむには、まさに「必要十分以上」の性能と言えます。
同時に、低中速域でも扱いやすいトルク特性を備えているため、発進や停止を繰り返す市街地走行もスムーズにこなせます。この「日常域での扱いやすさ」と「回すほどに高まる高揚感」という二面性を高次元で両立している点こそ、多くのライダーから支持されるCBR650Rのエンジンが持つ真の実力なのです。
2025年モデルの変更点と特徴

現在ラインナップされている2024年モデルは、2025年も継続して販売される予定です。この最新モデルは、先代からデザインと機能の両面で大きな進化を遂げており、その魅力を一層高めています。
よりシャープに進化したスタイリング
まず目を引くのが、フラッグシップモデル「CBR1000RR-R FIREBLADE」のDNAを受け継ぎ、よりシャープでアグレッシブに進化したスタイリングです。ウイングレットを彷彿とさせるカウルの造形や、シャープなラインを描くテールカウルなど、デザインが一新され、静止していても速さを感じさせる精悍な佇まいとなりました。
先進の電子デバイスを標準装備
メーターには、ライダーから熱望されていた5インチのフルカラーTFT液晶ディスプレイが新たに採用されました。これにより、速度や回転数などの情報視認性が格段に向上。
さらに、スマートフォンとバイクをBluetoothで連携させる「Honda RoadSync」機能も標準装備となり、ナビゲーションの音声案内や音楽再生、電話の着信などをハンドル左側のスイッチで直感的に操作できるようになりました。
世界初の新技術「Honda E-Clutch」
そして、2024年モデルにおける最大のトピックが、クラッチ操作を自動制御する世界初の新技術「Honda E-Clutch(ホンダイークラッチ)」搭載モデルが選択可能になったことです。
この革新的なシステムは、発進、変速、停止といったあらゆる場面で、ライダーによるクラッチレバーの操作を不要にします。ライダーはシフトペダルの操作に集中するだけで、まるで熟練ライダーのようなスムーズなライディングが可能です。
もちろん、システムをオフにしたり、従来通り手動でクラッチ操作を行うこともできます。(出典:Honda公式サイト「Honda E-Clutch」技術解説)
Honda E-Clutchがもたらす革新的なライディング体験
信号の多い市街地や渋滞路での左手の疲労を劇的に軽減するだけでなく、ワインディングでのスポーツ走行時にはシフト操作に意識を集中できるなど、初心者からベテランまで、あらゆるライダーに大きなメリットをもたらす画期的な技術です。
ロングツーリングでの巡航性能

CBR650Rは、サーキット由来のスポーティなスタイリングを持ちながら、高速道路を長時間走り続けるロングツーリングも快適にこなす高い適性を備えています。その快適性の理由は、主に以下の3つの要素に集約されます。
- ストレスフリーなエンジン: 100km/hで巡航している際のエンジン回転数は、トップギア(6速)で約5,500rpmと比較的低めに抑えられています。並列4気筒エンジン特有の振動の少なさと相まって、ライダーに伝わる疲労感が少なく、長距離でも快適なクルージングが可能です。
- 効果的なウインドプロテクション: スーパースポーツ譲りのフルカウルは、見た目の格好良さだけでなく、高速走行時にライダーの上半身に当たる風圧を大幅に軽減する役割を果たします。特に、純正アクセサリーとして用意されている「ハイウィンドスクリーン」に交換すると、胸元からヘルメット下部への風当たりがさらに和らぎ、快適性は格段に向上します。
- 考え抜かれたライディングポジション: CBR600RRのような極端な前傾姿勢ではなく、かといってツーリングバイクのように完全に上体が起きているわけでもない、まさに「スポーツツアラー」と呼ぶにふさわしい絶妙なバランスのライディングポジションが設定されています。これにより、ワインディングでのスポーツ性と、長距離移動での快適性という、相反する要素を見事に両立させているのです。
▼ツーリング性能を劇的に向上させる定番スクリーン
Puig(プーチ) レーシングスクリーン
この記事で触れているように、高速巡航時の快適性を高めるにはスクリーンの交換が最も効果的です。中でもPuig製のスクリーンは、優れた防風性能とバイクのデザインを崩さないスタイリッシュさで、多くのCBR650Rオーナーから絶大な支持を得ています。長距離走行での疲労が大幅に軽減される、まさに「マストアイテム」です。

気になる燃費と航続可能距離
スポーツバイクであっても、ツーリングなどで遠出をする際には燃費性能が気になります。CBR650Rの燃費は、様々な走行状況を想定した国際的な測定基準であるWMTCモード値で21.5km/Lと公表されています。(参照:モーターファン「バイクのカタログ燃費『WMTCモード』って何?」)
これはあくまでカタログ上の数値ですが、実際のオーナーからの燃費報告を見ると、その優秀さがよく分かります。
市街地走行ではリッターあたり20km前後になることもありますが、高速道路や信号の少ない郊外の道を一定のペースで巡航するようなツーリングでは、リッターあたり23km〜25km、走り方次第ではそれ以上を記録することも珍しくありません。
これは、同クラスの4気筒エンジンモデルとしては非常に優れた燃費性能と言えるでしょう。
燃料タンク容量は15Lと十分に確保されているため、満タンからの航続可能距離は、カタログ燃費で計算しても300kmを超えます。こまめな給油の心配をすることなく、安心して長距離の旅を楽しめるのは、ツーリングライダーにとって大きな安心材料です。
CBR650R 燃費&航続距離データ
項目 | スペック / データ | 備考 |
---|---|---|
燃料タンク容量 | 15L | 使用燃料はレギュラーガソリン |
WMTCモード値燃費 | 21.5km/L | 国際基準に基づいた公式測定値 |
計算上の航続距離 | 約322.5km | WMTCモード値 × タンク容量 |
オーナー報告燃費(ツーリング時) | 約23km/L 〜 25km/L | 走行条件により変動 |
実用的な航続距離の目安 | 約345km 〜 375km | ツーリング時の燃費から算出 |
CBR650Rの評判と購入ガイド
CBR650Rの優れた性能を理解した上で、次に気になるのは実際のユーザーからの評判や、購入する際の具体的なポイントでしょう。
この章では、インターネット上で見られる「不人気」という噂の真相から、賢い中古車の選び方、そして愛車を長く守るために必須のアイテムまで、購入を検討しているあなたが本当に知りたい情報を詳しく解説します。
不人気と言われる理由を徹底分析

CBR650Rについて情報を集めていると、ごく一部で「不人気」や「中途半端」といったネガティブなキーワードを目にすることがあり、不安に思う方もいるかもしれません。しかし、これはCBR650Rの持つ本質的な魅力を誤解した見方と言えます。
そのように言われる背景には、CBR650Rが持つ卓越した「万能性」があります。バイクの世界には、特定の目的に性能を特化させたモデルが数多く存在します。
- サーキットでコンマ1秒を争うなら、より軽量で高回転型の「CBR600RR」
- 街乗りやツーリングでの快適性を最優先するなら、アップライトなポジションの「CB650R」や「Ninja650」
- 峠道での軽快さやトルク感を重視するなら、2気筒エンジンの「YZF-R7」
こうした”一点特化型”のモデルと比較した場合、CBR650Rはそれぞれの分野で頂点に立つわけではないため、「どっちつかず」や「中途半端」と見えてしまうことがあるのです。
しかし、これは大きな誤解です。実際には、これら全ての要素を一台で、しかも非常に高い次元で満たしてくれるのがCBR650Rの真価。平日は通勤の足として快適に使い、週末にはワインディングでスポーツ走行を楽しみ、長期休暇にはロングツーリングに出かける。
そんな多様なバイクライフを一台で実現したいと考えるライダーにとって、これほどバランスの取れた「究極のオールラウンダー」は他にありません。
実際のオーナーによる総合評価

前述のような一部の偏った見方とは対照的に、実際のオーナーからの総合評価は極めて高いものがあります。購入者満足度調査などでも常に上位にランクインしており、特に多く聞かれるのが、「スポーツ性能と日常での使いやすさのバランスがこれ以上ないほど絶妙」という賞賛の声です。
「回せば官能的な4気筒サウンドと共に鋭く加速するのに、街中では驚くほど従順で乗りやすい」「自分のライディングスキルが上がったかと錯覚するほど、素直に曲がってくれる」といった、その万能性を高く評価するオーナーが大多数を占めています。
特に、「スーパースポーツの格好いいスタイルには憧れるけれど、過激すぎる性能や、腰や手首に負担のかかる厳しいライディングポジションは少しハードルが高い…」と感じているライダーにとって、CBR650Rはまさに理想を具現化した一台として、熱狂的とも言える厚い支持を得ているのです。
オーナーのリアルなインプレを紹介
オーナーのインプレッションをさらに詳しく見ていくと、CBR650Rの具体的な長所と、いくつかの改善点がより鮮明に浮かび上がってきます。購入後のミスマッチを防ぐためにも、正直な意見に耳を傾けてみましょう。
- 扱いやすいパワー特性: 初めて大型バイクに乗る人でも不安なくスロットルを開けられ、ベテランライダーも高回転域を駆使して楽しめる、懐の深いパワー感。
- 素直で軽快なハンドリング: ライダーが「曲がりたい」と思った方向に、意識することなくスッと自然にバイクが寝てくれるため、コーナリングそのものが純粋な喜びに変わります。
- 唯一無二の並列4気筒サウンド: 低回転ではジェントルに、回転を上げるにつれて「クォーン」と高まる官能的なエキゾーストノートは、所有する喜びを常に満たしてくれます。
- 洗練されたシャープなデザイン: 誰が見ても「格好いい」と思える、最新スーパースポーツのトレンドを取り入れたスタイリング。
- シートの硬さ: デザイン性を重視しているためか、シートのクッションはやや硬めです。個人差はありますが、「連続で2時間ほど乗っているとお尻が痛くなってくる」という意見が時折見られます。
- 特定の回転域での微振動: 高速道路を一定速度で巡航している際などに、ハンドルに微細な振動を感じることがあるようです。
- ミラーの後方視認性: スタイリッシュな形状のミラーは、デザイン的には優れていますが、後方の視認範囲がやや狭いと感じる人もいます。
ただし、これらの改善点は、多くの場合カスタムパーツによって対策が可能です。例えば、シートの硬さに対してはツーリング向けのゲル入りシートやクッション(通称ゲルザブ)を導入したり、振動対策として重量のあるヘビーウェイトタイプのハンドルバーエンドに交換したり、後方視界の広い社外品ミラーに交換したりすることで、快適性を大きく向上させることができます。
▼不快な振動を軽減する定番カスタムパーツ
デイトナ(Daytona) ヘビーウェイトバーエンド
オーナーから指摘されることがあるハンドルの微振動。この不快感を最も手軽に、かつ効果的に軽減できるのがデイトナ製のヘビーウェイトバーエンドです。純正品より重い真鍮製ウェイトが共振を抑制し、特に高速巡航時の快適性を大きく向上させます。取り付けも簡単で、多くのCBR650Rオーナーが最初に手掛ける定番のカスタムです。

中古ならレッドバロンでの購入も
CBR650Rは新車だけでなく、中古市場でも非常に人気が高く、常に多くの車両が流通しています。予算を抑えつつ賢く手に入れるなら、中古車は非常に魅力的な選択肢です。
特に、全国に250店舗以上のネットワークを持つレッドバロンのような大手販売店では、豊富な在庫の中から自分の希望(年式、走行距離、カラー、カスタム状況など)に合った一台を効率的に探せるという大きなメリットがあります。
実際に、あるオーナーはレッドバロンで、ドライブレコーダー、ETC2.0、Puig製のスモークスクリーン、調整機能付きの社外レバー、デイトナ製のシートバッグなど、後から揃えれば総額18万円以上にもなる豪華なカスタムパーツが装着済みの、低走行な極上中古車を、非常にお得な価格で購入したという事例もあります。
新車にこだわらないのであれば、このようなカスタム済みの「お宝車両」をじっくり探してみることで、結果的に費用を大きく抑えつつ、理想のCBR650Rを手に入れられる可能性が十分にあります。
転倒時に役立つスライダーの必要性
CBR650Rを長く大切に乗り続けるためには、万が一の事態に備えることもライダーの責任です。不意の立ちゴケや、滑りやすい路面での軽いスリップダウンの際に、高価なカウルやエンジンの心臓部への致命的なダメージを最小限に食い止めてくれるのが、「スライダー」というプロテクションパーツです。
スライダーは、転倒時に車体より先に路面に接地し、硬質プラスチック(ジュラコン®など)製の先端部が滑ることで、衝撃エネルギーを分散・吸収する役割を果たします。
特に、E-Clutch搭載モデルは、車体右側のクラッチカバー部分にアクチュエーターユニットが張り出しているため、転倒時にはこの部分が直接ダメージを受けやすくなります。そのため、スライダーを装着しておくことの重要性は、従来モデル以上に高いと言えるでしょう。
ベビーフェイスさんをはじめ、多くのパーツメーカーからCBR650R専用のスライダーが販売されていますよ。もちろん、E-Clutchの張り出しを計算に入れて設計された専用品もリリースされています。
愛車を物理的に保護するという実用性はもちろん、見た目のアクセントにもなるので、納車と同時に装着されるお客様が非常に多い人気のカスタムパーツです。「転ばぬ先の杖」として、保険の意味でもぜひ装着をおすすめします。
数万円の投資で、数十万円にもなりかねない修理費用を防げる可能性があると考えれば、スライダーは極めてコストパフォーマンスの高いパーツと言えます。
▼E-Clutchモデル専用!人気のLEDISHUN製スライダー
LEDISHUN フレームスライダー (E-Clutchモデル専用)
ご指摘の通り、E-Clutch搭載モデルには、右側の張り出しに対応した専用設計のスライダーが不可欠です。LEDISHUN製のスライダーは、優れたコストパフォーマンスで人気を集めており、もちろんE-Clutch搭載モデルに対応した専用品もラインナップされています。高額な修理費用を防ぐためにも、購入の際は商品ページで必ず「E-Clutch対応」または「2024年式以降対応」と明記されていることをご確認の上、お選びください。

CBR650Rに関するよくある質問(Q&A)
CBR650Rの購入を検討している方から特によく寄せられる質問とその回答をQ&A形式でご紹介します。
Q.結局、CBR650Rの最高速は何キロくらい出ますか?
A.はい、現在のCBR650Rには180km/hのスピードリミッターは装備されていません。そのため、ノーマルの状態でも本来の性能を発揮できます。実際の走行テストでは、走行条件にもよりますが実測で210km/h~230km/h前後を記録します。日本の公道で楽しむには十分すぎるほどの最高速性能を持っています。
Q.大型バイク初心者でも乗りこなせますか?
A.はい、多くの方にとって「乗りこなせる」と言えるでしょう。最高出力95馬力とパワフルですが、並列4気筒エンジンは非常にスムーズで、スロットル操作に対して唐突な反応を示しません。また、ライディングポジションもスーパースポーツほど過激ではないため、リラックスして運転できます。特に、発進・停止時のクラッチ操作が不要になる「E-Clutch」搭載モデルは、初心者の方やリターンライダーの方にとって、この上なく心強い味方になります。
Q.CBR600RRとの違いは何ですか?どっちを選ぶべき?
A.この2台は似ているようで、コンセプトが全く異なります。以下のように考えると分かりやすいです。
CBR650R | CBR600RR | |
---|---|---|
コンセプト | ストリートでの楽しさを追求した万能スポーツツアラー | サーキット最速を目指した純粋なスーパースポーツ |
主な用途 | 街乗り、ツーリング、ワインディング | サーキット走行、ワインディング |
ポジション | 程よい前傾姿勢で比較的快適 | 厳しい前傾姿勢で戦闘的 |
エンジン特性 | 低中速域から扱いやすく、高回転までスムーズ | 高回転域で爆発的なパワーを発揮するピーキーな特性 |
結論として、公道でのツーリングや街乗りがメインで、たまにワインディングを楽しみたいならCBR650R、サーキット走行を本格的に視野に入れているならCBR600RRがおすすめです。
Q.噂の「不人気」というのは本当ですか?
A.いいえ、それは全くの誤解です。CBR650Rは、特定の性能に特化したモデルと比較されると「中途半端」と見られることがありますが、それはあらゆるシーンを高次元でこなせる「万能性」の裏返しです。実際には、その絶妙なバランスが高く評価され、販売台数ランキングでも常に上位に入る人気モデルであり、オーナー満足度も非常に高いです。
Q.購入を考えていますが、Honda E-Clutchは付けるべきですか?
A.これはライディングスタイルや好みによりますが、多くの方にとって「付ける価値は十分にある」と言えます。特に以下のような方には強くおすすめします。
- 渋滞や市街地走行が多い方(左手の疲労が劇的に軽減されます)
- ツーリングでの快適性を重視する方
- 大型バイクのクラッチ操作に少し不安がある初心者・リターンライダーの方
- 最新技術が好きで、新しいライディングフィールを体験したい方
約5万円の価格差がありますが、それ以上の快適性と楽しさをもたらしてくれる可能性が高いです。一方で、自分の左手でマシンを操る感覚を何よりも大切にしたいというベテランの方は、従来のマニュアルトランスミッション仕様を選ぶのも良いでしょう。ぜひ試乗して、その違いを体感してみてください。
まとめ:CBR650Rの最高速は十分か?
これまで、CBR650Rの最高速性能から、スペック、評判、購入ガイドに至るまで、あらゆる角度から徹底的に解説してきました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- 国内仕様でもリミッターはなくノーマルで210km/h以上の実力を持つ
- 95馬力の4気筒エンジンは日常の扱いやすさと高回転の楽しさを見事に両立
- 一台であらゆるシーンをこなせる究極の万能性が最大の魅力
- 「不人気」は誤解でありオーナー満足度は非常に高く中古市場でも人気
- 購入後は万が一の転倒に備えスライダーを装着しておくとさらに安心
結論として、CBR650Rの最高速と総合的なパフォーマンスは、日本の公道でバイクライフを満喫する上で、十分すぎるほどの実力を持っています。その本当の魅力は、カタログスペックの数字だけでは決して測ることができません。
ぜひ一度、お近くのHonda Dream店などで実車に触れてその質感とポジションを確かめたり、中古車情報サイトで現在の相場をチェックしたりしてみてはいかがでしょうか。きっと、そこからあなたの理想とする充実したバイクライフが始まるはずです。
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